古武術に学ぶ身体感覚 その4

とはいえ、私たちはストレスに対してあまりにも無知です。ストレスに対して「良くないもの」という先入観を持ちすぎてしまいました。ストレスに対して学ぶ機会として「武術」を使うことが出来るのです。でも、「戦う事」にしか使えないと思っている人も多いですよね。こんなもったいない事ありません。

とにかく世の中にあるものほとんどが今自分にとって不便なもの、大変なものを無くすために作られています。快適さを求めるのもそうです。車はただ、移動するものというよりも、より快適に移動できるように進化していますよね。

新しく生まれているものもあります。携帯電話やインターネット。ほんの少し前にはありませんでした。しかし、もう、この社会には無くてはならないものになってしまいました。便利でしかも、楽しくて、さらにまだまだ進化をし続けています。

ただ、この便利なものを通しての豊かさは本当の強さ、幸せとはちょっと違うと思うのです。幸せとはなんだろう、というのはまた後にお話しする事にして、まずはストレスへの見方を変えて行きましょう。

今、ストレスってありますか?どんなストレスを持っているでしょうか?このストレス、いくつ合っても、一番大きなストレスに私たちの意識は向かうようになっているとしたらどうでしょうか?

ストレスをとる事にがんばって、怖れや不安がなくなって幸せになれれば良かったのですが、世の中こんなに便利に快適になっても、新たな不安が止まりませんよね。そろそろ逆の方から考えてみた方がいいかもしれませんよ。私の「感覚」でいえば、どんどん恐れや不安が無くなっていっているんです。なんとか、この逆発想を伝えたいのですが・・・感覚の事だけに、一人一人に手渡しでしか伝えられません。

今日、この場を共にし、感覚を伝えられる事を嬉しく思います。

さて、ストレスの見方ですけども、ストレスが外からやってくるのが一番嫌ってしまう原因です。もし、ストレスを自分で作ったとしたら、どうでしょうか?簡単な実験をして見ます。

どんな実験かといえば、「ただ手を上げる」実験です。もちろん、ただ上げるのであれば誰でも出来ます。この上げる手をしっかりと抑えてもらいます。普通、この状態になると、「上がらない」という気持ちになります。そういう気持ちになると、力を入れたくなります。この時の相手が抑えてくる力がストレスです。そのストレスが無けりゃ、上がるのに・・・そういう状況です。

この時、そんなストレス気にしなきゃいいのに・・・と考えてみてもなかなか、そこに「ある」ものを消す事は簡単ではありません。でも、私たちは他人のことになると、よくこの手を使います。嫌いな相手や苦手な事に向かっている人に「気にしなければ」とか「楽しんでこればいいのよ」、なんて、軽く言ってしまいます。なかなかそれってキツイ言葉かもしれません。

気にしてしまったものをどうすれば、気にしなく出来るのか・・・。その方法の一つがストレスを生み出してみる方法です。これまで、ストレスは嫌なもの、と定義づけてきました。それをまず、変えてみます。今、相手に抑えられている力が気になっています。具体的に「痛み」という形で出ているかもしれません。これは、今、自分の中に気になるところ、つまり「痛み」や「圧力」がない平和な状況だったからこそ、相手からの力が気になっているんです。

もし、相手からの力以上に、自分の中に問題があるとしたらどうなると思いますか?例えば、こんな状況です。隣に大嫌いな人がいるとします。でも、外は台風です。今にも家が飛ばされそうな状況だとしたら・・・嫌いな人よりも、まず、自分の安全の方が気になると思いませんか?「より気になるもの」に人の意識は向かうのです。

自分が平和だったからこそ、自分の持っている本当の強さが発揮されていなかった、と考える事ができます。あなたのカラダはあなたが考えている以上の力を持っているのです。今は信じられないと思いますけど・・・。

実験を続けましょう。相手に抑えられてます。今、相手の力が気になっています。自分の中が平和だからです。そこで、「圧力」を作り出してみましょう。抑えられている手ですが、もう一つの手を使って、自分で自分の手を力いっぱい抑えてみてください。

左手と右手は釣り合うように出来ています。釣り合ったところでちょっと状況を感じてみてください。相手からのストレスはどうなっていますか?自分も相手と一緒に抑える側になったわけですが、意外と丈夫ですよね、反対側の手は。なかなかつぶれないのです。

・・・でも、相手だけの力だった時には弱気が出ていたはずです。頭が働きすぎて、本当はその体は耐えられるはずなのに、ダメだ!と勘違いしてしまっていたのです。

釣り合いを保ったまま、手を上げてみると、さっきまでぶつかっていた力がどこかへ行ってしまったようです。

ポイントは自分の中に、自分でストレスを作り上げる事です。今、反対の手で抑えてもらいましたが、もっと小さく、コンパクトにする事も出来ます。具体的には抑えられている手の親指で、人差し指の先をギュ-っと潰してみるのです。これは、結構痛いです。でも、自分で作った痛みですからね、大丈夫なんです。相手からの力を忘れちゃうぐらい、ギュッとやって下さい(笑)

今、具体的に体に刺激を与える事で、相手からの力を忘れる工夫をしましたが、もしかしたらアタマの中でより強いストレスを作っても可能かもしれません。例えば、人生の問いになるような重いもの。生きるとはなんだろう・・・運命って決まっているのかなぁ・・・なんて、答えの無い問いを真剣に持っているとしたら、目の前の力なんかは気にならなくなるかもしれません。なんとなく、ストレスが小さくなっていく気がしています。

この辺りは私も研究中です。また、面白い発見があればお知らせしますね。

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