【身体感覚の足跡】動けない人にもエネルギーは力はたくさんある

物理的には間違いなく、重さはエネルギーです。そう習い、そう計算してきました。しかし、実際に介護や武術の技として使おうと思うと、その重さのメリットを忘れてしまうことが多いです。
 
特に、介護の場面では全く動けない人を前にすると、困ったなぁ、と考える人が多いと思います。自分の力を出さなくては動かない、と思ってしまいますから。
 
重さのエネルギーを実感すると、目の前の動かない人の中にちゃんと力が残っているのが見えるんです。当たり前ですが、力は筋力だけではないのですから。相手の重さを使った技を説明していけば、そこには当たり前の言葉しか出てきません。聞いている人も、うんうん、となっていきます。・・・でも、出来ない。だから困る。わかっていても出来ないというのは、知らないから出来ないときよりもつらいらしく、そこで稽古をやめてしまう人もいるみたいです。
 
やはり体感から納得をしなくてはいけないんですね。
いきなり、自分の持っている最高レベルの問題に当たるのではなく、ただ、軽く手を上げる技のように簡単なところから、確かめた方が良いかもしれませんね。
 
相手の中にある重さを使って動くと、ちゃんと相手にありがとう、と感謝が出来るんです。だって、実際に相手のエネルギーを使っているんですから。感謝できる事があって、感謝したら、うれしい、これは単純ですが、ものすごく大切な事だと思います。それがわかるんですよ、重さを知るだけで!!

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