【思考実験】成功体験を渡せる人

にわか野球知識でもバッティングの際に「腕を折りたたむ」というコツがあるぐらいは知っています。手先で打って力がでるはずありません。今工夫している肘先を消す動きはまさにこの「腕を折りたたむ」ことなんじゃないかな、と考えました。
 
ただ、その誰でも知っている技術がなぜ、生かす人と生かせない人に分かれるかが不思議です。
 
水泳でも体幹部を使うためでしょうか、肘を折りたたんで身体から腕を動かすトレーニングをするそうです。
 
荷物を持つときにも、肘を折り、身体に近づけて持ちます。そんな「あたりまえ」の技術です。
 
荷物の時など、確かに自分と荷物の重心が近づき、効率はよくなります。アタマで考えれば、それ以外の方法で上げる事など、「バカな事」に思えるかもしれません。
 
しかし、それを考え、説明できる頭のいい人がちょっとした力を発揮しなければいけない時に、バカな事をするわけです。
 
問題はバカを認めていれば改善策を試せるものをその重さを当たり前として、認められないところかもしれません。自分の動きで悪いはずがない、と思うからこそ工夫をする気にならないのです。
 
自分の動きの悪さを自覚して、もっといい方法があるはずだ、と気づけば、どうにかしてそれを身につけよう、と動けるはずです。でも、なぜか、自分の動きが悪いのではなく、周りの人が特別「できる」のだ、と考えてしまいます。
 
自分にもできる、と考えようとしてもなかなかそこに「成功体験」をつかめない時があります。この時はつらいです。出来ると思いたいけど、実際にはできないわけですから。自分が苦労したからこそ、ここを脱出させるお手伝いができます。簡単に腕を折りたたんだり、体幹部で動ける人にはわからない悩みです(笑)。
 
一つはこの肘先がブレーキになっているという事。上腕、体幹部に任すよりさきに、つい、この肘先が動いてしまい、力が肘でぶつかってしまいます。その衝突を先に体験してしまうからこそ、成功体験に気づくことが出来ません。
 
でも、これを乗り越えるのは簡単です。肘先をもたれるのではなく、上腕を持ってもらえばいいのですから。
 
まずは、この成功体験。自分が軽く、自由に動ける、という事を知ることです。出来る自分がいて、始めて自分の持っている技が活かされてきます。何度でもいい続けますからね、ちゃんと、この身体は、だれでも自由に動くように出来ています。
 

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