【稽古報告】武術書法

もう少し、違った面から技のお話をしておきます。
今、考えてほしい事は「転ぶ」という事。
自分にとって「転ぶ」とはなんだろう?という事をもう一度、考えてみてください。
 
 
 
私が転べるようになったのは、昨年末です。
今考えると、転ぶ事は役に立つ、という気づきに至るまでに、いくつもの発見をしました。
 
昨夏、足指をピボットにして、相手の力を自分の動きに変えてしまおう、という気づきを得ました。
その辺りから動くために必要な力ってなんだろう・・・と考えはじめました。
いや、ずっと考えていた事ではあったのですが、まさか、他力を意識することなく、自動的に動きに使えるとは思いもよらなかったのです。
 
 
 
それが、気がつけば、転ぶ、という動きまで扱うようになったりして(笑)。
ホント、身体って不思議で、楽しいものです。
 
 
 
もしかしたら、この「転ぶ」という動きが当たり前の人もいるかもしれません。
というのは、私たちは無意識の時には常に、転び続けているかも知れないからです。
 
 
 
なぜ、こんな不安定な二足歩行なのに、転ばずに歩けるのでしょう。
先日、点字ブロックの上を目をつむり、歩いてみました。
もう、全然だめ。
すぐに、身体のバランスを失い、外れてしまいました。
目が開いていれば何の気なしに歩く事ができるのにです。
 
 
 
でも、目が開いていても、そこが手すりのない、10メートルの高さの場所なら、脚が震え歩く事ができないはずです。
私たちのバランスっていったい・・・。
 
 
 
バランスをとろう!と求め続けてきたわけですが、逆転の発想で「転んでやれ!」と考え、活用法を探してみると、これが、よかったんです。
バランスをとるのは難しくても、転んでいく、という動きはそれほど、苦もなく、行う事ができます。
 
もちろんレベルはありますよ。
でも、ただ、あっ、と脚を出せば、それも立派に転んでいる事になります(笑)。
 
 
 
とにかく、自分の持っている「転ぶという能力」を意識するところがスタートです。
転ぶようにして、相手に寄りかかっていきます。
すると、相手はその転びを止めようとして、動き出すはずです。
この瞬間、相手は転んでいる自分に気を向けてしまい、それを止めようとしてしまうのです。居ついてしまったわけですね。
その瞬間を見逃さず、今度は意識を使って、相手を押し崩していけば技が完成です。
 
 
 
ちょっと違う方面から検証してみました。
「字」です。
まぁ、隠す事でもないのですが、もう、私は自分の字が大嫌いなんです。
当然、下手くそなんです。
どうにか、上手にならないか?と思っている次第です(笑)。
とは言え、書道にいくのもなんだかなぁ、と思っています。
どうすれば、自分らしく、納得のいく字がかけるんでしょう?
別に、ものすごいレベルの高い事を望んでいるわけではないのです。
ただ、自分が納得できればいいだけなのに、どうにも手がありませんでした。
 
 
 
いつも、動き方が変わると密かに「字」に応用しています。
もちろん、今回もそう(笑)。
そして、初めて、自分の字を認めてあげれたのです。
 
 
 
なにを試したかといえば、武術の動きと「全く」同じです。
ただ、相手が動かない紙ですから、もう少し、内面に集中して、動く事ができます。
その細かい意識の使い方もお役に立つんじゃないかと思いますので、お話しておきますね。
 
 
 
動きとしては「転ぶ、イメージする、任せる」です。
武術の中での「転ぶ」は倒れていく事で行いました。
まぁ、ペンでも同じなんですが、迷わず、ペンを紙に下ろします。
そして、「動かさない」。
武術の技でなら、その転んだ瞬間、相手は固まりますから、その隙に技をしなくてはいけないのですが、文字でなら、もう少し、余裕をもって、観察できます。
ペン先を紙に落とした状態で、文字を「意識」します。
イメージする、と言ってもいいのかもしれません。
そのイメージが溜まって限界を超えると、手がガマンしきれず、動き出します。
そうなれば、もう、その手に「任せて」みるだけです。
 
 
 
ポイントはイメージをする際にペン先をつけておく、という事。
この動きがないと、ペンと紙、そして、カラダの中に力がうまれません。つまり、カラダが働きにくいのです。
これまで、私は「イメージする」という言葉が大嫌いでした。
技の説明の際にも極力使わないようにしてきた言葉です。
しかし、「触れる」という状況があれば、意識を使ってイメージができます。
今まで苦手だと思っていたのはイメージをしよう、と思いすぎていたんでしょうね。
 
 
 
「触れる」というのは「当事者」になる、という事です。
どんな悩みや問題も、第三者的に考えているうちはアドバイスはできても解決しません。
必ず、自分がその問題と向き合い、困った瞬間に「どうなるか」をイメージしなくてはいけないのです。
アドバイスをうまく生かすためにはそれを実行している自分の姿がイメージできなくてはならないはずです。
 
いかに、ショックなく、相手とぶつかるか、そこが鍵です。
そしてそのために必要なものが「転ぶ」という「偶然」です。
相手と衝突した瞬間、それがどういう状況であったとしても、それを後悔してはいけないのです。
スポーツの世界であれば不公平を審判に訴える事もできるでしょう。
しかし、武術はそれをしなかったからこそ、新しい動きの可能性を見つけ続けてこれたのです。
まずは、始めてみる。
おっかなびっくり、怖がりながら、なにかを始めるのではなく、始める事が成功への一番の近道だとわかれば、最初の一歩も怖くなくなります。
 
 
 
どうぞ、ご自分のやりたい事をどんどんやってみてください。
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