【稽古日誌】オブリゲーション、モチベーション、インスピレーション

3週目の金曜日、午前中が栄中日文化センター、午後から名鉄熱田の森文化センター、夕方から少林寺拳法、そして、午後9時から大人の武道塾と、稽古尽くしの幸せな日。
 
 
先週の浜松中日文化センター、そして静岡の保険鍼灸マッサージ師会での講座は少し風邪気味で、体に力が入らないままこなしました。1週間、ゆっくりと体の変化を見ながら過ごすと、やっぱり体は自己治癒していくんだなぁ、と感心します。
 
先週末、ちょうど風邪が熱にまで来ていた時、体の中に力を作り出せないほど、ふらふらっとしたんです。
ただ、それでも、技が切れるんですね、いつもより(笑)
もしかしたら風邪のおかげで筋肉がうまく使えず、力が抜けた事が良いのかも・・・。
 
なんて事を考えながら講師として講座に立ったわけですが、その「講師」という役割を得ている時には風邪のつらさを全く感じないんです。
それどころか、今研究中の肌に自分を任せる動き方の相性がいいのか、動きも良いし、気分も乗ってきて良い感じなんです。
 
 
 
ふと、こんな事を考えました。
まったくの思いつきですから、信じないで下さい(笑)。
 
 
幸せに生きていくための本を何冊も出しているベストセラー作家である本田健さんによると、人は動くための原動力として「オブリゲーション(義務感)」「モチベーション」「インスピレーション」を使っているとの事。
そして、9割ぐらいのほとんどの方が「義務感」で生きているんだそうです。
義務感ってのは、会社員だから、主婦だから、フリーターだから・・・なんて、役割に従って不本意ながら、仕方なく暮らしている、って聞こえます。
そして、幸せになるためには義務感でいきるのではなく、モチベーションやインスピレーションを得られるように、大好きな事をして生きていこう!なんて言われてました。
 
今、大好きな事を仕事にしてしまった身からすると、この意見には大賛成です。
ただ、ふと、役割、義務感を持って仕事をしていたら幸せになれないのか、って言えば、そうじゃないかも・・・って思ったんです。
 
 
 
今、研究しているのは自分の意識を皮膚に持っていき、この皮膚に従って動いてみようと言う事。
この皮膚である自分がどういう自分かと先ほどのオブリゲーション、モチベーション、インスピレーションに当てはめて見ると、義務感、役割のオブリゲーションではないか、と思ったんです。
多くの人がそれで動いている義務感。それを受け止めているのが肌なのかも・・・。
 
実際にこの肌に起こっている事を感じて見ると、相手からの攻撃に対して、なにかをしよう、という思いは無くなります。
ただただ、相手と触れ合ったその皮膚を動きやすいほうへ流し、付いていくだけですから。
ここに、自分の意思は入ってきません。
相手の動き、こちらの動き、それらがピタッと合ったとき、自然と決まる流れがあるんです。
 
 
 
この時の自分は相手にとって一番の相手になれるようにと役割をもらった自分です。
これまで蓄積してきたたくさんの技、知識がありますから、攻撃された瞬間、いろいろとやりたい事が頭の中に浮かんできます。
でも、それをしてはいけないのです。
ぐっと、出てくる「我欲」を消すように、ただただ、肌に任せて動くんです。
すると、不思議と相手も気持ちよく動き、「結果として」崩れていくんですよね。
 
必要なものが「結果」だとすると、自分であれこれ考えるのではなく、その瞬間、この体(肌)に任せて見ることが、一番いいという事を経験してしまったのです。
頭の中では本当にそうなのかなぁ、という疑いは相変わらずあります(笑)。
でも、その疑いが出て来れないほどの結果が目の前にはあるんです。
 
武術の面白いところはまさにココ。
頭でっかちになりすぎ、自分の中で信じるものを見失ってしまった時に、ちゃんと体で一番よさそうな事を経験させてくれるんです。
 
こんな経験のおかげで私は自分の皮膚、肌がしていることに気づかされ、その肌に任せていく事が有効なんだ、と教えられました。
 
この時の肌に当たるものが役割、自分に課せられた義務感と同じなんですよね。
 
 
 
 
与えられた役割は人それぞれ。
会社員かもしれないし、主婦かもしれません。
たまたま仕事がなくなり、無職になっているかもしれません。
でも、それら全てはその時の自分に一番必要な状態かもしれないんです。
 
いや、この時の役割が何であれ、その役割自体を嫌ってしまってはダメではないか、そう思っています。
自分には人生を力強く生きてやる!という強いモチベーションも天から降ってくるインスピレーションもない、そんな時でも、今、そこに自分がいる、という役割は与えられています。
その役を得ている瞬間、一番必要な事を私たちの一番外側である皮膚はちゃんとこなしているんですよね。
 
 
 
心の中では今、この瞬間の役割を受け入れられない自分がいるかもしれません。
でも、それは皮膚とケンカをしようとしている「我欲」かもしれないんです。
 
自分って簡単に口にしますけど、実は私と言う自分は結構たくさんあるものです。
武術を通して、この体がある、という事を感じてみれば、意識がどこにあるかで、同じ事を経験していたとしても、全然ちがう感情が生まれてくる事がわかります。
 
 
 
 
私ってこういう奴、ってはっきりと分かってれば簡単ですよね。
でも、なんなかこの私、というのが決まらないんです。
その私が決まらなければ、どういう自分になりたいか、それも決まってきません。
自分がどうなれば、幸せで生きている喜びを感じられるのか、それがわからないままでは歳を重ねていくのが怖くなるのが当たり前かもしれません。
 
 
 
甲野先生から教えていただいたこの稽古法は常に、今が一番動く自分を教えてくれるものです。
そこに運動神経のような才能はまったく関係ありません。
むしろ、私は運動オンチだった人に体のすごさ、不思議さを伝えるのが得意です(笑)。
 
オリンピックで金メダルを取るような人、プロの世界で一番を取れるような人も、必ず歳をとります。
若い頃のような動きが出来なくなって元気がなくなる人もたくさんいますよね。
でも、違うんです。
 
見方を一つ変えれば今、この瞬間が生まれてきて一番軽やかに動ける、という事を感じられるんです。
 
それはこの先、歳を重ねていってもきっとどんどん、体が動いていくんだろうなぁ、って感じさせてくれます。
 
 
 
物質的には恵まれ、欲しいものがなくなった時代とも言われます。
でも、それに反比例するように、精神的な豊かさはどんどん減っているような気がしませんか?
本当に簡単なんです。ただ、体を見ていけば、見方を変えていけば、自分の中にすごい体が隠れていた、って事が分かります。
ぜひ、ちょっと、思い切って試してみてください。
10年後の自分、20年後の自分、30年後の自分のために・・・。

今月の講座の予定です。

 
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