悩みの原因は頭と胴体。

 とあるカウンセリング系のDVDを見ていてハッとした!

 

 そこに出てくる多くの人の鼻が曲がっているのだ!しかも、その参加者は外国人。その事が衝撃だったのだ。

 

 

 鼻がバランサーになっている事に気がついて、色々な人を観察してみたとき、日本人の多くが鼻を曲げたまま生活している事に驚かされた。

 その理由を「日本人は骨格、筋肉の強さがなく、重い頭を支えるのが大変」だから、と考えた。だからこそ、あごを引き、姿勢を作る「作法」を作ったのだろう。その「作法」がなくなり、現代人は首に力みが生まれ、捻じれてしまっているのだと思う。

 

 すごいな、と思ったのは外国人の多くは首に弱さがないのだ。横を向いていても上を向いても、捻じれていても弱さがない。映画に出てくるような俳優はもちろん、観光地などで目にする外国人もみな、立派な首をもっている。日本人に比べて、外国人の首の強さは圧倒的だ!とうらやましく感心していた。(逆に、だからこそ、「作法」というすごいものを見つけれたのだ!と日本人であることをうれしくも思ったけど。)

 

 

 

 外国人は強い、と思い込んでいた分だけ、そのカウンセリングDVDをみて驚いたのかもしれない。そのカウンセリングに参加している多くの外国人の首が捻じれて今にも頭が落ちそうなのだ。なぜだろう?

 

 

 

 新しい事象が出てきたとき、頭はすぐに、「探索モード」に切り替わる。この切り替えを学べた事が武術を学んだ事の最大のメリットかもしれない。人生に起こる問題を楽しく、前向きに考えられるようになれるんだから。

 

 

 

 しっかりとした体格、筋力がありながらも崩れるのはわかる。もともと人は不安定な二足歩行をしているのだから。でも、その崩れを持っている人がこんなにも集まることってなんだろう・・・って。

 

 そこで一つひらめいた。

 日本人と外国人の問題ではなく、もしかしたら、悩みの元は頭の重さを支えきれない事で生まれる「捻じれ」なんじゃないか!って。その捻じれから頭の重さを支えきれずに生まれる「不安定さ」が気持ちを揺らすんではないか、と。

 

 

 

 心と体は一つ、と「よく」言われる。

 ただ、私はその事を「間違いない」と思いつつも、それを口にする人をそれほど信用していない。

 

 なぜなら、心と体は一つといいながらも、それは「心の影響を体が受ける」、という事ばかりで、「体を丁寧に動かしたことで生まれる心の快適さ」に気づいていないからだ。心をネガティブにしてはいけない、ポジティブにしなさい、というのは簡単だけど、それをやりきるのは、すでに悩みを持ってしまった人にとっては難しいことだから。

 

 そして、実際にポジティブを提唱する人でもストレスに弱いだろうなぁ、という姿勢の人もいる。もちろん、姿勢は隠しきれない(笑)。姿勢に捻じれと偏りを作りながら心と体が一つです!と言われても説得力がない。

 

 武術はどこまで行っても、この「体」を使い、状況を打破していくもの。どんなに困難があったとしても、自分の体を通して、感じられるものを大切にしている。

 

 

 

 

 

 姿勢の崩れが心にも崩れを作るんだ、とはわかっていたけど、それが、こんなにも影響があるとは思いもよらなかった。

 そのDVDの中に出てくる人は皆、心に不安があるからこそ参加をしているんだろう。そして、その多くの人は首に力みを持っている。支えるのに十分な筋力を持っているように見えていてもだ。

 皆、例外なく、自分の持つ不安や悩みは取りたいと願っている。そして、アドバイスを真剣に受け取り、対話の中で明るいものが見えてきた人は見る見るうちに明るい表情になっていく。そして、同時に体もリラックスしていくのが見て取れる。まさに、心と体が繋がっているというのが感じられるいいDVDだった。

 

 

 

 ただ、彼らは家に帰り、またいつもの生活に戻ったとき、そのままのリラックスを続けられるだろうか、と思ってしまった。長年の生活の中で作った姿勢が悩みを作ったかもしれないからだ。

 目の前の問題はきっと、わかりやすいもの。言葉になっていれば多分そう。そして、それは何らかの方法で解決できるはず。でも、首に捻じれをつくったままの姿勢で暮らせばまた、新しい悩みを作ってしまう、かもしれないと思った。

 

 

 

 もちろん、新しい悩みが出たらまたカウンセリングを受ければいい、という考え方もある(ビジネス的にはこれを望んでいるカウンセラーも多いかも(笑))。でも、これでは根本的な解決からは大きく外れていくだろう。長い時間をかけて崩した姿勢がその後の長い人生でよくなっていくとは考えにくいからだ。私たちは老化っていう大きな問題を抱えているからね。

 

 

 

 武術的にこれを解決するならば、「自分の心が持っている悩みを解決しようとしない」、という方法がある。ひたすら、自分の姿勢だけを整えていくのだ。

 武術であれば目の前に敵が現れるのは「当たり前」。この「敵」が悩みであり、不安そのものだ。自分を倒しにくる相手が現れているのに、消えてくれ、と願っても消えるはずない。だからこそ、心を変える方法ではなく、体に基準を作り、動かし、整えていく方法を作り上げたのではないだろうか。外を変える工夫ではなく、内側を掘り下げ、かえる工夫を求めたのだ。もちろん、目の前の敵、悩み、不安から脱するために。

 

 

 

 でも、この方法はきっと理解されにくい。

 想像してみて欲しい。自分には今、大きな悩み、不安があり、押しつぶされそうだ、と。

 その状況でアドバイスをする私は「鼻が曲がっているよ」という。どんな悩みであろうとも(笑)。

 アドバイスを受けた人はそれを素直に受け入れられるはずはない。身体のことを知らなかった自分の経験もあるのでその気持ちはわかる。むしろ、それがわかる方がすごい(笑)。

 

 でも、考えて解決しなかった問題はやっぱり考えてはいけないのだ。

 ただ、原因はある。「姿勢が悪い」のだ。

 

 

 

 ちょっと前には悩みがあったら汗をかいて発散しろ、と言われただろう。衝動買い、やけ食いなんかで解消する方法もあった。でも、体から作法がなくなり、弱くなった事で発散をすると、またそこから「新たな悩み」が出てくるようになってしまったようだ。リセットした後の身体が弱いからだ。

 

 

 

 そして、心の分野も研究されてより、丁寧に言葉を尽くして誘導するようになったのも原因だと思う。ちょっと効果が出ればそれに頼るようにもなるだろうし、どんどん、体の本来持っている強さに気づけなくなってしまっている。

 

 

 

 

 しかし、とにかく、「姿勢」の強さを忘れないで欲しい。身体は絶対に、自分から切り離されることはない。絶対に自分を助けてくれる存在なのだ。

 その身体の力を借りるためにはがんばることなく、続ける事が必要だ。身体の力を信じ、任せ続けることが大切だ。

 

 ただし、世の中はどんどん便利になっていくだろうから、体にかかる負担は軽くなっていく。その事がどんどん自分の頭から体の感覚を忘れさせる。まぁ、今がきっと、そんな感じ(笑)。

 

 

 

 悩みがある、不安がある、違和感がある、というのは実はありがたいことかもしれないのだ。その状況では「もう、いやだ」と信号をだしてくれているのだから。行動を起こすきっかけをくれているとも考えられるだろう。

 とにかく色んなことを試して悩みは解決すればいい。でも、どうしても解決できない、とあきらめそうになったとき、「体から心を整える方法がある」、と覚えておいて欲しい。

 

 

 

 

 いつか、本当に困った、変わりたい、と思ったときに自然と身体のことを思い出すはず。こうしてブログを読んでくれた経験は無意識に残るから。

 気づいてあげればすぐに働いてくれるのが「身体」。遅すぎる、というのはないから安心して大丈夫。いつか手を合わせて感覚を渡せるその日まで、私は研究を続けておきます(笑)。より簡単に身体の事がすごい、と信じてもらえるように。

 

 

 

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