世の中には素晴らしいものがたくさんあります。
その素晴らしいものに出会えた時、自分の幸運を喜ぶことができます。
しかし、私は自分に幸運がやってきた時、その幸運をつかめなかった人の事が気になってしまう人です。
だから、素直に幸運を喜べません。
なぜなら、私はいつも、「選ばれない側」だと思っているから(笑)。
幸運をつかめない人の気持ちになりすぎるんだと思います。
基本的に、ネガティブなんですが、そのネガティブな私が最高に幸せを感じられるようになったのは、身体を自覚できるようになったからです。
身体に見つかることはいつも、自分が見ていた世界を拡げてくれます。
日常生活を身体の感覚をメガネにして観察しながら暮らしているだけでたくさんの気づかなかったことに出会わせてくれます。
考えもしなかった「素晴らしいもの」に出会わせてくれます。
いつも突然それはやってくるのでまさに、幸運なんですが、この幸運だけは心の底から喜びを感じることができるんです。
なぜなら、今、私が感じているこの楽しさは「誰でも」共有できる、と感じられるからです。
理由は「身体から生まれてきているものばかりだから」です。
身体という身近なものを私たちは本当に見ていません。
ちょっとした痛みも実はそこから、新しい考え方を与えてくれるんです。
その考え方は黒だったものが白にみえるほどパワフルなものです。
誰もが持っている身体だからこそ、意識の仕方を変えればすぐに、見つかるものです。
楽しい気分になるのになにもいりません。
自分が強くなるのになにもいりません。
当たり前すぎてぜんぜん見えない、自分の身体に目を向けるだけで、毎日、いつも、沢山の楽しさがやってきます。
この事に気付けたのはきっと、私が得意技を持たない人間だったから。
ずっと自分の平凡さが嫌いだったんですが、平凡だったからこそ、その平凡さを作っている「身体」に気付けたんだと思います。
よかった・・・平凡で(笑)。