「福」に憑かれた男

こんにちは、山口潤です。

すごい本に出会いました。今日はその興奮をぜひ聞いてください。
どれぐらい、興奮しているかといえば・・・甲野先生以来、と言ったらどうでしょうか^^
分かっていただけるでしょうか(笑)
 
 
 
喜多川泰さんの書かれた、
「福」に憑かれた男
という本です。
 
 
 
小説スタイルの自己啓発系の本です。
自己啓発ですから、たいてい中身は似ています。
人が学び、育っていく方法と言うのはかなり「確立」されています。
答えは分かっているんです。

・・・ただ、それを実践するのが難しいんでしょうね。
まだまだ書店の人気ジャンルになっていますよね(笑)

同じ事が書いてあるなら、一つでいいじゃないか?と言われるかもしれません。
もし、僕の意思が強くて、知識だけでその全てを実践し続けていくことが出来るのであれば、そうかもしれません。
そして、僕の「アタマ」もそう考えています。
 
 
 
ただ、現実はそうも行きません。
「分かった」という知識も、それを試して続けていくうちに、気がつくと、いつもの自分に戻っていたりします。
変わるって事は難しいです。
 
 
 
時折、モチベーションをあげるために、こういった本を買います。
そして何度も気合を入れなおすんです(笑)。

この本は書店で偶然見つけました。つい先日、ある本屋さんの話を聞きまして、気になっていた話しがありました。そのお話と、この本の中の舞台が同じなんじゃないだろうか・・・と思えたのです。

後で調べてみたら、やっぱりそうでした。このお話を聞いていたからこそ、買う気になったんです。ですからこのタイミングでなければ買わなかったかもしれない本です。
そして、この「タイミングでなければ」、ここまでココロに響かなかったと思います。
 
 
 
さて、気になる中身ですが、福の神目線の幸せのなり方です。
福の神と聞くと、どう思いますか?
なにをしてくれて、どう幸せになると思いますでしょうか?

多くの人はラッキーなことが山ほど、転がり込んでくる、と考えると思います。
でも、それがそのままでは面白くありません。ヒネリが効いています^^

中身については読んで頂くとして、いったいなにがこれほど僕を興奮させているのか・・・。
それは、今こうしてカラダを通して幸せのなり方を伝える仕事に出会えるまでの道のりとあまりにも似ているからなのです。
自分にとって奇跡的な出会い、現象も、出会うためにはすべて必要で、当たり前のことかもしれない・・・そう思い始めています。
ある意味、運命は決まっている・・・という事を肌身で感じたような経験です。
 
 
 
小さな書店の主人である主人公が悩みます。
僕も、この仕事を始めたばかりの頃は不安と悩みで一杯でした。なにも「ない」所からのスタートでしたから。

自分の身に降りかかってくる「不運」、アタマを振り絞って工夫をする努力も全て「失敗」、気持ちと結果がかけ離れてしまい、不安はどんどん大きくなっていきました。

主人公が一つの出会いから元気を得ていくのと同じように、僕も一つの仕事からどんどんと仕事がつながっていくようになりました。アタマで工夫できる事が効果を発揮したようには思えません。

多分、「運」です。運が良かったんです。

でも、この「運」はどこから、来たんでしょうね。
 
 
 
この仕事をはじめるずっと前、自分の状況を恨んでいた時、その状況に押しつぶされ、工夫を辞めてしまった事があります。当然、幸運はやってくるはずもなく、失意のどん底に落ちた経験があります。今思い出せば、そう「なるべくしてなった」訳ですが。

「成功の反対は失敗ではなく、行動しない事」と言う言葉はよく耳にします。ほんとにそうだと思います。しかし、現実にその行動をし続けることはとても難しいです。それが切羽詰ってくれば来るほど・・・です。
 
 
 
今、かなり幸せだと思うんです。悩みや不安も特にないですし。
何でだろう・・・と考えてみると、やはり「武術」であり、「カラダ」なんです。
以前、行動をし続ける事ができなかったのは、不安というストレスに対してカラダが負けてしまっていたんです。固まっちゃったんですね。

身体操法を仕事としてやってこれたのは、稽古を通して、常にカラダを動かすことをし続けられたからだと思うのです。仕事として成り立っていなかった時期でも、稽古を止めずに、ずっと研究をしてきました。

もちろん、当時はココロとカラダの関係は今ほど分かっていませんでしたが、カラダの動きがよくなり続けていく、というのは感性が高まっていくと言うことです。カラダがゆったりとしていき続けているのに、イライラ不安が大きくなっていくのはやはり変です。

この自分の体験があるからこそ、武術を通しての身体操法の稽古が今そこにある「幸せ」に気づくための方法なんだと確信できたのです。
 
 
 
いつもの癖ですが、どうしても言いたい事をまとめ切れません。
もう一つだけ言わせてください。

本の中に、主人公が講演会を企画する場面が出てきます。
福の神がついているにも関らず、失敗するんです。(これぐらいのネタバレは勘弁してください。)
 
 
 
甲野先生に出会い、稽古会を名古屋に来ていただけるようになりました。今でこそ、いつ開催しても満席にて、開催できておりますが、当時はひどかった・・・それがずっと心に引っ掛かっていたのです。

今思い出しても恥ずかしい限りですが、交通費も出ていなかったんじゃないかなぁ・・・という有様でした。
 
 
 
・・・・それでも、甲野先生は全く変わりなく、優しく、丁寧に接してくださいました。甲野先生に学んだ多くの事を何とか伝えて行きたい、そう思い、日々全力で向かわせていただいていますが、まだまだ伝えきれておりません。

仕事を頂くときに決めていることがあります。
それは、お金で仕事の取捨選択をしない、という事です。どんな仕事であっても、自分を必要としている、と感じられた時にはそのまま受けていこう、と思っています。
もしかしたら、メニューを設定したほうが「親切」なのかもしれません。これまで勉強してきた手法の中ではメニューを作る、というのは基本中の基本とありました。

それでも、私はその枠がなかったからこそ、今こうして生かされているんです。もし、この日記を読まれている人の中で、予算の事で迷われている方がいれば、遠慮せずに聞いてくれたら・・・と思っています。お金の都合で参加を迷われているのならば、お手伝いをしてくれる気持ち出来ていただけたら。それで結構です。稽古で感じた楽しさを他の誰かに渡してくれればすごくうれしいです。
 
 
 
なぜかお金の話になってきましたが、今の時代にお金は非常に大切で避けては通れません。
特になにが「幸せ」かと考えてみると、お金を抜きにしては考えることはできません。そして、「お金」だけが全てではありません。それを「武術」を通してカラダで考えていくのも稽古です。ただ、未だ、この分野は研究途中であり、ごく一部の人たちとでしか研究稽古が出来ません。また時機を見て、発表できればなぁ、と思います。
 
 
 
今日は、特に中身がバラバラですね。気分が高揚しているから浮いているんです、きっと(笑)。

間違いなく、今後の稽古に影響が出るはずですから、お楽しみに。

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