【思考実験】

次元の話

宇宙の話を少し書きましたが、今、宇宙を物理的に勉強すると間違いなく出てくるのが「次元の話」です。
なんと、最新の宇宙論によると、この世界は「11次元」で出来ているとの事。
ちょっと前には26次元だったりとか、まったくわけわかりません(笑)。
しかし、そんなたくさんの次元の中に「いる」のが「私たち」というのが、私たちのほとんどが信頼している「科学」の答えです。
いずれ、また、新しい理論が出てくるんでしょうね。
ただ、その時にはすぐ横にもう一つ、ありました~とは絶対出てこないはず(笑)。
 
 
 
11次元どころか、普段私たちは「次元」そのものを考えて生活をしません。
通常、私たちは今の生活を維持していくのに、「4次元」を考えているそうです。
4次元?と諦めないで下さい、こんな感じで考えてみてくださいね。
例えば、私の講座に来て見ようと思ったとします。
まず、住所です。これは緯度と経度、この2つの数字で住所が決まります。グーグルマップなどですぐに分かりますよね。
そして3つ目、高さです。栄の中日文化センターであれば、教室は5階です。
4つ目、最後の数字は時間です。
この4つの数字が決まらなくては、予定して、そこにいき、講座を受講する事はできません。
 
 
 
特に日本は電車のダイヤが数秒ぐらいしかずれないと言います。
時間に厳しいですよね。
その4つを自然と受け入れ、使いこなしているわけです。
考えてみると、すごい事かもしれません。
 
 
 
4次元ぐらいまではなるほど・・・といけそうですが、その次はなんだよ!となると、もう、ちんぷんかんぷん(笑)。
私が稽古している武術はあらゆる事を頭で答えをだすのではなく、身体で確かめるためのものです。
そこで、まず、1次元、2次元、3次元辺りを身体で考える事にしました。
ちょうど、発見した体の使い方がまさに、その次元を考えるのによかったんだと思うんです。
今日はその分かっている部分だけ、「1次元」の話をしてみようと思います。
 
 
 
1次元とは「線」の事です。
一つの数字で決まるものを「1次元」と言うそうです。
ゼロ次元が「点」です。
頭で考えれば、難しくはありませんが、これが身体となると、ほとんど、気にしません。
多くの人はどうなっているかと言えば、0次元のまま、身体を使っているかのようです。
どういう事かといえば、抑えられた手を上げると考えると、相手との間に「衝突」が生まれ、「圧力」が出てきます。
その圧力を「点」だと考えると、この力の「大小」だけを考えているわけです。
実はこの時、流れを認識し、力が滞らないように流してみると、面白いぐらい、気持ちよく、手を上げる事ができます。
「経験」できれば、その違いは明白なのですが、その「経験」がほとんどできないのが現実です。
 
 
 
武術でなくても、こんなことはありませんか?
肩や腰が痛くなっても、その痛みをどうすることも出来ず、お医者さん任せにしてしまうこと。
これは、痛みと言う点を「動かせない」から、どんどんと痛みが大きくなってしまうと考えられます。
1次元の動きすら、できていないんですね。
そして、腕のいい治療師の方にかかり、やっと、流れるようにしてもらっていませんか?
その瞬間、流れが生まれても、もともとが流れのない0次元志向ですから、当然、また、流れが止まり、痛みになります。
そして、定期的に通うようになってしまって、楽しくありません。
 
 
 
 
次元の事を頭で分かっていても、身体で分からない、というのはこんな感じです。
なんとなく、2次元、3次元の事も考えたりしていますが、頭で想像した事を身体で「うん」と納得できた時にはなんともいえない喜びがあるんです。
難しい事が分かった時にも喜びはあると思いますが、小学生の頃聞いたような事ですら、本当にはわかっていなかったんだなぁ、と分かると、それをこれからひとつひとつ、片つけていくたびに喜べるかもしれない、と思っています。
このGWの間、色々と考えてきた事を少しずつですが、書いていこうと思います。
また、お付き合いくださいませ。

宇宙の話

このところ、興味を持って調べている事があります。
それは「宇宙」のことです。
その宇宙を物理の世界から改めて学んでみよう、と入門編を少しだけ、勉強しています。
物理の世界の宇宙とは大雑把に言って、一般相対性理論と量子力学の矛盾をどう統一するかのお話です。
今見ている世界は矛盾にしている、といわれても、実際にそれを感じる事はありませんでした。
望遠鏡で原初の星を探す事。
物質の一番小さな状態を探す事。
そのどちらも平凡な私から見れば、頭だけのものでした。
しかし、武術を通して「身体」を感じる事ができ、感度が上がってきて、これまで考えてきた以上のものが身体にある、という事を感じざるを得なくなってきたのです。
無理に信じるのではなく、自然とこの身体に次元の不思議さが生まれてきたのは予想外でした。
 
 
 
子供の頃、あれだけ勉強嫌いだったのに、今、なぜか、こんなにも宇宙の事を知りたがっている自分がいるのがとても不思議です。
甲野先生の言われていたとおり、興味さえ与えれば、後は自然とどんな事も勉強したくなってしまうのかもしれません。
 
 
この身体が宇宙なんてロマンチックな言葉は自分には合わない、と思っていましたが、まさに、そんな感じなんです。
身体の外にも中にも宇宙がある事が感じられます。
今見ている世界。
それは自分の持っている身体感覚が見せる世界です。
ほんの少しの経験でも、それが身体感覚が広がる事につながれば、あっという間に世界の見方が変わるんです。
 
 
 
毎日がちょっとつらいな、と言われる人がいます。
口に出さなくても、がんばりすぎているなぁ、と見える人がいます。
外に目を向けてダメなら内側に目を向けるといいかもしれません。
反省をたくさんしてきたなら、外へと向かう力を探してみるのがいいかもしれません。
 
 
 
一応、今分かっている科学の世界のお話では可能性は無限かもしれないそうです。
ちょっとでも楽しく過ごすために、科学も武術も使う。そんなスタンスでいいと思います。
一緒に勉強しましょうね。

【思考実験】掃除のパワー

掃除の力が話題になっています。
人生を変えるのは掃除、なんだそうです。
掃除が苦手な私としては、そこに希望を持ちたいものです。
しかし、たとえ、掃除が人生を変えるもの、だとしても、そのままやれるようにはなりません。
どれだけ、子供の頃から、掃除をしなさい、といわれてきた事か(笑)。
一応、武術を研究してますから、武術的に掃除のすごさに気づきたいものです。
その答えとして、今もっているのが「決断力」です。
指先が掃除のようだ、というのは前回お話しました。
この指先がよく動く状態にある、というのはそれだけ選択肢に溢れている、という状態にになります。
たくさんの選択肢に溢れている、というのは何でもできるという恵まれた状態ですが、決断し切れなければ迷いになります。
指自体の場所を決めることで、動きを止めます。動きが止まる事で、選択肢がなくなるわけですが、その分、迷いも消えていきます。
掃除との兼ね合いですが、「自分の居場所」にある「自分のモノ」はこれからの自分を作り上げていく大切な材料です。
その一つ一つが自分を使ってくれ!とアピールしているのかもしれません(笑)。
あれもいい、これも使えるかもしれない、と考えているうちに、考え方があっちにいったり、こっちに行ったり、結局ウロウロしてしまっているきがするなぁ、と思いました。
さて、そんな事を勝手に考えたわけですが、マイルームの掃除が完了するかどうかは未定です(笑)。

【思考実験】息と呼吸の違いについて

この3日ほど、風邪で寝込みながら(まぁ、稽古は普通にしてましたが・・・)、気づいた事があります。
それは「息」と「呼吸」の違いについてです。
辞書を引けばそこに違いは書いてあるものの、それを身体で確かめなければ納得いかないのが、私の性格。
布団に潜り込みながら、眠れない時間をすごしている間を観察してみたら、これが「呼吸」でこっちが「息」かぁ・・・と納得の答えを得る事ができました。
身体で確かめる事ができた、という事は、それを技の中で意識的に使い分ける事ができる、という事です。
 
 
 
風邪で寝込んでいる時、自分の呼吸は乱れます。
苦しいんですね。
この状況は、敵に出会って、自分の状態が乱れてしまった事と同じです。
苦しくはあっても、気持ちが「平常」でなくてはいけません。
怪我で言えば、痛いけれども平気、それが必要なんです。
 
 
 
しかし、つい、苦しさから、呼吸が乱れ、気持ちが落ちていってしまいます。
この時、自分の気持ちを落ち着けるためになにかできないだろうか?と布団の中で考えたんですね(笑)。
 
 
 
そこで見つけたのが呼吸です。
喉の奥を開き、深く吸い込み、ゆっくり、吐いていきます。
身体の中に空気が入ってくる流れをしっかりと感じる事ができます。
 
 
 
この流れを感じている間は苦しさに気持ちを持っていかれることなく、「平常」のままでいられます。
身体に出入りする空気の流れの圧が今の自分の行動を肯定している感じでしょうか。
自分にとって、一番あった時間の流れを呼吸が作ってくれるみたいです。
 
 
 
そして「息」の方ですが、こちらは胸に対して、背骨を意識が通るような感覚です。
背骨で息をするように・・・とは、ちらほらと聞く風邪の対処法ではありますが、実際になにかが流れているとは思えません。
それでも、感覚的に、背骨を通っていくものは確かにあります。
 
 
 
この背骨の中を意識が通っている瞬間は、背骨を流れている感覚というよりも、背骨に自分がいる、という感覚です。
普通に風邪で寝込んでいると、身体中の筋肉の痛みやお腹や頭の痛みに意識を取られます。
しかし、背骨で息をした場合、背骨の中に意識は存在しています。
一瞬ですが、痛みの元になっているところからは離れる事ができるんですね。
 
 
 
そして、この一瞬がとても、楽になるんです。
この時、流れがありませんから、時間の感覚もありません。
 
 
 
以前、時間は流れであり、身体で感じるのは「圧力」だ、と考えました。
そして、空間はその流れがない状態、ちょうど、鏡に映った状態を写真に切り取ったようなものと考えました。
 
時間は肉体で考えるものであり、空間は心が感じ取るものではないか、と考えたのです。
息と呼吸はそれぞれ、時間を使うのか、空間を使うのかというスイッチになるんだ、というのが今回の気づきです。
 
 
 
しっかりと押さえつけられた状態では気持ちがどんどん、落ちていきます。
それにあわせて、呼吸も乱れます。
この時、呼吸に目を向け、ゆっくり、喉の奥を開いて、大きく吸い、吐いていくと、そこに自分のペースを取り戻す事ができます。
この呼吸を肉体的にとめる事は簡単ではないですからね。
 
いったん流れができるようになれば、そこに肉体的な動きも生まれてきます。
大きな呼吸は身体を大きく膨らませ、そして、小さく縮ませてくれます。
このギャップのある動きが脱出への糸口となります。
 
 
 
そして、「息」を使う場合。
困った状況、苦しい状況に「気」を取られてしまえば、当然、なにをしてもうまくいきません。
しかし、この時、背骨に意識を通す事で、自分の心を自分の背骨に持っていくことができます。
この背骨も相手からは壊されにくいものの一つですからね。
 
 
 
こんな状況においても、まだ、自分は大丈夫なんだ、その気持ちの戻ってくる事ができれば、次の一歩は前向きに変わってくるのです。
 
 
 
息と呼吸の違いなんて、生物学的には関係ないものかもしれません。
文学的には大きく違っても、それを実社会で使っていけなくては役に立ちません。
息と呼吸を時と場所において使いこなす事で、もっと楽に生きて行けるのならば、知っておいても損はないはず。
 
次にお会いする時には自分の中ではもう、当たり前となって気にしていないはず(笑)。
興味があれば、聞いてください^^
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今、ココってドコ?

今、ココという瞬間は、ココにしかない。
そんな事をよくききます。今、ココに生きている、という考え方は大好きです^^
しかし、小さなころからこつこつ作り上げてきたネガティブな考えは、簡単には自分を「今、ココ」にいさせてくれません。
そんな自分が古武術に出会いました。
気がつけば、16年ですから、やっぱり、才能はなかったのかもしれません。
でも、一つ一つ薄皮がはがれて行くように、本当の自分、本来の自分というものを体で感じられるようになっていくところに喜びと、これからの可能性を感じるようになりました。
「今、ココ」、というのは今でも分かりません。ただ、一歩一歩近づいている感覚は確かにあります。その確かな感覚が毎日の中で感じるプレッシャーを乗り越えさせてくれるんです。乗り越えてしまえば、あぁ、なんだ・・・そんなに困る事ではなかったな、と分かります。
武術はそのトラブルと遭遇してしまった瞬間に「今、ココ」を教えてくれるものです。頭はつい、その時、トラブルから逃げたくなってしまいます。しかし、心の中に作ったトラブルは一生、心の傷となって追いかけてきます。体に任せればいいんだよ・・・と聞いたことありませんか?みんな頭では分かっているんでしょうね。
でも、体に任せる、という経験がありません。いや、その体を生かした経験がこの機械やサービスがあふれたこの時代では味わいにくいのです。
武術は決して、目の前の相手を倒すだけのものではありません。
むしろ、そこを目的にしてしまうと、間違えます(笑)。
自分のことをもっとしりたい、そう思っている人はぜひ、稽古してみてください。なんにも変わらないかもしれません。でも、その変わらないのは成果の部分。これまで、ずっと成果にばかり、目を向かわされてきたと思います。成果ではなく、その瞬間の「感じ」こそ、経験であり、トラブルを乗り越えるための手がかりになりますよ。
今日、15日は大垣で初めて研究稽古を行います。詳しくは下記のページから。
http://www.karadalab.com/modules/eguide/event.php?eid=224
今週日曜日は名古屋の稽古。
http://www.karadalab.com/modules/eguide/event.php?eid=216&sub=1654
体でスピリチュアルを考えたい人はこちらをどうぞ。
http://www.karadalab.com/modules/eguide/event.php?eid=223
浜松での稽古は27日(日)です。
http://www.karadalab.com/modules/eguide/event.php?eid=215&sub=1661
甲野先生の講座も受付中。今回はテレビの影響もあって、申し込みのペースが速いです。お考えの方はお早めに。
名古屋 http://www.karadalab.com/modules/eguide/event.php?eid=225
浜松 http://www.karadalab.com/modules/eguide/event.php?eid=226
時間や場所の都合で足を運べない、という方はネット講座をどうぞ。まずは、知識、そして、またタイミングが合ったときに、体験してみるのもいいですよ。
http://www.knowledge.ne.jp/ksa/307657-1-1951