リアルタイム報告

【リアルタイム】股関節から膝へと流れるチカラ

ストレッチの話の続きです。
 
 
 
ストレッチの感覚から肘から生まれる「なにかしようとする力」に気づき、子供の時の軽さを実感し、動きが変わってきました。
今日は肘ではなく、膝の話をしましょうか。
 
 
 
一応、ストレッチつながりで話をしたいのですが、私、とにかく、固いんです。
開脚なんてもってのほか(笑)。
それこそ、こんなに固くても、技はできるようになりますし、動きも変わりますからね、と安心させられるぐらい、固いんです。
ストレッチをしても、変化を感じられないまま、ひと月過ぎ、ふた月過ぎそうだった先日、正座をしていて、太ももにこれまで感じた事のない方向にチカラの流れを感じました。
 
 
 
そもそも、固すぎて、チカラが流れている事にすら気づけなかったみたいなのですが、どうやら、これまでは「いつも」膝から股関節、腰の方向へと、力が入り込んでいたようです。
つまり、体重から生まれる力が足裏で跳ね返り、股関節に入り、そこで行き場をなくして、腰に無理をさせていた事に気づきました。
 
 
 
腰を軽くしよう、と考えたのではなく、突然、股関節から膝方向へとチカラが流れるのを感じたんです。
膝方向へとチカラが流れると、正座の状態でも、膝が浮きにくくなります。
当然、重心が安定するわけですが、まさか、こんな使い方が出来るとは・・・です。
まさに、創発。
 
 
 
創発とは、これまでとは全く違った世界を実感する事です。
考えて工夫したのではなく、身体が新しい世界に気づいてしまったわけです。
 
 
 
まだまだ言葉足らずですが、動きだけはガラリと変わっていて楽しんでもらえそうです。
早速、明日、浜松の稽古でやりますね。
興味があれば参加してください。
初めての方でも違いは分かってもらえるはずです。
詳細はコチラです。
直接来て頂いてもかまいません。

【リアルタイム】感謝の動き

陰陽という法則がある。
説明するまでもない超有名な法則だ。
あらゆる物に陰と陽とがあり、それが廻って世の中を作っている「らしい」。
 
 
 
古典にはとにかく、説得力のあるものが多い。
いや、むしろ、否定する事が出来ないほど、なるほど・・・とよく出来ているものばかりだ。
そして学べば学ぶほど、自分の頭の肥やしとなり、賢くなった気がする(笑)。
現に、頭には知識として入り、賢くはなったのだろう。
しかし、この時、本当にそれを理解しているのかといえば、実に怪しい。
 
 
 
先日、まさに、その怪しさを実感してしまった(笑)。
今から20年ほど前だろうか?
合気を解明する理論に「伸筋」こそ、秘訣なんだという理論を知った。
筋肉には縮む筋肉と伸ばす筋肉があり、普段意識する事のない、伸ばす筋肉を使うと合気がかかり、技となるのだ!と、当時の若い私は興奮した(笑)。
 
 
 
仲間と共に試してみると、「確かに」違う。
屈筋と伸筋を意識して使う事で、それまでの技がかわり、上達したような気がした。
しかし、この時感じた「確かな実感」が厄介だったのだ。
 
 
 
どういう事かといえば、自分が「確か」だと感じてしまったがゆえに、強力に、自分が試した伸筋の使い方でOKだと思い込んでしまったのだ。
その使い方が20年たって、あぁ、浅はかだった・・・と気づかされてしまったのだ。
 
 
 
あの時感じた伸びていく感覚は、伸びているのではなく、伸ばそうと頑張ってしまっていたらしい。
結局、力んでしまっていた事で屈筋も働き、ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるようなものだったのだ。
 
 
 
今、感じている指先からチカラがポタポタと落ちていく感覚は20年前とは比べ物にならないほど、繊細だ。
指先をただ、相手にふわっとつけた瞬間さえ、チカラが体幹方向へ戻っているのか、指先から外へと発散しているのかが「わかる」。
意識して使えるからこそ、武術的場面、つまり、ストレスがかかって心が折れそうな瞬間でも、外へと気持ち、チカラを出していく事ができる。
 
 
 
言葉で表せば、ストレスに襲われた瞬間、自己否定をするのではなく、まず、一番に目の前の相手、世界に対して感謝をする、と言っていいと思う。
具体的な力のなかれで「感謝」という事に気づけたのは大きい。
 
 
 
というわけで、いつもありがとうございます^^

【リアルタイム】5角形の話

先週、肘の使い方が大きく変わった。
いや、きっかけは3月20日に浜松で行われた甲野先生の講習会だ。
そこで聞いた「五角形」の力。
その形を作った時、肘から指先にかけて、「力が流れた」のだ。
この技自体はもう、何度も目にし、耳にしている。
しかし、これまで、それほど、大切な技ではないのではないだろうか?と思い続けていた。
なぜかと言えば、実際にそれが技にまでたどり着いていかなかったから。
「五角形」を意識するよりも、丹田や骨を意識した方がはるかに難しい技ができていたのだ。
こういう時、素直に「うん」といえない自分が嫌いだったのだが、今は好きだ(笑)
肘の話に戻そう。
五角形をつくる要素は、両肩、両肘、そして、手と手を合わせた一つの手だ。
両肘から指先へと流れだした力がうまく身体の前で合うと、そこに、身体そのもの力とは別の強さがあることが分かる。
構造の強さなのだろうか?
形あるものは必ず、素材の強さと構造の強さの二つがある。どんなに頑丈な材料でも作り方を間違えてしまえばボロボロになってしまう。
私たちは素材としての強さはしっかりと持っている。完成しすぎているのか、もう、それほど、工夫できるものではない。
しかし、構造のチカラは別だ。
この何十年かの間にずいぶんと忘れてしまった。
だからこそ、今、構造のチカラに目をつけ、稽古を始めるのはチャンスだと思う。

【リアルタイム】真ストレッチ

ストレッチはいつの時代も人気だ。
 
 
 
簡単に気持ちよさが体験できる。
 
 
 
しかし・・・、そのままで、いまのままのストレッチでいいのだろうか?
ストレッチを興味を持って研究するようになって1ヶ月。
ただ、伸びて気持ちがいいだけではなく、そこにはたくさんの大切な事があることに気づいた。
 
 
 
身体と心は一つのもの。
そんな事、いまさら言われなくても・・・、なんて人が多いはず。
でも、身体を伸ばして「なぜ」気持ちがいいのか?
それに答えられる人はするない。
身体を伸ばして気持ちいいというのは、その瞬間、心が気持ちよさを感じているわけだ。
じゃあ、逆から考えれば、心を先にその状態にしてあげたら、身体も同じように気持ちよく動くようにならなければ「おかしい」。
 
 
 
嫌な事に出会ってしまった時、それを嫌というのは簡単だ。
誰かに助けてもらうというのも一つの手である。
しかし、その誰かがいなかったらどうだろう?
いったい、誰が自分を助けてくれるのだろうか?
助けてくれた人にはありがとうと感謝すればいい。
でも、誰もいなかった時には自分で自分を守らなくてはいけないのだ。
それが身体だと思う。
 
 
 
身体を信頼するために、心から眺めてみる。
ストレッチの気持ちよさを使って、心の方から考えてみるのだ。
そこで気づくのは「限界」という事。
実は人間はこの限界ぎりぎりのところがなにより、楽しいんじゃないだろうか?
そんな仮説が生まれてきた。
 
 
 
身体を「楽」にしようと「安全」で「痛くない」状況に置き続けていると、やがて「退屈」という強敵が現れる。
どんなに周りが贅沢だ、と言っても、自分の中に生まれてしまった退屈さは消えない。
皆、自然と、ストレッチを試しているんじゃないだろうか?
 
 
 
嫌な事に出会って、身体がのびのびとする事はありえない。
しかし、身体を運転し、のびのびと伸ばしてみると、予想に反して、良い動きが生まれ、結果もそれなりについてくる。
では、この「嫌な事」を「ギリギリでドキドキして楽しくなるかもしれない事」と再定義してみたらどうだろうか?
その上で、そのちょっと楽しそうな事を加速させるために、身体をさらに伸ばすのだ。
これはもう、試すしかない。

【リアルタイム】膝下、肘下のハリ

最近ストレッチをしています。
これまで準備運動として、ストレッチを行うことはありませんでした。
なぜかと言えば武術というのはその瞬間、何の準備もなく、動きを始めなくてはいけないからです。
なのに、今なぜ、ストレッチを始めているかというと、体を伸ばしきるという限界に、これまで見過ごしてきた、「楽しさ」というものがあることがわかったからです。
そのストレッチの中で見つけた体の使い方があります。
「肘」と「膝」を意識してみてください。
特に痛みのない人は普段、それ程、肘や膝というのを意識せずに動いているかと思います。
 
 
 
ものをとる時には手先だけが進めばいいし、一歩足を出す際にも、膝や体幹を意識して歩いている人は多くないと思います。
つまり、便利な世の中になったことで使わなくなってきた部分の代表みたいな存在が膝と肘なのです。
 
 
 
具体的にどう使うかというと、肘を少し回し気味にして指先の方に力を流していきます。うまく使うと、肘から指先にかけて「芯」が通るようになります。
 
 
 
「芯」というと、体を貫く正中線が有名ですが、どんなに技術がしっかりしてきたとしても、相手と接触するその手先がふにゃふにゃであれば、結果としてこの体は崩れてしまいます。
 
 
 
肘先に「芯」を作ることができるようになると、まるでそこにうちわのように自分の体の外にある力に乗ることができるようになります。
 
 
 
いつものように武術的に、相手を崩すことを考えてみると、意識しやすい筋肉を使って相手に働きかけること以外に、自分の体が動くことによって生まれた「勢いとしての力」を使って相手を崩すことができるようになります。
こういうことを新たに稽古を通して見つけて来るわけですが、これは苦労して身につけなくてはいけないという技術ではなく、もうすでに、普段意識しないままに私たちはそれを使いこなして生活をしているということを忘れないで下さい。
稽古とは自分の持っている能力に気づくためのものです。
 
 
 
賑やかなお祭りに出たことはありますか?
テストが終わって晴れ晴れとした気持ちになって友達と遊んだ記憶はありませんか?
周りの環境が変わって、そこに「楽しさ」や「悲しさ」が生まれるということ私たちはこれまで何度も経験をしてきていると思います。
その生まれた雰囲気が「動き」になっていく事もわかるかと思います。
 
 
 
ただ、動かされる雰囲気、空気があることはわかっても、その流れ、空気を作ることに関してはこれまであまり学ぶ機会はありませんでした。
 
 
 
肘先、膝先というのは私たちの周りにある空気を作る方法かもしれません。
 
 
 
楽しい時に楽しい自分になり、気持ちがウキウキするというのは当たり前のことです。
しかし、その楽しいことを待っているだけの人生ではあまり楽しくありませんね。
楽しいことを待つのではなく、動くことによってその瞬間を楽しいと感じられるようになりそうです。
これができれば、いつでも、どこでも、楽しい自分でいられます^^
 
 
 
最後にもう一度、体の使い方、意識の仕方を書いておきます。
ポイントは肘、そして膝です。
肘や膝から力が体幹のほうに戻ってこないように、意識をして指先に力を送り出します。
指先に集まった力を発揮して内向きに戻さないようにしてください。常に、外向きです。
 
 
軽くその状態で左右に腕を振ってみると、指全体、特に肘から先の部分で圧力を感じることができると思います。
分かりにくいなと思われた方は、ぜひ、お風呂の中でそれをやってみてください。空気の中ではわからなかったことが水の中ではあればもう少し感じやすいと思います。
 
 
だんだんとそのハリのある状態を崩さないように力を使えるようになれば、相手に対して技をかける事も可能になります。
技にまでは行かなくても、肘先、膝先に力が流れている状態というのは、気持ちの面では、伸び伸びとしたような感じです。これが少し動き出すことによってウキウキとなるのかもしれません。
もう少し、稽古を進めて、また、違った面からお話しますね。以上です。