上達のための足跡

空中に足跡を作る

歩くことを意識し始めて1か月ぐらいたちました。

まさか、自分が歩いていなかった、だなんて!

 

脚は股関節からではなく、腸骨から。

その事に気付いてから動きががらりと変わりました。

それまでの動きはやはり、足裏で蹴りだしていたみたい。

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左右の手の連動について

連動が必要な理由

背骨を「しょんぼり」させてみると、両手が自由になります。
この感覚に気が付く前の状態はどうやら、背骨、体幹の力に頼っていたみたいです。もちろん、頼ってみたら応えてくれるほどの強い背骨ですから任せて動けばいいのですが、自分の体幹よりも強い力を持っている相手に対しては無力です。
具体的には「刃物」。

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【身体感覚の足跡】コブシに引きこもる

手って不思議です。
なぜ、5本なんだろう。
なぜ、絡まないんだろう。
手のひらって、よく動いているよなぁ・・・。
 
 
 
不思議な事でいっぱいだ。
 
この手のひらの中心に労宮というツボがある。
心を静める鎮心のツボという事。
 
 
 
そのツボを意識して手を握ってコブシを作って見ると、外からの力に心を乱されなくなる。
ちょうど、コブシが硬い殻になっている感じ。
 
そして、コブシの一点に意識も集中しているから、肩に変な力が流れ込まず、気配も出にくい。
しっかりとしたコブシを握ろう、って事はみんな大切に思っていることだけど、手順だけで考えると、つい、間違ってしまうのだ。
大切なのは感覚。どんなに押されても、コブシの中の一点を動かさないようにすること。

【身体感覚の足跡】肘の使い方

普段の生活の中ではあまり意識をしない「肘」についてお話します。
スポーツ選手は逆に壊す事が多いのが「肘」ですね。
普通の生活をしていると気になってくるのは「肩」や「首」、そして「腰」です。
もしかすると、肩や首にまで力が伝わる前段階に私たちは気づいていないかもしれません。
肘を観察して見えてきた動かし方を今日はご紹介します。
使い方によっては、首や肩の負担がぐっと、減るかもしれませんよ。
 
 
 
 
さて、肘はどう動くのでしょうか?
基本的な事なんですが、普段考えた事がない事だけに、意外と気づいていません。
肘をよく見て動かしてみてください。
どんな風に動きますか?
一つは折りたたんで伸ばすような動かし方です。力こぶを作るような動きですね。
おそらく、一番見つけやすい動かし方のはずです。
他にはどうでしょう?
内側と外側へとスイングするようにも動きますよね。
肘には「折りたたみ、伸びていく動き方」と「外と内へとスイングする動き」があるのです。
 
 
 
普段、使うとすれば、「折りたたみ、伸びていく動かし方」の方です。
遠くのものを取ろうとしたとき、手を伸ばします。
この時、肘は伸びていきます。
逆に近くのものを取ろうとする時、肘は折りたたまれます。
この動きは便利ではありますが、どうしても、負担が肘に溜まります。
力が流れないからです。
 
 
 
腕相撲のような形で引き合ってみると、力と力がぶつかり、肘に負担がかかる事が分かります。
こうなると、力の大小だけが勝負になります。
どんな結果になろうとも、肘への負担は避けられません。
便利ではありますが、この動かし方を使い続ける事で肘をドンドンと壊していくのかもしれません。
 
 
 
 
もう一つの「外と内へとスイングする動き」を考えて見ましょう。
普段、この肘がスイングする動きを意識する事はあるでしょうか?
肘をスイングすれば、それにつれて、手のひらの向きも変わります。
指先の方向が変わってしまうというのは、細かい動きをするには困ります。予測がし難いんですね。
 
 
使い方が難しいものは受け入れられません。
結果として、ドンドンと、使われなくなってしまっています。
 
 
 
ゆっくり肘を内側や外側にスイングしてみてください。
スイングしながら力の様子を観察してみると、手のひらの方や肩の方へと力が「流れている」事に気づくはずです。
 
大切なのは外側に廻しても、指先にも肩のほうにも力が流れるのです。
当然、内側でもそうです。
つまり、大雑把な見方ですが、内側と外側がそれぞれ、指先と肩口の二方向の流れがあり、合計、4種類のルートが腕にある事が分かるはずです。
 
 
 
1、肘を内側に、指先の方向
2、肘を内側に、肩口の方向
3、肘を外側に、指先の方向
4、肘を外側に、肩口の方向
この4つです。
この4つの力をうまく使う事で、肘の負担、肩、首の負担を消す事が出来ます。
 
 
 
もし、今、具体的に肘や肩、首に痛みが持っている方は無意識に使っている動き方に「癖」があるのかもしれません。
丁寧に観察をしてみてください。
 
 
 
 
 
そして、今日のポイントですが、肘から前へと出て行く動きです。
なぜ重要かと言えば、多くの日本人にとって、外へと力をだす動きは「苦手」だからです。
 
私たち日本人が意識して力が入っている、と思えるのは身体の内側、とりわけ腹の方へと力が入ってくる時です。
私たちの頭はつい、「頑張ろう」としてしまいます。
その時、働いてしまうのが、肩口へと力が入ってくる動き方なのです。
 
 
 
肩へと入ってきた力が行き場をなくしてしまうと、そこで流れが滞ります、すると、肩や首に痛みが出ます。
肘をうまく使っても、次に肩や背骨を使う事が出来なければ、どこかで力が溢れてきてしまいます。
 
 
 
私たちはつい、力を内側へと入れ込んでしまいます。
だからこそ、丹田という身体の内側へとたどり着けたのかもしれません。
しかし、今、肩や背骨が硬くなってしまった「現代人」の身体では丹田にまでは力を届かすのは困難です。
 
 
 
 
ここはあえて、「外側」へと力を流す方法に目を向け、一休みしてはいかがでしょうか?
普段意識しない方向であり、頑張っている実感も少ない動かし方だけに、気持ちを乗せるのは難しいかもしれませんが、うまくいけば、身体に負担をかけずに動く事ができるようになります。
 
 
 
実は、肘から先へと力を出していく動きを意識しだしたのはつい最近です。
これまで、ずっと、「似たような」動きは考え、試してきましたが、ここまで大切な動き方とは思わなかったのです。
 
 
 
肘から先へ・・・というのは、つまり、「力は肘から生まれている」という事です。
日本人は内側に力を感じる、というお話をしましたが、実は、子供の頃には「逆」に動いていたかもしれないのです。
 
外へ外へと向かっていく動き方をしていると、気持ちまで、外へ外へと向かっていきます。
心身一如と言いますが、まさに、それです。
大人になると、私たちは「反省」が得意になりますが、子供たちは反省よりも「好奇心」で一杯です。
その気持ちを取り戻すためには身体そのものを外へと使う必要があるのだ、と感じています。
 
 
 
もう一度、肘から外へと力を流していく方法のおさらいです。
ポイントは「肘」、そして、その「使い方」です。
「折りたたむ」のではなく、「スイング」、「回旋」しながら、指先へと渡していきます。
この時、決して、肩口へと戻してはいけません。
古来から芸事の世界では「肩を上げるな」といわれますが、この事かもしれませんね。
 
そして、力がぶつかりそうになったら、頑張らず(なぜなら、頑張ろう、とすると、無意識に肩口へと向かう力が出てしまうからです。)、ゆっくり、指先へと力を押し出してください。
 
徐々に、スイングをコントロールする事ができれば、細かい動きにも対応できてくるはずです。
スポーツの動きはもちろん、日常の中の荷物の上げ下げやキーボードの入力のような動きにもです。
 
 
 
スタートは肘、力は流れる、これを覚えて置いてください。
実際にそれを体感して、身につけたい方は稽古にお越しください。
予定はウェブサイトで確認できます。
稽古会の予定

【身体感覚の足跡】首の1番の使い方

首には七つの骨があります。
その7番を意識してみるとおもしろい、というお話をしました。
初めて自分の「首」を意識したわけです。
なぜ、これまで感覚がなかったのだろう・・・不思議でなりません。
 
 
 
今日は1番のお話です。
1番の骨はアトラスと言って、宇宙を支えている神様なんだそうです。
なるほど、頭という宇宙がそこにあるのかもしれませんね。
この1番の骨の意識が高まってきたのは、そこがうまく「動かない」ところだったのでしょう。
うまく動かないからこそ、じっと観察してみると、動いてしまう事もある事が分かってきたんです。
 
 
 
この1番の骨がコトコトっと動く事で、全体のバランスが取れていくのです。
7番が左足と右足のバランスをとり整えるに対して、1番は微調整がその役目みたいです。
微調整というぐらいですから、やれる事はほんのわずかです。
しかし、そのわずかな動きでそれまでの状況が一変するんですね。
その経験から、ものごとは考え方一つでガラリと変わることを身をもって知ったのです。
これは大きかった・・・。
ぜひ、その喜びを伝えたいものです。
 
 
 
感覚を見つけるのは難しいですが、動き方は簡単です。
両足でしっかりと踏ん張り、7番を感じながら、首をゆっくり大きく廻します。
背骨に首が乗る感覚があったところでストップです。
これだけでも相当頑丈だったのですが、まだ「微調整」ができるのです。
頭を上から吊り下げられているぐらいのつもりで、コトコトっと動かしますが、動かさないぐらいがちょうど良いです(笑)。
ここでピタッとはまる感覚があります。
探してみてください。 
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