大人の武道塾

【身体感覚の足跡】仙骨の自覚

背骨の下に位置する仙骨。
この骨が重要なのはみんな知っているはず。
ただ、知っているだけで、どう使えばいいのかに気づいている人は少ない。
 
 
 
 
ずっと以前にも仙骨を使っての動きに注目した事がありました。
ただ、その時には乱暴に、腰を使い切るという事だけでしたので、単純な投げの動きでしか表現が出来ませんでした。
 

 
久しぶりに当時アップした動画を見てみましたが、なかなかいい線まで言っていたのに、やはり、気づく事って運の要素が重要みたいです。
 
 
 
 
当時、捻るしか出来なかった動きですが、骨盤を前へと倒す事で、腰の負担がなくなるようです。仙骨の動きに気づく前の骨盤の動きを観察してみると、骨盤が後ろに倒れてしまっていて、それを抑えるように、腰に力が入っていて、抜けない状態でした。まさに、アクセルを踏みながら、ブレーキをかけている感じです。
 
 
 
 
しかも、骨盤に動きが無いために、身体の移動がありません。つまり、重さを生かすことが出来ていなかったのです。
 
 
 
骨盤を立ててみると、腰の負担が無くなり、ふわりと浮いたような軽さが生まれます。
この状態だと、普通に腰をひねったりする動きは出来ませんが、体重が生きてきます。
ちょうど鐘をつくように、力ではなく、重さをエネルギーとして使えるのです。
 
 
 
骨盤が立っている状態の仙骨を観察してみました。
なんと、揺れているんです。
ゆらゆら・・・っと。
 
 
 
 
子供の頃、手のひらに箒を立ててバランスをとった遊びをしませんでしたか?そんな感じです。
仙骨の上に全ての背骨がのって、そのバランスを仙骨でとっているし、全ての動きの始まりが仙骨から生まれている、と感じています。
 
 
 
 
結果的に、それまでの動きとは次元が違う動きとなりました。
揺れている、という事は波です。
この仙骨の自覚から、初めて、自分の身体が波動で出来ている事を感じたのです。
 
 
 
 
自分自身が波動。
だとすれば、他の人も波動です。
波と波が干渉しあって、世界を作っているって実感しました。
 
 
ぜひ、体感してもらいたい感覚です。

「創発」を呼び込むための身体の使い方

生き方を変えてくれた古武術
古武術の世界を知って17年。
動きが変わることで夢だった技がどんどん、現実のものとなっていく楽しさを知りました。
最初の数年はその「技」ができる事そのものに楽しさを感じていたんです。
それがいつの間にか、身体を通して自分が日々、暮らしている毎日を変えていける、と気づくようになりました。
20代は初めに出会った古武術。
そして、今、目の前にはすぐ、40代です。
この間、結婚し、子供を授かり、そして、その子供たちがどんどん育ち、社会も気がつけば、価値観が依然とはまるで、違っています。
忙しく、落ち着いていられない、この時代なのに、なぜ、こんなに楽しく、暮らせていけるようになったのか・・・。
答えは、「身体を見る」「身体に問いかける」「身体に任す」という事を知ったからに他ありません。
古武術だけが答えじゃないけれど・・・
もちろん、世の中にはたくさんの処世術があります。
世の中を生き抜くノウハウもたくさんあります。
目新しさを狙って、次から次へと新しい情報が流れてきます。
カラダラボで伝えているものは、頭だけ、口先だけのものではなく、実際に自分自身の身体で確かめられるものだけをお渡ししているつもりです。
ですから、毎月、毎週、それこそ、稽古するたびに、その「技」と「考え方」は変わっていきます。
この「変化し続ける」ということがカラダラボの一番の特徴なのかもしれません。
言って見れば、「ライブ」という事ですね。
きっと、もう、すでに皆さんは自分がどう生きていったらいいのか・・・という事を「知識としては」知っているはずです。
しかし、知ってはいても、なかなかそれをどう行動に移したらいいのか、困っていませんか?
私自身がそんな問題を抱えていたんですが、それを古武術が変えてくれたんです。
行動力を身につけるには、身体をちゃんと、つかう、という事が必要なんです。
もし、勉強をしっかりしてきたのに・・・とちょっと壁にぶつかっちゃっているなら、試してみるのを強く、お勧めします。
やっと、伝えたい「言葉」が分かった!
今月のテーマは「創発」という事です。
この言葉をつい、先日、目にしました。
こんな言葉があったんだ・・・。
まさに、甲野先生出会い、「すごいものを手に入れてしまった!」と思ったそのものをあらわしたような言葉でした。
これまで、師匠、甲野先生から頂いた恩をどんな言葉で表していいのか、わからず、苦労してきました。
技ができる、とかはどうでもいいんです。
ただ、実際に自分自身は最初の頃、できない技ができるようになる、という喜びがあったからこそ、続けてこれたのも事実です。
しかし、ちゃんとその奥に、もっと伝えたい事を「はっきりと」自覚したいなぁ、と考えていました。
ようやく、その「モヤモヤ」とした伝えたい事をはっきりとさせる言葉をてにいれた、というわけです。
じつは、創発、というのは難しいことではなく、私たちにとっては、当たり前のことです。いや、今の時代で言えば、あたりまえだった・・・と過去形の方がぴったり来るかもしれません。
自転車に乗れるようになった瞬間、二重飛びができるようになった瞬間、泳げるようになった瞬間・・・子供の頃には「あっ、できた!」という不思議な瞬間、できなかった自分から、できる自分になったという「次元が変わる瞬間」を何度も体験してきたはずです。
どうやら生物はそれを繰り返してきたらしいのです。
詳しい話はココでは書きませんが、とにかく、できなかった事ができるようになる瞬間、という事をもう、私たちは知ってますよね。
毎日の生活の中にもあったけど気がつかないみたいです
仕事を続けていると、時々、そんな「あっ」と思う事があるかもしれません。
また、気がついていないだけで、いつの間にか困った事を乗り越えていた、という事もありますよね。
どうやって解決したか分からないけど、困らなくなっていた、なんてことが実際にあります。
そういう「成長」をさせてくれたのが「創発」です。
創発的に解決した、と言った方がいいのかな?
普通に努力して、頑張って、乗り越えたものではなく、ふっと違う自分へと変わっていく感じです。
ハリのある生活してますか?ガマンばかりしてませんか?
どうですか?
最近、そんな自分が一回り大きくなったような感じ、ありましたか?
それまで見ていた景色とがらりと変わってしまったような感覚ありましたか?
残念ながら、私たち大人は子供たちのように毎日を成長として感じる事ができなくなってきました。
世の中を便利に、楽に・・・と機械化やシステム化を進めてきたことも原因の一つかもしれません。
これからの時代、その傾向はどんどん、さらにスピードを速めて自分が変わらなくても、社会の側を変えていくことが進んでいくでしょう。
そして、気がつけば、どんどん、成長していかない自分、老いていく自分になってしまうかもしれません。
地獄への道は善意と言う石に敷き詰められている
しかし、社会はその「見たくない自分」を感じさせないようにするために、目先の楽しさや健康を提供してくるはずです。
いやぁ・・・ホント、怖いです。
良かれと思っている事が逆に働いてしまうかもしれないんですから。
身体は裏切らない、絶対に、いつでも、待っていてくれる
でも、大丈夫。
それに気がつけばいいだけなんですから。
私たちにはちゃんと、身体があります。
ずいぶんと、その声が聞けなくなってきたとはいえ、もう、すでに、全部、持っているわけですから。
一つ一つ、丁寧に、自分の身体を確かめていく事で、どんどん、そこに新しい世界を感じる事ができます。
それが「創発」、「気づき」です。
むしろ、これまで身体の事なんて、まったく見てこなかった~っていう人の方がたくさん、創発体験ができて楽しいかも知れません(笑)
ぜひ、このどんどんと新しく生まれ変わるような感覚を身につけてください。
今、私が一番お渡ししたいものです。
この感覚を身につけることで、これから、死ぬまで、ずっと、成長し続けることができます。
頭では分からなくて結構。
むしろ、なるほど、と思ってもらっては困ります(笑)
ちゃんと、身体で確かめてもらいますので、気楽にお越しください。
この先、死ぬまで、何十年を楽しむために、今ちょっとだけ、あなたの時間をください。
しっかりとサポートしますからね。
今月は盛りだくさんです
ちなみに、今月の身体の使い方ですが、
・ストレッチ
・肘先、膝先にハリを作る事
・ハリから作る笑顔(これできたら、老けないかもしれません・・・)
・自然界最強の形、五角形
身体の使い方から考える事は、
・仕事を大好きにする方法(仕事を変えずに、今の仕事を好きに変えてしまいます。)
・創発力
・運の乗り方
・願望実現の身体的操法
こんなところでしょうか。
ぜひ、お待ちしています。
ピンと来るものがあれば、ぜひ、今月、お越しください。
きっと、来月はまた、新しい事を考えて楽しんでいるはずですから。
2度はやりません。
公式サイト、模様替えしました。
http://www.karadalab.com/

【宣伝】土曜日の稽古会

土曜日の定例稽古の予定を書いておきます。
もし、興味が出てきたら参加してください。
今、ものすごく、参加者が少ないんですww
 
 
先月お腹の中に「腸」があることを実感しました。
つまり、「意識」したわけです。知識が意識に変わったんですね。
それによって「丹田」がより、実感を伴って感じられるようになりました。
お腹の中に「別の生き物」がいる感じが分かります。
 
 
丹田を求めている人には最適です^^
 
 
 
久しぶりに「バランス」について考えています。
なにかをする時に「力」が必要だと考えていませんか?
力って必要じゃないんだな、と分かると、見方が180度変わります。
 
  
 
 
あと、自分の身体で「楽しい」という事も体験してもらえるはずです。
腕を伸ばして、もう、伸びない、というところを感じてください。
そこから、あと1cm・・・その瞬間が大切です。
丁寧にご説明しますので、お楽しみに。
 
 
 
 
後はなにかなぁ・・・
まぁ、人数は少ないですから、何でも聞いてくださいませ。
 
 
 
教える事はいくらでもあり、何でも全部、お伝えしますが、覚える事はなにもありません。
技を体験する事で、身体にこれまで体験した事のない刺激を与える事ができます。
自分の知らなかった体がそこにある事がわかってくれればうれしいです。
ご自分の身体ですからね。
ぜひ、大切にしてあげてください。
以上、宣伝でした。
土曜日の名古屋定例稽古
 
 
 
追伸
そうでした。カラダラボの稽古の説明をしたいんでした。
まず、稽古はにぎやかに楽しいものではありません(笑)
究極的にはみんなが一人一人、じっと自分の内側に集中し、身体を探ってくれればと思います。
瞑想的ですね。
ですから、覚えるべき動きも、号令にあわせた動きもありません。
誰かに遠慮して、気を使う必要はありません。
ひたすら、実験的に自分の身体ってなんだろう?と考えていきます。
 
瞑想的、と書きましたが、なんとなく、静かで落ち着ける書斎にいる感じになればと心がけています。
この稽古が身について、いつでも、どこでも、自分の内側に意識を向け、落ち着いて、集中できるようになりました。
どんな技ができる、というようなものはそれを使う機会はありませんが、落ち着きたい、集中したい時にいつでも、できる、というのはとっても役立っていると思います。
なにに役に立つか分からないけど、落ち着いていたい、と思われる方にはベストな稽古です。
ぜひ、どうぞ。

【冊子】宇宙の話

ちょっと気分を変えて宇宙の話をしておきましょう。
 
 
 
これまで宇宙の事を考えてみても、そこに出てくるのは全部、イメージのものでしかありませんでした。
しかし、首の7番でバランスを取って、筋力ではない力を生み出せる事に気づいてから、この力は将来、宇宙に暮らすようになったら「当たり前」の力になるんだろうなぁと考えるようになりました。
 
 
 
今、私たちが「当たり前」に使っている動き方は重力によって、身体を地面に押し付けられているからこそ、可能な動きなのです。
しかし、宇宙のような無重力空間に身をおいてしまえば、目の前のボタンやスイッチを操作するのも大変なはずです。
 
 
 
それでも、人は「どんなところにでも」適応し、生活していくことが出来ます。
重力のない世界に身をおけば、練習すること無しに、そこの環境に慣れていくはずです。
バランスの力とはまさに、それであり、踏ん張っては絶対に出てこない力なのです。
 
 
 
踏ん張って出てこないというのは、説明が足りませんね。
両足の踏ん張りを7番の骨がバランスを取ることで、両足にかかっていた力が均等になり、腰の中が浮いてきます。
その浮いた腰が動くことで、力が生まれる、という仕組みです。
 
 
 
そこに、身体の大小はあまり、関係有りません。
 
 
 
そこで、宇宙ってなんだろう?と考えるのです。
なぜ、宇宙では変わるんだろう?
無重力ってなんだろう?と。
 
 
 
今回宇宙を「縁」という面から考えました。
宇宙には「縁」が極端に少ないです。
広大な宇宙で衝突すると言うのはものすごい確率ですよね。
しかし、私たちは、この地球で生きていれば常に、衝突がそこにあります。
 
 
 
人と人との衝突はもちろんですし、目の前のコップをつかみ、飲むという動作も、コップと自分の衝突です。
なにより、地面と自分、地球と自分が常に衝突しています。
 
 
 
その衝突が限りなくゼロな世界が宇宙なんじゃないだろうか?
そう考えたのです。
 
 
 
今、目の前に苦しいことがあるとします。
きっと、辛いです。
嫌に「見える」縁がたくさんという事ですね。
 
 
 
では、それが全部、なくなってしまったら・・・。
誰も周りにいない、なにもない。なにも見えない、感じられない。
さて、この瞬間、自分はどう生きていけばいいのか?
まだ、答えは見つかりません。
 
 
 
しかし、命が尽きる瞬間、自分がその状態すらを楽しめるようになっていたとしたら、どうだろう?
その楽しむ力を生きていく中で磨いていくことが生きると言うことではないだろうか?なんて、考えています。
 
 
 
なぜ生きるのか?
それを考えさせてくれるのが甲野先生の武術だと思います。
ぜひ、自分の生き方を自分の身体を通して、考えてみて下さい。
 
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【冊子】失敗を求める

首の一番が観念を作る、という話をしてきました。
実際にコトッと動いて、身体が変われば簡単にわかるのですが、それを頭で考えてしまうと時間がかかります。ここが簡単なのに、難しい所以です。
 
 
 
先日、その「コトッ」を現実の暮らしの中で体験しました。
生きるってこういう経験の連続なんだと思います。
それに気がついた時、ものすごく幸せな気持ちになりました。
目の前の生活、人やもの、状況はなんにも変化がないにもかかわらず、幸せになったんです。
青い鳥の話ではないですが、本当に、幸せは目の前、すぐ隣にあるんですね。
 
 
 
いったい何に気が付いたかと言えば、求めているもの、なにを目標にしているのか、という事です。
無意識に、「成功」を求めていたことに気がつきました。
 
 
 
技で言えば抑えられた状態からすぐにでも、逃げ出したいと言うこと。
講座であればもっと理解してもらいたい、と言うこと。
友達であればもっと仲良くしたい、と言うこと。
健康であれば、怪我も病気もしたくない、と言うことです。
 
 
 
自分の中に、無意識に、そうなってはいけない、というのを作っていたんですね。
でも、ふと、あれ?武術の稽古の中ではうまく言っている時には気づきや発見がないぞ・・・と気づいたんです。
自分がどうしても、超えられない状況に陥った時に、身体に任せてみると、解決策が見つかるのです。
そして、それを頭が後から納得する事ばかりです。
つまり、身体に任せるからこそ、頭ではまだわからないことも見つかってしまうのです。
 
 
 
友達だから喧嘩しない。
これって、どうなんでしょうか?
もしかしたらそこに遠慮があって付き合っていれば、そのレベルの友達からもっと深い友達にはなれません。
 
 
喧嘩をして、それを受け入れ、乗り越えていくからこそ、一生を通して付き合える親友となるとおもいませんか?
 
 
 
健康に関してもそう。
怪我や病気はいや、と考え、なにも身体に負担をかけずに育っていくことを求めていっても、人間必ず、いつかは死にます。子供のころの元気さが老いと共に衰えていきます。その元気さをまた、薬で補うんですか?
違いますよね。
怪我や病気があって、命に限りがあって、自分が本当はなにをしたいのかを考えるのです。
 
 
 
そんな事を考えていたら、あぁ、失敗が自分にとって、次の成長を持ってきてくれるんだ、と気づいたんです。
 
 
 
気づいてみれば目標ががらりと180度変わります。
成功してくれればいい、というのは消極的です。
なにか自分が驚くべきことがおきないだろうか?とワクワクしてきます。
 
 
 
失敗は見方。それは次の展開への入り口なんですね。
今の時代にわざわざ、武術を学ぶ、稽古する、という醍醐味はこの辺りにあるんです。
学校では教えてくれなかった事です。
 
 
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