大人の武道塾

【冊子】鏡の世界

時間は流れているものですが、私たちは時々、その時間が伸び縮みすることも知っています。
あれは、何なんでしょうか?
 
 
 
気のせいだ、と一言で言い放てればいいのですが、武術を志すものとして、放ってはいけません。時間の反対にあるもの、それは空間です。「反対」というのは違うかもしれません。しかし、時間と空間を合わせて考えていく事に間違いはないようです。
 
 
 
さて、空間とはなんでしょうか?
そんな哲学的な問い、大丈夫でしょうか(笑)。
 
 
 
それでも、私たちの周りには空間が広がっていますからね。それを考える資格は誰にでもあるはずです。今、なにをしたらいいのかな?と考えた時、私たちは時間と空間に切り分けて考えているようです。忙しさの中で流れに巻き込まれているかもしれません。もう、周りが見えなくなるぐらい、その場所で固まってしまうかもしれません。
 
 
 
もう、絶対にだめだ・・・と絶望してしまった時、無限に絶望の時間が続きます。この時、流れはありません。無限の時間は時間がない事と同じかもしれません。その瞬間には絶望という空間しかありません。
辛いですよね。
 
 
 
この時、首の一番を柔らかくして、考え方を変えるのです。
ほんの少し、見方が変われば、その状況は一変します。
 
 
この世界は「鏡の世界」だ、と言われます。
自分が幸せに笑顔に溢れていきたいのなら、まず、笑顔でいなさい、という教えです。
なにか愉しいことがあるから、笑顔なのではなく、まず、笑顔があるから愉しいのだ、という話です。
これを鏡で考えてみれば、鏡の中にあるものを現実だと思い込んでいるわけです。
鏡の中の自分を笑顔にするには、まず、本来の自分が笑わなくてはいけませんね。
 
 
頭で考えてみれば難しく思えますが、これも武術の中で稽古できるものです。
笑顔の達人になれますよ。
 
 
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━
山口潤・カラダラボのサイト 
山口潤のブログ 
▽YouTube カラダラボチャンネル 
ピンチをチャンスに変える方法 
名古屋講座 ←12/18 開催
浜松講座 ←12/23 開催
大垣研究会 ←12/13 開催
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━

【冊子】時間を味方にする方法

時間は流れるものです。
そして、その流れは止まりません。
しかし、武術はその時間もうまく味方につける技を持っています。
ちょっと難しい書き方をしましたが、「疲れ」というキーワードで考えてみるとわかりやすいはずです。
時間は流れているものですが、それを私たちがどう、感じているのか?考えたこと有りますか?
 
 
 
その時間を「疲れ」を通して感じてみるのです。
相手と衝突した瞬間、そこに相手を受け止める「力」が必要です。
相手の力が大きければ大きいほど、たくさんの力が必要です。
 
 
 
その力をどこから持ってくるのか・・・。
その力が「筋力」だとしたら、時間とともに、「疲れ」が溜まっていきます。
しかし、相手も同じように、疲れていきます。
消耗戦に突入ですね(笑)。
 
 
 
この時、バランスの力を使うことが出来ると、相手が疲労していくスピードに比べて、こちらはあまり疲れなくなります。
つまり、相手にとっては時間は敵。自分にとってはその時間が味方になるのです。
すぐに勝負を決する必要がなければ、相手の力が失われていくのを待って、もうやめよう、と交渉すれば、戦わずして、決着を着けずして、戦いを終わらせることも出来るかもしれません。
平和的です(笑)。
時間を味方にする、という事は普段の生活にも使えるんですよ。
例えば、誰かを好きになった。どうにかして、手に入れたい!
そう考えたとします。
この時に必要なのは瞬間風速。
とにかく、時間をかけてる暇はありません。押して押して押しまくるのも一つの手です。
 
 
 
でも一生を添い遂げる人に対しては瞬間最大風速を狙うと、大変です。だって、疲れちゃうんですもん(笑)。
そういう人にはじっくり、時間をかければかけるほど、育っていくものを探していくといいんです。
最近では「美しさ」というのが女性のみならず、男性にも求められていますが、どうしても見掛けの美しさは時間が敵になります。どうがんばっても、シワが一本、二本と増えていきますよね。そこにしか「美しさ」がない、と考えてしまうと、まぁ、同年代の人よりかは多少長持ちするかもしれませんが、負けが決まっている戦いです。
ですから、それ「プラス」、年齢とともに磨き上げいけるもの、積み上げていけるものを探していくのがいいですね。
 
 
 
古武術による身体感覚の探検はまさに、それじゃないかと思います。
自分の感性を磨いていけるわけですからね。
時間を味方にしましょうね。
 
 
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━
山口潤・カラダラボのサイト 
山口潤のブログ 
▽YouTube カラダラボチャンネル 
ピンチをチャンスに変える方法 
名古屋講座 ←12/18 開催
浜松講座 ←12/23 開催
大垣研究会 ←12/13 開催
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━

【冊子】力の種類

力には種類があります。
「力」とはイメージを実現化するための材料になるものです。
 
大きな視点で考えてみれば機械の力も誰か手助けしてくれる力も自分の力となります。
スポーツはこのあたりをルールで縛りますから、使っていい力と使ってはいけない力を明確に分けています。
 
 
 
しかし、生きるために必要な力はルールが有りません。
とにかく使えるものは全部使って、生きていかなくてはなりません。
もちろん、自分で自分に制限をつけて生きてもいいですし、その制限が自分の中から更なる力を搾り出す場合もあるはずです。
力の種類は無限にあるのだ、と覚えておいて下さい。
 
 
 
とは言っても、ピンチに遭遇した時、そのたくさんの力は目に入らず、絶望感がやってきます。
自分の力をものすごく、限定してしまっているのです。
武術はその制限していた自分を教えてくれるのです。
しっかりと手をつかまれるという困難な状況。
この状況でやれることを・・・と考えてみても、多くの人は「筋力」しか思い浮かびません。
その筋力をどう使うか、という事ばかりを考え始めるのです。
 
 
 
ルールで決められているスポーツであればそのアプローチは愉しいかもしれません。
でも、無限なんですよ。
新しい力を生み出すことを考えていきましょう。
 
 
 
首の働きで見つけていけるのは、重さの力、バランスの力です。
特に、バランスの力は常に、違う感覚を感じさせてくれます。
無限の「種類」の力があることを忘れないで下さい。
 
 
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━
山口潤・カラダラボのサイト 
山口潤のブログ 
▽YouTube カラダラボチャンネル 
ピンチをチャンスに変える方法 
名古屋講座 ←12/18 開催
浜松講座 ←12/23 開催
大垣研究会 ←12/13 開催
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━

【冊子】愚痴でバランス

動物には尻尾があります。
私たちの尻尾は退化しました。
尻尾でバランスを取ることができません。
 
 
 
昔の人の身体はよく動いていたはずです。
行動することで、簡単にバランスを取っていたはずです。
頭や胸を働かす事もいらなかったはずです。
しかし、尻尾がなくなり、腰が動かなくなれば、次に働くのは胸です。
胸が柔軟に動くようになれば、優しさがでます。
 
 
 
しかし、人間はすぐに退屈になる生き物です。
もっと他の経験が欲しかったのでしょう。
この胸も動かなくなる社会を作りました。
そのおかげで、頭がバランスをとる順番がやってきたのです。
 
 
 
身体のバランスをとる大切な役目を頭が担っている時には、ヒラメク経験がたくさんあったんだろう、と思います。しかし、社会が成熟してくると、この社会がどう変わっていけばいいのか、よくわからなくなってしまいました。自分がひらめいて、新しい社会を作らなくても、商品やサービスを受け取るだけの依存型の社会を作ったからかもしれませんが、頭も動かなくなりました。
きっと、これも、新しい体験がしたかったんでしょうね。
 
 
 
腰も胸も頭も動かない。
でも、それではバランスが取れません。
そして出てきたのが「口」なのかもしれません。
自分が思ったこと、感じたことを解消するように、言葉にします。
その言葉が前向きであれば、周りの人も愉しくなりますが、ついつい、愚痴になってしまったりしませんか?
 
 
この「愚痴」を「尻尾」と同じものとしてみてください。
愚痴が言えているうちは幸せなんです。
誰にも愚痴が言えない状態であれば、どうなんでしょうか?
考えてみると愉しいですよ。
 
 
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━
山口潤・カラダラボのサイト 
山口潤のブログ 
▽YouTube カラダラボチャンネル 
ピンチをチャンスに変える方法 
名古屋講座 ←12/18 開催
浜松講座 ←12/23 開催
大垣研究会 ←12/13 開催
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━

【冊子】行動力の源、仙骨

首の話をしながら、それは頭と胸のお話でした。
人間の中にはもうひとつ、重要なポイントがあります。
それは「腰」、「仙骨」です。
 
 
 
背骨につながる、腰椎、そして仙骨。
このあたりが「行動力」を生み出しているわけです。
 
 
 
なにかをしようと考えただけではなにも変わりません。
自分のこの身体で行動を起こさなくてはいけないのです。
それが腰です。
 
 
 
この腰も良く動いていれば、それでバランスを取ることが出来ます。
友達に一人か二人いますよね、ものすごく、自然な人が。
私にもいます。野生児という言葉がぴったりの人が(笑)。
 
 
 
彼らは動くことでバランスを取るのです。
何事もやってみなくてはわからない、と言います。
しかし、頭でバランスをとる人は、やる前から、うまくいくのか、いかないのか、わかっています。
胸でバランスをとる人は、どんな状況も受け入れようと愛を蓄えています。
 
 
 
戦って強いのは行動型かもしれません。
しかし、現代はどのタイプの人でも幸せになることが許された時代です。
自分の身体を通して、観察して、愉しいものを選択して下さい。
 
 
 
動物は尻尾がありますよね。
その尻尾はものすごく、感情を表している、と言います。
あれはきっと、尻尾でバランスを取っているんですよ、聞いてないから確かな事はいえませんけど(笑)。
 
 
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━
山口潤・カラダラボのサイト 
山口潤のブログ 
▽YouTube カラダラボチャンネル 
ピンチをチャンスに変える方法 
名古屋講座 ←12/18 開催
浜松講座 ←12/23 開催
大垣研究会 ←12/13 開催
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━