【身体感覚の足跡】はじめての丹田

あまり、セミナーや講座にでかけない私ですが、数年前、甲野先生に誘われて八卦掌の講座に参加したことがありました。その講座の中で教えてもらった「姿勢」があります。背中を丸め、腰を落とした構えです。
 
 
 
この姿勢で三時間ほどでしょうか?その日の感想はとにかく、わからないし、体が痛い…そんなものでした。
 
 
それが、翌日、お腹が痛いんです(笑)。筋肉痛なのかどうかもわかりません。でも、それまで感じた事のない「感覚」です。不思議なことに、このお腹の痛みを感じていると、どれだけ押されてもフラフラしないんです。びっくりしました。
 
 
当時、若かったんですね、これこそ丹田に違いない!と大喜びして稽古してましたし、仲間にもそれを伝えました。言葉は稚拙でも、動きで試してみると、全然違いますから、説得力がありました(笑)。まぁ、今では、よくあれで…という程度の発見ですけどね。
  
 
それでも、その一歩があったからこそ、今の自分がいます。こうして、恥ずかしい思い出を紹介しているのも、何かの役に立つ事もあるかもしれない、と思っているからです。
 
 
ちなみに、このお腹の感想が、ゴールの役目になり、筋肉から生まれる力感を「つなげる」事に気づけたりしました。つなげる術理は理解しやすいので、今でも時々話をします。バランスを取りやすいお腹に力をためる事が出来ると姿勢はすぐ、変わります。
 
 
腰痛の人は腹筋、背筋を鍛えて…とよく言われますが、表面だけではなく、内面も意識すると、いいと思います。腹筋は表、丹田は内面、そんな感じかもしれません。

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