合掌をつくり、指でアーチを作ると、そこに強さが生まれ、肩に力を送らないですむ事で、身体の崩れを止める事ができる事がわかりました。
手にあるとするならば、足にもあるだろう?とは簡単に想像がつきます。
いや、むしろ、アーチといえば、足の方が有名です(笑)。
しかし、足のアーチがあることは知っていても、それを使いこなしている、という話はあまり聞かない。最近は偏平足が増えてきて・・・なんて話は私が子供の頃からずっと、言われ続けてきている。専門家は、これではいけない!と警鐘をならすが、その専門家はどれだけ、この足のアーチを使いこなしているんだろうか?
ひとつひとつの発見をするたびに不思議に思う事がある。
それらは全部、これまで、たくさんの人たちが語ってきた事ばかりだからだ。でも、その事で、ぶわっ、と視界が広がり、困っていた事が解消された、という話はあまり聞かない。もちろん、専門の中ではちゃんと、生かされているんだろう。しかし、そうじゃないんだ。専門という枠の中だけではなく、生きる、という全体の中での生かし方を語ってほしい。
足のアーチですが、作り方は手の場合とはもちろん違います。合掌ができませんからね。でも、足裏はいつも、地面と接しています。この接点圧力を意識してみると、手のときと同じような感覚が足裏に生まれます。つまり、足裏に力がたまり、自信がでてくるのです。
考えてみると、不安なとき、そわそわしているとき、この足は締りがありません。ゴソゴソ動いてしまっているかもしれません。こういう気持ちを「身体操作」で解決していく事が武術の得意技です。理由は後付け、身体をつかい、動いていけば、ついて来る感情があるんです。
足のアーチを生かしてみると、単純に踏ん張ったときとは全然違った安定感が生まれてきます。この2本の脚でしっかりと立つ、立てる、という喜びは大きいです。
ちなみに、先日、このアーチからの繋がりではないか?という気づきがありました。2本の脚を6本にできるかも?なんてヒラメキです。研究は止まりません。楽しいですから。