【心を軽くするために】まぼろし化能力

この世は幻、この世界は私達一人一人が「作っている」ものと言われたりしている。
まさか?と思う人もいるかもしれない。ただ、そういう考え方が「ある」という事だ。それもずっと昔から。
 
ちなみに、私はそれを信じている方。
いくら目の前には「モノ」があろうが、そこにあるのは「幻」と「思いたい」人間だ(笑)
 
さて、本当に目の前のものは幻なんだろうか?
もし、幻にする事が出来れば、目の前の嫌なものは全部、その瞬間に消してしまう事ができるし、目の前の素晴らしいものはもっと素晴らしいものに作り変える事ができるじゃないか!
そういう欲望がしっかりとあるので、どうしてもこの教えを実感したい、そのために稽古している、というのも事実だ、内緒だったけど(笑)
 
武術の「稽古」は目の前に小さなストレスを作るところから始まる。まったく手に負えないレベルではなく、なんとか出来るかもしれないレベルの状況で「試す」のだ。
目の前のものが幻ならば、その状況を嫌だと感じず、普通にふるまえるはず。
「まぼろし化」能力を養っているといえるかもしれない。
 
そのまぼろし化するのに必要なのは身体がどうその瞬間情報を受け取っているかを知る事だ。嫌なものと思えてしまう情報をたくさん手にすれば、どうしても目の前の事は嫌なものになってしまう。
でも、嫌なものだけではなく、そこから逃げ出せる光のようなものを見つける事ができる。
 
この身体は動かすためにも使えるけれども、もう一つ、この身体は情報を得るためにもつかっているのだ。

 

この身体がなければ私達の脳は外の世界を見る事ができない。

 

外の世界を脳に身体が教えているのであれば、身体を使って、明るいものを探せばいい。希望の光はちょっと見つかりにくいようにできている。特に、嫌なものと向き合っているときには。だからこそ、センサーを鋭敏にしておかなくてはいけないのだ。

身体を通して自分が世界をどう見ているかを知る事ができれば、ちょっと「まぼろし化」能力を信じてみたくなるかもしれないな。

SNSでもご購読できます。