日本には「おかげさまで」という言葉があります。
自分ひとりの力でなしたわけではなく、「おかげ」の力を借りる事で、できました、という言葉ですね。
ちゃんと、自分以外の力をいつも考えてきていたんですね。
その「おかげさま」という習慣をちゃんと受け入れているはずなのに、なぜか、事が起こったときには「自分の力」に頼ろうとしてしまうのはなぜでしょう?
「かげ」の力ですから、当然見えないものです。具体的に見えてしまえば、おかげさまではありません。見えない力ってなんでしょう?
そこに「バランス」を考えてみると、腑に落ちました。なるほど、バランスが取れた結果、姿はみえるけれど、バランスそのものの力は非常に見えにくいです。
しかし、バランスを体感した人にとっては確かにそこに感じられるものになると思います。
まさに、おかげさまという言葉がぴったりです。
バランスをとるには陰に隠れて、姿を見せない方が楽チンです。
姿を見せれば相手に思考がうまれ、こちらに依存をするか、逆に拒否されてしまいますから。なかなかぴたっと合う人には出会えません。
まずは、自分自身のなかにおかげさまの「実感」を得る事、そして、今度は自分がおかげになり、誰かを助ける事、これ、ものすごく楽しそうです。