上腕を感じることができて、そこから動くというのがわかってくると、これまでの動きの足らない部分が感じられてきました。なにかをしよう、と考えて動いてみると、つい、肘先が動いてしまいます。肘先が主役で動いていると、どうしても上腕がサボります。
爬虫類の話を聞きました。爬虫類は肘先を使わないそうです。先日、家でトカゲを見ました。爬虫類の「爬」は地を這う意味があるそうです。なるほど、肘先というよりも、体幹、上腕で動いていると感じさせてくれます。
哺乳類は肘先でうまくつかい、大地を蹴って疾走します。動物は肘先を使うからといって、体幹、上腕をサボらせているかというと、そうではありませんね。すべてをうまく働かせています。でも、我々人間は、手先の動きはものすごいのに、体幹部分を使うことを忘れてしまいました。
できなくなったわけではなく、忘れている、きっと、そんな感じです。いろんなものを見て、刺激を受けながら、本来の動きを思い出していきたいですね。
そういえば、犬かきの動きがあります。あれは、肘先をバタバタしているイメージがありますね。大地にいるときは全部を使うのに、環境が変わった瞬間、それができなくなります。
今、私たちの動きはその犬かきのようになっているかも・・・俺様のことを犬だなんて!とお怒りの言葉が聞こえてきそうです(笑)。でも、本当に自分は全部使っているかどうか、もう一度、考えてみてください。私は犬かきでした(笑)。