前腕を掴まれて、動いてみろ、といわれると、そこに生まれて来るのは「不安」です。動けない、という拘束感です。でも、同じ外圧であっても、上腕をつかまれたときには「不安」が出てきません。筋肉をつぶされると言う圧力はあっても、苦しくないし、どこにでも動いていこうと言う自由を失う事はありません。
どうすれば、自分は「不安」になるのか?上腕を掴まれている限りはそこに答えが出てきません。
これ、逆に考えると、怖いです。
どういう事かというと、押さえる側にまわった場合、上腕を掴む事で、相手を取り押さえる事ができない、という事なんですから。
どんなに力を入れられても困らない、というのはどんなに力があっても取り押さえられない、という事です。
ふと、あぁ、これが力ではない世界なんだ・・・、と感じました。
力は魅力です。
でも、その力が及ばない世界ではなんの魅力もありません。
魅力があるからそこに惹かれ、囚われます。頭ではダメ、とわかっていてもです。
でも、力に負けない事を体験すれば、そこに魅力はなく、ただ、研究心があるだけです。
そうかぁ・・・。