【身体感覚の足跡】予測と結果のギャップを埋める力

身体の動きを通して気づいた「勢い」の力ですが、考え方にものすごく、応用ができる事がわかりました。先に面接での使い方をお話しましたが、この世は「予想」と「現実」のせめぎ合いです。未来を予測しないで、ありのままを・・・と思ってもつい、考えてしまいます。
 
考えた後についてくる現実が予測どおりならいいですが、なかなかそうは行きません。それでも、かなり予測の精度が高まってきてはいますね。ただ、そのおかげで、自分自身が予測と現実から生まれたギャップを乗り越える力を失ってきているかも知れません。
 
本当なら乗り越えられる力を持っていても、それを実際に乗り越えるという経験が無ければ、自分の強さを確認する事が難しいです。実は現代は不幸やツライ事を体験する事が難しくなってしまった時代なのです。
 
とはいっても、つらいことってあるぞ、というかもしれません。そうなんです。つらい事はなくなりません。問題なのは、小さいツライ事を経て、自分が強いと言う事を知る経験が出来なくなってきた、という事です。つらい事が出てくるときにはもう、大きくなりすぎているんです。
 
それでも、私は、大丈夫と言います。
周りにつらい事が無ければ、作れば良いんです。
武術の稽古で作る条件は自分にとって、つらい事。自分が今、なにに対して苦しいのかを考えてみると、成長するきっかけをもらう事が出来ます。
 
 
今、こうして書いているブログ。この一月、思い出しながら書いているこの【身体感覚の足跡】ですが、その多くはたった、数年の間に気づいた事です。40近いこの歳になってもなお、成長できる喜びがこんなにもあるとは、考えもしませんでした。うれしいギャップになっています。ぜひ、一緒に、それを楽しんでください。

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