【思考実験】戦略・戦術・戦法 「改」

戦略・戦術・戦法。分かっているようで、良く分からないこの3つ。ずっと考えていた事が間違っていた事に気づいてしまった。
 
・・・というわけで、2011/5/31更新版です。
 
以前は戦法が知識、頭の部分だと思っていました。技を覚えなくては、と考えていたからです。でも、この戦法に当たる部分は「どう動くか」そのものの方がピタッとします。つまり、身体が対応します。
 
戦略はずっと、心と考えていました。でも、この戦略に当たるのは「どうなりたいか」、つまり、自分の未来を考える、思考として考えた方がしっくりときます。
 
では、真ん中の戦術は?
これは心の部分が適当かと・・・。つまり「どう感じたいか」です。
 
この3つで考えてみると、なにをどうすればいいのか、はっきりして来る気がします。
「どうなりたいか」、「どう感じたいか」、「どう行動したいか」、それぞれをバランスをとるようにすれば、一つ上から問題を見ることが出来ます。
 
例えば、全国展開したいとします。これは「どうなりたいか」ですから、戦略です。
そのためになにが必要かといえば、インターネットや代理店を使って、営業、宣伝、販売をします。具体的な販路を決めるわけですから戦法ですよね。
では、戦術は?
 
戦術は「どう感じたいか」です。どういう感情を持っていたいか、それを決めます。楽しく、愉快に、ワクワクドキドキで仕事がしたいですよね。そのためにチームの士気を高める方法があるかもしれません。お客さんとの距離を近づける方法もあるかもしれません。とにかく、感情を考えないで生活は成り立たないんです、本当は。
 
でも、意外とこの感情の事は忘れられます。心が形にならなくて、見えないからかもしれません。売り上げのように分かりやすい数字に引き寄せられてしまうからかもしれません。
 
こういう場合はどうでしょう。全国展開しよう考え、ブームを先取りして手ごたえのある戦法を見つけたとします。(最近だとツイッターやフェイスブックですね)
ブームに乗れれば売り上げは上がります。戦略として掲げた全国展開したい、というのはそれでかなうかもしれません。でも、楽しくなかったとしたらどうでしょう?
売り上げが上がっているから大丈夫なんだ、といってしまえばそれまでですが、その売り上げが次にちゃんと続いていくでしょうか?
自分の心に背いてしまえば、次への行動力が失われます。だからこそ、三つのバランスを大切にしなくてはいけないのです。
 
戦いの場面では生き延びよう、という戦略を持ちます。そのためにどう行動するかを決めます。戦法ですね。この時、心に不安や恐れが拡がってしまったらせっかくの戦法が台無しです。戦い方で恐怖を消すのも一つの方法ですし、恐怖が生まれないように、相手の背後から回りこむとか、戦術的に対処してもいいでしょう。(後ろからなら恐怖は減りますからね。)
 
自分がなにをしたいか、どう感じたいかを動きの面から考えていくのが武術のような気がします。

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