虎ひしぎで指に緊張を作った事で生まれる不自由と自由にようやく気づき、感動して1週間。やっぱり、その「次」を考え、動き出している自分がいました。まぁ、毎度の事です(笑)。
単純ですが、手の指にあるのならば足にもあって良いだろう・・・。そんなところからです。指の緊張で前腕の遊びがなくなり、安易に使えなくなりました。だからこそ、上腕の自由さが発揮できるわけです。これをそのまま足に持っていってみました。
とはいえ、足指はもう、全然動きません。動かしても、コントロールしている感じがありません。そこで、足親指を人差し指の上に乗せ、その緊張感を使うことにしました。これだと、そこに「ある」事がわかります。
この方法で歩いてみると、確かに不自由は得る事ができます。単純に歩く事が出来ませんから。だからこそ、より体幹に近い部分が働きます。・・・しかし、なんといっても、形が不自然です。気がつくと、親指を重ねた人差し指の皮がめくれています。皮一枚でも、敗れてしまうと、気になってしまって、イライラします(笑)。
そんな中、ついに、足指にも感覚が生まれてきたんです。
どんな感覚かといえば、指を回旋させる感覚です。親指と人差し指を対になっている「ギア」のように、内側にかませます。すると、その挟まれた部分に強い、圧力が生まれてきているのです。あぁ、昔の人はこうして、鼻緒を掴んでいたのかなぁ・・・そんな想像をしましました。
外へと力があふれ出てくるほどの圧力を使って、それを地面にめり込ませます。とうぜん、動く事ができません。しかし、単純に力を入れて立っているわけではないので、下半身、特に足裏はしっかりするものの、上体は軽く、どんな形であっても良いような気がします。
上虚下実とは良く聞く言葉ですが、ここまで、それがピッタリ来るとは思いませんでした。なぜなら、これまで、下を強くしてしまうと、どうしても「居ついて」しまい、バランスが崩れてしまっていたからです。しかし、あえて、「動かない」選択を自らの身体に課した事で、上半身に信じられない軽さが生まれてきました。
指先から、地面へとめり込ませたもの、なんとなくそこに「根」のようなイメージを持ちました。植物は自分が生まれた場所に文句を言いません。強い風、雨の時も、ただ、そこに居るだけです。文句を言わずに。この時、いじめられるのは外側にある茎や葉っぱ、そして花です。しかし、植物の本体は地面の中に伸びている根です。根をしっかり守っておけば、また、やがて、成長し、大きくなれます。
陰陽の教えがありますよね。人にも陰陽の法則はあります。では、自分の根に当たる部分はなんだろう?今、自分が「ココ」にいるぞ、と自覚できるもの、それってなんだろう?
また、カラダから宿題を頂いた感じです。そして、その答えが見つかるのも、やっぱり、カラダからです。自分の感覚に気づく事は、今、この時代にこそ、必要なんです。どうしたら、伝わるんだろう。