このところの動きのまとめをしておきますね。
相手が上段から刀をふりおろしてきます。
こんな気配のバンバンでた遊びのような刀も怖さをなくして、楽しくさばくのって意外と難しいんです。
特に長年武道の経験のある人は・・・。
なぜなら、難しいということを「知っている」から。
それも「肌で感じて」です。
無意識の中で速く逃げなきゃ、動かなきゃ、と「つい」出てきてしまいます。
今回の発見は「膝」です。
みんな当たり前のように膝を使っていますが、その使い方が間違っているかもしれません。
間違った膝の使い方がだからこそ、動けなかったのです。
膝頭にしっかりと体重を乗せてみると、体幹部に動きが出てきます。
この時の動きは体幹部のインナーマッスルとか、まったく意識しません。むしろ、体という塊のままで動きが生まれるのです。
刀をさばくとき、頭だけをよければ良いってものではありません。
ルールで守られているわけではありませんから。
全部、自分の大切な体です。
そこで、全部一斉に動いている事を簡単に実感できる動きが見つかったので、教えます^^
刀はまっすぐ降りてきます。
怖いです。
その怖いという意識は上下の方向に現れるので、反射的に首が縮こまり、腰が捩れバランスがくずれるの。
腰が捩れるのは、動かしやすいところが腰だから。
腰に頼りすぎているんだよね、日本人は。
そういうことも今回、膝を感じられるようになって、わかりました。
怖いというのを何とかしなくてはいけないのだけど、怖いものは怖いです。
だから、僕も20年、できずにいたんです。
怖いと思うな、で、怖さが抜けられるんであれば、なんの問題もないはず。
このあたりが教えはわかっても体現できないジレンマそのものですね。
武術はそのジレンマを取っているためのものです。
知ってはいるけどできないぞ!ってのを子供のように追及していきます。
膝に乗るいう動きですが、膝の関節を曲げるんですが、真ん中の曲がっているところから、下の部分に体重を乗せます。
膝頭ですね。
普通に膝を曲げると、関節の上の部分に力がたまります。
だんだん痛くなってくるでしょ?
とにかく膝を突き刺すつもりで、使ってください。
この突き刺した膝がコンパスの針の方です。
もちろん、反対側の膝が鉛筆です。
コンパスを使うときには軸の部分は突き刺したまま、くるりと使って円を書きますよね。
それと同じ要領です。
鉛筆のほうも、接しているほうも圧力を変えずにくるりです。
これがまさに、すり足、なのかもしれません。
くるりと回ってみると、突き刺した膝とは反対の場所に、体全体が移動しているのがわかりますか?
意識して体を動かそうとすると、腰が動きます。
もっともっとを求めてインナーマッスルまでいくと、もう、なにをどうコントロールして良いのかわからなくなります(笑)
そんな面倒なことをしなくても、膝に任せてあげれば、この体は動くんです。
この時、自分の無意識に自分は動ける、というものが生まれます。
もういちど、膝を意識して動画をご覧下さい。
モデルをして頂いた男性にもこの直前に数分、それを伝えただけですから^^