おはようございます。
いよいよ、明日、日曜日に甲野先生をお迎えし、講習会を行います。
これまで何度も名古屋、浜松にお迎えしているんですが、甲野先生をお迎えする前の一週間は妙に、緊張します(笑)。
なんか、こう書くと、甲野先生という人はそれほどまでに礼儀に固い方なんだなぁ、と思われる人もいるかもしれません。でも、そこも、「普通」とはまるで違うんです。
武道は礼に始まり、礼に終わる、と言われます。
実際、柔道でも、空手でも、全て、「礼」をした後、戦いはじめますよね。
ただ、その儀礼的な「礼」をしている事一つをとって、礼に始まり、礼に終わる、と考えてしまうと、これほどつまらないものはありません(笑)
甲野先生に対してみると、その瞬間、一番相手にとって必要な事ってなんだろう・・・、と感じさせてくれます。この人を前にすると、その瞬間行う形だけの礼では全部見透かされてしまう気がするんです(笑)。
必然的に、自分の姿勢、行動を考えさせられるんですが、どうやら、この「考えた」時点でもう、遅かったみたい(笑)。
何度も書いているように、今の研究のテーマは「皮膚・肌」です。
皮膚は第3の脳とも呼ばれているらしいのですが、実際にその肌の働きを主にして動く、という事を理解し、信頼し、任せることができるようになる経験ってほとんどありません。むしろ、その肌に振り回されてしまっているのにも気づかない人がほとんどかも。
相手の肌に触れた瞬間、相手の皮膚の行きたい方向が分かると、そちらへ皮膚を流してあげるんです。すると、不思議な事に相手はその皮膚に従い、動き出します。
一呼吸遅れて、その動きに抵抗するのは筋肉の働きです。
筋肉は私たちの思い通りに動きやすいものです。グッと力を入れて、肌が動きたくても、そこに居座ろうと頑張ります。
・・・でも、ダメなんです(笑)
一旦動き出した皮膚に抵抗できるほど、筋肉の力って強くないみたいです。
しかも、筋肉は時間に弱いです。持久戦になればなるほど、不利になります。
かと言って、力いっぱいエイ!っとやると、大変な痛みを伴いますから。
子供の頃、先生にこめかみや耳を引っ張られませんでしたか(笑)
また、ケンカで髪の毛を引っ張られた事はありませんか?
皮膚って本当に持っていかれるとすごいんです。
それを優しくやれるように・・・と思ってくれればイメージがわくかもしれません。
あれ?礼の話でしたよね(笑)
どこから脱線したのかな?
まぁ、いつもの事ですので、気にしません。
甲野先生の動かれている速さ、それはきっと、目に見えるもの以上に、ご自身の周りのものと細かくやり取りされているはずです。
昔、武術家は敏感で鈍感でなくてはならない、と聞きました。
鈍感では斬られてしまいます。とはいえ、敏感なままでビクビクしていてはかっこ悪いです(笑)
自分の周りになにが起こってるのか、いち早く理解し、カラダを整える、それを行わせてくれるのが肌、皮膚ではないかなぁ、と思っています。
百聞は一見にしかず、と言いますが、同じ空間に甲野先生といると、その肌の感じがどう変わっていくのか、私自身も楽しみにして日曜日を迎えたいと思います。
そうそう、今回、AM10~12で自主稽古を行う予定でいます。予定がやりくりつきましたので、12時終了ではなく、講習会直前の14時まで稽古をして、甲野先生をお迎えしたいと思います。
しっかりとカラダの感度を上げて、先生を手こずらせてしまいましょう(笑)