9/25 アクテノンでの気づき

シルバーウィークで稽古は一休み。
今日久しぶりの稽古をアクテノンで行いました。
アクテノンの稽古には珍しく体験の方が2名ほどお見えになりましたが、予定ではあと3名見えるはずでした。
重なるときには重なるものです・・・。

それでもアクテノンはアクテノン。
安易になにかをするための動きの手順を伝えることはやめました。
つい、簡単なコツを教えたくなりますが、それでは大きく変われない、なにを変えていけばいいのかを探すためにアクテノンの稽古はあると思っています。何度も不思議な顔をされ、その度にココロが揺れたりもしましたが、そこはぐっと抑えて・・・手探りを楽しむ事を伝えたつもりです。

体験の方が帰られてからはいつも以上に突拍子もない研究が進み、外の人が見れば何の練習をしているのだかおそらくわからないでしょう。でも、この自由な稽古から今まで気づく事もなかった発想へとつながるのです。

ちなみに今日の稽古は私が削った板の上にたまたまアクテノンの入り口の前で拾ったどんぐりを置いて、そのどんぐりをこれまた私が削った箸でつかむ、という事を私ではない人たちが熱心に取り組んでいました(笑)

つるつるのどんぐりに、つるつるの箸、まさか摘めないだろう・・・というのもそこに「使い方」が見つかると出来るようになるもので、取り組んでいた二人はしっかりとものにしていましたから・・・置いていかれてしまいました。

私も負けずに、1歩で3歩の歩き方から1つ大きな発見がありました。
この歩き方をするときには腰を落としたほうがより早く歩けるのですが、このシルバーウィークに作った棒のお陰か、腰の辺りに1つ基準になるものが生まれていました。その基準を意識して、それこそしりもちをつくようにすると、より速く下半身が前へと滑り込みます。相手との間に生まれたカベに対してスッともぐりこむことができるようになりました。

その感覚は「斬る」というコトバが似合います。
これまで私の動きには「斬る」感覚はありませんでした。どちらかといえば重さと強さばかりでした。それが腰が滑り込むこの動きは「斬れる」んです。ちょっとは速くなったのかな?そうであればうれしいですが・・・明日からの変化に期待します。

明日といえばいよいよ甲野先生を招いての名古屋稽古会。
満席になってしまい、お断りもしなくてはいけませんでした。
ぜひまた年内に開催できるようにお願いしておきます。

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