【思考実験】

【思考実験】心臓をわしづかみされたような

「心臓をわしづかみされたような」という言い回しがあります。
 
うわっ、もし、そんな事ができたのなら・・・。
これまでの稽古、研究で自分の身体が少しずつ見えてきました。ひとつひとつ見えてくる「身体」に驚き、実感するたびに、喜びと自信を持つことが出来ます。
今、心臓や胃、身体の中に潜んでいる内臓君たちに興味が出てきました。これまで、ほったらかしにしてごめんなさい。
 
そんな馬鹿なことを・・・と思う人もいるかもしれません。
また、よくわかる、といってくれる人もいるかもしれません。
意見はいろいろあっても、間違いなく、みんなに関係がある話です。
研究は私がします。また、面白い気づきがあれば、報告しますね。

【思考実験】「自分」という存在の本質を探る

甲野先生から新しく出される本を頂きました。初めての人に、武術とは・・・と語りかけるような気持ちのよい本でした。ただ、武道関係者にはきついことが書いてあるかも知れませんが、まぁ、これまで、ずっと言われている事なので(笑)。
 
現代において見ることが出来る天才性という事で雀鬼会の桜井会長について書かれていました。雀鬼こと桜井会長は友人が打つ麻雀を初めて見た瞬間、そのルールが「分かった」そうなのです。以後、負けることなく、引退された恐るべき人です。そのすごさは書籍などで各自確かめていただくとして、面白かったのは甲野先生の考察。
 
その「分かった」をこう例えられていました。
「動物に本質に詳しい者がある未知の動物を見て、その姿からその動物の食物や巣の作り方をはじめとする様々な生態を一瞬で見抜いたことに例えられるでしょうか」
・・・なるほど、知らなくても本質を知っている人からすると、そこからちゃんと「分かってしまう」事があるのか、という事です。
 
今、文化センターで頂いている講座は「武術に学ぶ身体操法」ですが、襲われたときに身を守るための稽古をしているわけではありません。また、古武術介護の技も稽古しますが、介護のためだけにずっと、反復練習をするわけではありません。気がつくと、身体を通して、人間とはなんだろう?自分が生きてきた道とはなんだろう?そして、これから自分はどう生きていくのか?という事を「楽しく」「笑いながら」稽古しています。きっと、外から見学されている人はなんて、不真面目な講座なんだろう、とあきれていると思います(笑)。それでも、頑として、カリキュラムを作らず、その日、その瞬間に生まれてくる事を大切に稽古をしているのは、まさに、自分という存在に決まりがないからです。
 
自分と言う存在をより深く理解できたとき、それまでとは全く違った考え、感情が生まれてきます。これからも、きっと、この不真面目な稽古は続くでしょう。応援してくれる仲間、楽しいと言ってくれる仲間がいるからこそ、続ける事ができます。ありがとうございます。

【思考実験】統合は方向に注意しろ

統合、一つになるって魅力的な言葉だ。でも、外側から一つになる時、辛さを感じる事に気づいた。逆に内側から外へと一つになって行く時、楽しさを感じられるらしい。

インターネットは外側からの統合。そのテクノロジーのおかげで、世界初一つだ、つながっている、というのを感じる事ができる。でも、そこに、窮屈さ、それまでの自分の世界との違いが衝突を生んでいるかも。

ネットに限らず、電話や電気もそう。そのテクノロジー以前と以後では見えている世界が違うはず。そのテクノロジーを使わないという洗濯はできる。しかし、周りはその新しいセカイで動き始める。

山にこもれば、外の世界を見なくて済む。でも、それが幸せとはかぎらない。知ってしまえば、もう、それは、以前とは違う世界だと思う。

内側から外へとと向かう時、外側からの統合よりも、もっと、自由さを得る事ができる。今までみて来た世界とは全く違った世界に拡がりを感じられる。身体を通して、内面を掘り下げるというものに、ハッキリとした喜びを感じる。

人の外側は個性。でも、内に行けば行くほど、みな、同じ能力を持っているのを感じる。しかも、その能力はまさに、奇跡的。どんなに、平凡だと思っていても、この命は作れないし。そこからスタート出来たとしたら、この世界の見方が変わるはず。そんな、気づきの話でした。

と、大きな事を言っても、どこまで内に入っているかといえば、前腕から、上腕に入っただけ。それでも、ここまで、幸せになれるのだから、大変なこと(笑)みんな、力入りすぎかもしれない。特に男は(笑)

【思考実験】信じたいものを信じる力を手に入れる方法

武術は自分の信じたいものを信じるための手助けをしてくれるものです。それこそ、「信じられない」かもしれませんが、私はそれを「信じて」いて、揺ぎ無いですから、止まらずに、説明を続けます(笑)。
 
 
 
すでに信じているものがある人はそれで構いません。例え、それが正反対の事であっても、です。大切なのは自分がその事を信じ続けている、というのを認識し続けることなんですから。
 
 
わかりにくいのは、自分がなにを信じているのか、わからない場合です。
この場合「信じているものなんて、ない」とあなたは言うかもしれません。でも、実は、無いのではなく、気づいていない、だけなのかもしれません。
 
武術の状況で考えて見ましょう。
目の前に敵が現れました。この時、あなたはなにを信じているのでしょうか?また、なにを信じたいのでしょうか?
私は「どんな状況でも大丈夫な自分がいる」という事を信じていますし、それを身体で実感するために稽古をしています。
しかし、ほとんどの人は、「もう、ダメだ」と諦めてしまうように思います。この時、いったい、なにを「信じて」いるんでしょうか?
おそらく、「自分は大丈夫じゃない」と信じていると思います。
自分では出来ないから、身体が固まり、動けなくなります。
 
 
 
この次に必要なのは、まず、自分が信じたい事を決める事です。無意識に、ダメ、と考え、諦めるのではなく、自分が信じたい事を決めます。後は、それを少しずつでも確かめていくのです。
 
この時の敵を「幸せ」で考えて見ましょうか。
自分はどんな事があっても、一生、幸せに生きていける。これが私の信じたい事です。それを信じられる自分でいるために、稽古をしています。おかげさまで、今、その幸せを感じながら生きています。
でも、幸せじゃない人もいます。この時、自分は幸せになれない、と諦めているのかもしれません。ちゃんと、敵も存在していますね。病気かもしれないし、お金かもしれないし、コミュニケーションや政治不安かもしれません。相手が人間とは限りませんが、武術と同じように考えていく事ができます。

 
「信じる」という事。これは頭で考えると、そこに疑いが入ってきますが、身体で感じてみると、シンプルです。信じられるもの、というのは、出来ない自分を考える事すら出来ないからです。ここに信じる、信じられない、の構造があります。
 
 
ここで必要なのは、そこ構造がある、という事を経験する事です。
自分が次やろうとする事に対して、疑いをもっているのか、そうでないのか?パラメーターを変えながら、その微妙な心境の変化を感じていきます。(そのパラメーターに身体を動かす、というところを使うことが一番の特徴であり、だれにでも感じられるメリットになっているんだと思います。)
すると、自分が「できない」と信じている事が実は「あやふや」なものである、という事に気づく事ができます。
 
 
今、こうして言葉で伝えているのは、信じてもらうためではありません。自分の中で信じたいもののひとつになってもらえれば・・・と思っています。
ですから、このブログで書いている事は普通、信じられないような事ばかりです。
女性のように力がない方であっても、気持ちよく動く事ができたりするとか、スランプがなくなり常に楽しく生きていける、など、常識とはかけ離れた事を言っています。でも、これらは過大広告ではなく、自分の中で信じられるようになった事を正直に伝えています。
 
 
時々、うまく行かない事が起こります。
あれ?今まで信じられていたのに、なぜ、今、うまく行かないんだろう?と。
この時でも、自分が信じたい事には変わりありません。
諦めることなく、自分のより深い部分を掘り下げる事ができるのです。
武術は常に、自分の苦手な部分、弱い部分を見せてくれる稽古法です。ケンカのためだけではないんですよねぇ。

初めての人はもちろん、子供の頃、学生の頃、武術・武道に縁のあった方ももう一度、今の自分の目で武術の持っている可能性を見てあげてください。人生が変わりますよ、それが伝わる事を私は信じています。

【思考実験】もし・・・

もし、今までにできるようになった事、気づいたこと、感じたことを感じないまま、今この自分になっていたとしたらどうだろう?
 
その気づきの中で得られたものすごい喜びはなかったものになる・・・のかな?様々な感覚を共有して、喜びを分かち合ったあの瞬間はなかったものになるのかな?
 
そう考えると、自分の中にできないという才能があったのかもしれない、と思えてくるから不思議です。これも、うれしくて、楽しいこと。