リアルタイム報告

【リアルタイム】すねのかじらせ方

親のすねをかじるという言葉がある。すねは大切なものですね。
すねと腕、肘から先、膝から先という点では良く似ている。
このすねにしがみつかれ、かじられるとなると、親としてはたまったものじゃない(笑)。
でも親としては、子供をしっかり面倒もみたいもの。
 
 
親である自分は子供をすねで感じるのか、太ももで感じるのかで、自由さは変わってくると考えた(笑)。
太ももにしがみつかれても、実はそれほど苦しくない。苦しさを感じるのはこの膝だから。
この膝に負担がかからなければ、相当な負担も実は大丈夫だった、という事が分かる。
では、すねにしがみつかれてままで、膝を意識しないで、太ももから動くコツはないだろうか?
それがわかれば、いくらでもすねをかじらせてやるのに(笑)

【リアルタイム】お風呂で稽古

風呂に浸かりながらふと、考えた。
浮力の助けがあると、この手は大気中にあるときと比べて、軽く、動きやすい。
目の前に手を出す、というなにげない動きを試してみる、確かに動き出しは軽く、身体、特に肩への負担が少ない。
 
軽いからいいや、という話ではないんです。普段から、今の自分の動きを疑うところからスタートしていますから、厳しく観察して行きました(笑)。
 
この手は軽く動くんだけども、つい先日見つけた肘の三角は肘から先が無ければより自由に動く事ができるのに・・・という事でした。にも関らず、浮力のおかげか、この腕の軽さが気持ち良いだなんて、おかしい。
 
今、自分の中で一番、深く、自然に近いであろう動きは股関節の三角です。そのわずかな動きが遊びの取れた身体を通って、指先に繋がると、気配は消えて、力も出てきます。でも、浮力の効いた水中の中では、この身体の遊びをとることが難しく、つい、手先で動いてしまいます。
 
そうか・・・手の三角肘の三角、肩の三角。それぞれは関節を関節として使わせない工夫だったのか、と。以前、関節は曲がるためのものではない、関節はアラームとして機能している、と考えた事がありました。そのアラームがより精度を高めて帰ってきたのが三角だったのかもしれないなぁと思ったんです。
 
武術の技では相手がちゃんと自分の動きを封じてくれます。
だからこそ、この手はやってはいけない事を事前にしっかりキャッチする事ができて、動かさずに済みます。でも、水中では「つい」やってしまうのです。
 
これを生活の中で考えてみると、浮かれているときには口も行動も軽く、つい、やりすぎて、後から反省の時間を持たなくてはいけない時がありますね、それと同じかもしれません(笑)。
 
どうしたら、自分に厳しく、この動きを抑えることが出来るんだろう?今、それを考えながら、キーを叩いています。
心には規則、ルールなのかもしれません。そのルールが自分にとっての負担になれば、そこで苦しくないように違う発想、考えでバランスも取れますし・・・。でも、身体はどうだろう?三角を作るのは良いと思うんです。でも、浮かれているときですから、身体に負担がありません。つまり、感知できる力が小さい、という事です。
 
力がなければ、力を生み出せばいいんだろうか?衝突の力を。この手を押す力と引く力は違う系統の力です。この肩と背中もです。相反しています。この繋がっている部分を具体的にぶつけてみれば、そこに衝突は確かに生まれてきます・・・でも、軽くないなぁ。軽く自然に振舞うにはまだまだ時間がかかるんだろうなぁ。
 
 
 
・・・とまぁ、いつも身体の感覚と共に暮らしています(笑)
とっても、楽しいんですよ、本当に。歳をとる事が、マイナスではなく、どこまでいけるかわからない!って気持ちですもん。仲間になりましょう、ぜひ!

【リアルタイム】股関節にも三角がある

立ち方の三角、座り方の三角、手の内の三角肘の三角、肩甲骨の三角、寝ているときの三角、考えられる限りの三角を考え、工夫をしている。実験、検証、また実験の繰り返し。
 
今日の定例稽古で一番の技は股関節の三角。
本当は股関節と言うよりも、仙骨のあたりに意識が持てないかと工夫をしていた。
ただ、やはり、仙骨は感覚が鈍い。今のレベルではちょっと無理な感じ。
意識をしようとすると、股関節が動いてしまう。
 
ただ、それが良かった。
おぉ、そうか、股関節は左右、バランスよく重心が動くんだな、と当たり前の事に気づく。
そして、この左右のバランスをお尻の穴あたりでバランスをとるのだ。
おしりの筋肉は様々な修行の方法に使われる。なるほど・・・意識しなくてはいけないのはこのためか、と勝手に納得してしまった(笑)。
 
左右の股関節とお尻の穴を意識して、その三角を維持するようにすると、そこから動き出す事ができる。今出来る限り、一番相手から遠い場所だ。押さえている相手もそこから動かれると、いきなり、腰を浮かされる感じがするらしい。伝わっているし、盗む事も出来るみたいだ。
 
ひとつひとつ、薄皮をはいでいくような稽古。

【リアルタイム】技を伝える

技を盗んでくれるレベルの人ならこちらは安心してどんどん自分の技を見せ続ければ良い。ただ、実際には盗むことよりも、学ぶ能力の方がやっぱり高い。それは学校でそれを学んでいるから。
 
自分でもそれはよく分かっているから、盗んでもらうのを期待しつつ、わかりやすい方法も同時に渡していく。
 
浮きというのは状態、その状態をどうすれば感じてもらえるのか・・・入り口となる手順があると感じやすい。それが3点で立つ、という事。
かかと、つま先、もう一つのつま先、この3点で立っているとき、それは結果として浮いている状態に近い。
 
ただ、頭はまさか!と思っている場合が多い。
それを結果でわからせる。2点で立っている時の強さと、3点でバランスをとっているときの強さ。以前の自分と、今の自分との比較。
 
つい、先生、これでいいですか?と聞きたくなってくる。こちらは、そう、いいよ、と答えるけど、それに惑わされてはいけない(笑)。
自分がよし、と思える楽しさがあるかを確認しなくてはいけないのだ。

【リアルタイム】技を盗む

浮きを伝えるのは難しい。それは身体の感覚、状態だから。浮かされる事で崩される事はもちろん、わかってもらえる。でも、それは勝手になってしまった身体の状態。その浮かされたというのを経験と考えて、今度は自分でその浮きが作れるようになってもらえればいいのだが、なかなかこれが難しいみたい。
 
この時の「自分で」できるようになる、というのが技を盗む、という事だろう。
武術の稽古は自分に目の身体の状態、心の状態に目を向ける稽古だ。
結果として、技をかけられやられているときにでも自分の事をしっかりと見つめていける。
これが、いい!ものすごく大切な能力だと思う。
経験を全て、自分のものに出来るのだから。
 
世の中、教えられるものだけですめばいいのだが、実際に社会にでれば、教えられるものではなく、自分で新しく作り上げなければいけないものも多い。いきなりルールが変わってしまうのだ。
 
技を盗む力、それは自分の状態を観る力だと今日、はっきりわかった。