リアルタイム報告

【リアルタイム】三角形とピラミッド形

3点で身体を支えると、面が出来る分だけこの身体が頑丈になる。
簡単な3点の作り方は踵とつま先を使うとすぐに体感できる。
片足は踵とつま先両方に体重をのせ、そしてもう片方の足のつま先でバランスをとるように(杖にするんですね)すると、それが3角、面になる。

ただ、もう一つ使える足が残っている。
そう、この足をつま先と踵と分けて使うと、使える場所が4点になるのだ。
4つあるのだから、全部使えば良いのに・・・と考えて見ても、潔く3点でバランスをとった方が楽チンで強いから4つにはなかなかいけない。

ただ、ピラミッドは四角なのだ。
そこで、試してみる。4つの足で立つという事を。
4つプラス、頂点を作ってみた。バランスをとるポイントを頂点として考えてみたのだ。

この時の頂点は正中線上に作られると考えるのが普通だろう。
丹田の辺り、胸の辺り、喉の辺り、頭の辺り・・・
平面から立体へと自分の身体に形が現れる感じがする。ただ、これを維持するのはまだ、やっかい。きっと、そこまでセンサーがたどり着いていない。欲を出さず、まずは平面の限界を確かめる事にしよう。

【リアルタイム】身がつまる話

目をつむり、横になって寝そべる。身体の感覚に耳を澄ませながら。
両足の踵、両肘に体重が散らばる。
その荷重を身体の上の方でバランスをとる、ピラミッド形だ。
ゆっくり呼吸をして味わっていると、ふっと意識が遠くなってちょっと眠ってしまった。

はっと目が覚め、また身体に意識を持っていくと、4点で支えていた身体が交差する2本の線に変わっていた。
そして、また意識がなくなる。

次に目が覚めたときには2本の線もなくなり、自分の身体が一つの固まりになっている感じがする。
ただ、その塊も上でバランスをとっていたほうが気持ちが良い。

その身体で立ち上がり、動いてみる。
う~ん、身が詰まっている感じ。
骨の構造で支えられていたこのカラダに「身」が詰まった気がする不思議。
とまぁ、なんとか、ここまでは言葉にできる。

【リアルタイム】元気の話

気を入れる、という言葉があって、気を使うという技もある。
さて、その気は見えるものではない、普通は。
気が使えないというのは、見えないというのと同じだから。

自分のこの身体に生まれる元気はなんだろう?
それまでとは違った新しい理論で身体を動かす方法を知ると元気になる。そして、楽しい人と出会い時間と空間を共にすると、元気になる。この時の元気をいつも発揮する事ができれば、ものすごく幸せな生き方ができそう。

一つ確かなのは自分が経験した事はまた、再現できるという事。
つまり、元気になったとき、その瞬間の感覚を掴み取る事ができれば一歩前進!

【リアルタイム】肘の三角

肘があるから器用な事が出来るんだけど、その分体幹部の動きがうまく手先と連動しない、という状況がある事がわかって、どうすれば身体を一まとめに出来るかを考えてみた。
一つは「肘を消す」というところにも書いたように、回旋させて、肘の稼動域をゼロにして、上腕部分と直結させよう、というもの。
ただし、これでは非常に苦しい。
 
今日の稽古で3点バランスを生かすと肘の遊びが消えていく事になりそうな「予感」。
今日見つけた事をそのまま書き残していくのがこの「リアルタイム」の目的なのであしからず。
 
肘が現れるとは、そこに、関節があるからで、その関節に力が偏るのかな?偏った力が上腕に緊張をもたらす。
そこで、肘を良く観察してみると、前腕の骨2本と上腕の骨で三角のバランスが作れそうな気がしたのだ。
このバランスを保ったままだと、上腕部に緊張が偏らない。ガンキャノン形で実感した軽さを再現できる。
 
一時は手指の操作で肘を消せないかと考えたが、これはすぐに却下。どうも、僕の手指はそれほど、器用には動かないみたい。失敗したら次、それが上達のコツ。

【リアルタイム】手の三角

「浮く」という感覚がわかってからの動きというのは、それはもう、全然世界が変わって感じられるほどの軽さがあるんだけど、なかなかそれを伝えきれない。
もちろん、手をとって、浮きの感覚を渡せば、そこに驚きと共に、浮きの威力をわかってもらえるんだけど、それを「一人で」試してもらうほどに、となるとまだまだ言葉不足のようだ。
 
きっと、そんな思いもあったからこそ、3点立ちが出てきたのだと思う。
3点で支えると全てのポイントにうまく力が均等に流れる。結果として、どこかに重さがかかる事無く、上体を支える事ができるのだ。
その時の軽さは浮きの軽さに近い。
この3点立ちを経由して、浮くという感覚に向かっていっても良いと思う。
 
色々なものに「3点」を探してバランスをとるようにしてみると、これもまた、世界を違った視点で感じられる。
拳の作り方もそう。
ぎゅっと握ってみる。どうだろうか?親指、人差し指が気にならないだろうか?
手のひらをじっとみながら3点をどこにするかな?と考えてみると、足裏と同じポイントに力が入りやすい事に気づいた。
 
この拳を作って柾目返しなどをやってみると、彫刻刀で板を削っていくような固さがある。拳自体を力任せに固めるのではなく、バランスをとることで、外圧に負けない強い拳を作る事ができるような気がした。