稽古・講座の予定

いよいよ、甲野先生名古屋講習会。事前練習4時間に拡大!

おはようございます。
いよいよ、明日、日曜日に甲野先生をお迎えし、講習会を行います。
これまで何度も名古屋、浜松にお迎えしているんですが、甲野先生をお迎えする前の一週間は妙に、緊張します(笑)。
 
なんか、こう書くと、甲野先生という人はそれほどまでに礼儀に固い方なんだなぁ、と思われる人もいるかもしれません。でも、そこも、「普通」とはまるで違うんです。
 
 
 
武道は礼に始まり、礼に終わる、と言われます。
実際、柔道でも、空手でも、全て、「礼」をした後、戦いはじめますよね。
ただ、その儀礼的な「礼」をしている事一つをとって、礼に始まり、礼に終わる、と考えてしまうと、これほどつまらないものはありません(笑)
 
甲野先生に対してみると、その瞬間、一番相手にとって必要な事ってなんだろう・・・、と感じさせてくれます。この人を前にすると、その瞬間行う形だけの礼では全部見透かされてしまう気がするんです(笑)。
必然的に、自分の姿勢、行動を考えさせられるんですが、どうやら、この「考えた」時点でもう、遅かったみたい(笑)。
 
 
 
何度も書いているように、今の研究のテーマは「皮膚・肌」です。
皮膚は第3の脳とも呼ばれているらしいのですが、実際にその肌の働きを主にして動く、という事を理解し、信頼し、任せることができるようになる経験ってほとんどありません。むしろ、その肌に振り回されてしまっているのにも気づかない人がほとんどかも。
 
相手の肌に触れた瞬間、相手の皮膚の行きたい方向が分かると、そちらへ皮膚を流してあげるんです。すると、不思議な事に相手はその皮膚に従い、動き出します。
一呼吸遅れて、その動きに抵抗するのは筋肉の働きです。
筋肉は私たちの思い通りに動きやすいものです。グッと力を入れて、肌が動きたくても、そこに居座ろうと頑張ります。
 
・・・でも、ダメなんです(笑)
一旦動き出した皮膚に抵抗できるほど、筋肉の力って強くないみたいです。
しかも、筋肉は時間に弱いです。持久戦になればなるほど、不利になります。
かと言って、力いっぱいエイ!っとやると、大変な痛みを伴いますから。
 
子供の頃、先生にこめかみや耳を引っ張られませんでしたか(笑)
また、ケンカで髪の毛を引っ張られた事はありませんか?
皮膚って本当に持っていかれるとすごいんです。
 
それを優しくやれるように・・・と思ってくれればイメージがわくかもしれません。
 
 
 
あれ?礼の話でしたよね(笑)
どこから脱線したのかな?
まぁ、いつもの事ですので、気にしません。
甲野先生の動かれている速さ、それはきっと、目に見えるもの以上に、ご自身の周りのものと細かくやり取りされているはずです。
昔、武術家は敏感で鈍感でなくてはならない、と聞きました。
鈍感では斬られてしまいます。とはいえ、敏感なままでビクビクしていてはかっこ悪いです(笑)
自分の周りになにが起こってるのか、いち早く理解し、カラダを整える、それを行わせてくれるのが肌、皮膚ではないかなぁ、と思っています。
 
 
 
百聞は一見にしかず、と言いますが、同じ空間に甲野先生といると、その肌の感じがどう変わっていくのか、私自身も楽しみにして日曜日を迎えたいと思います。
 
そうそう、今回、AM10~12で自主稽古を行う予定でいます。予定がやりくりつきましたので、12時終了ではなく、講習会直前の14時まで稽古をして、甲野先生をお迎えしたいと思います。
しっかりとカラダの感度を上げて、先生を手こずらせてしまいましょう(笑)
 

稀人、甲野善紀先生

甲野先生の名古屋講習会が今度の日曜日、1月27日に行われます。
甲野先生の名古屋講座もこれまで、数え切れないほど、開催してきました。(ちゃんと数えてろ!って話なんですが・・・)
 
甲野先生に出会い、間違いなく、自分の人生の見方、自分自身の見方が変わりました。
一人でも多くの人に、自分の持っている「カラダ」の不思議さを体感して欲しいんですが、悔しいのはそれを言葉にしてうまく伝えられない、という事です(笑)
 
 
 
甲野先生の講座はもう、なんというか、言葉ではうまく説明できないんです。
でも、逆に、私はその分からなさのおかげで救ってもらったようなもの。
というのも、武道に限らず、多くの講座で講師は「ああしろ、こうしろ」と言います。
もちろん、それはそれまでの自分の経験と照らし合わせて良かれと思い言葉にしているはずです。
でも、私はそのたくさんの知識に対して、自分にはできない、ってつい、無意識に思ってしまったんです。
当然、自分の中で「できない」という気持ちを作ったままではなにも出来るはずありませんよね。
 
時々出てくる勉強したいって気持ちにうまく乗って、行動を起こしても、その次の段階で「やっぱり、自分にはできなかったかぁ・・・」と諦めの経験を積み重ねる事になっていました。
 
 
 
甲野先生は自分の言われている事を押し付けたりはしません。いや、むしろ、それを強制的にいって欲しい人もいるかもしれません。まぁ、スパルタ式に稽古をして上達する人であれば、甲野先生でなくても上達しそうな気がします(笑)。
 
甲野先生の一番のオススメは「変化」、「成長」です。
人間ってのはどこまでも、成長していく事ができるのだ、というのを身をもって、間近で、肌を通して、感じさせてくれるのです。
 
 
 
今の世の中って「権威」、「肩書き」の世界じゃないですか?
自然なのか、人為的なのか、組織をそこに作ろうとします。その組織が出来る事で、人の一生を超えて、「教え」は残るかもしれません。でも、だんだんと、頭でっかちになりがちなのも事実です。
その頭でっかちに僕らは苦しめられているのではないか、そう思います。
 
 
 
甲野先生は昔も今も、僕らの目の高さでそのカラダの不思議さ、精妙さを見せてくれるんです。誰に対しても、ですよ。
ちょっと考えてみてください。その道の専門家、達人(まぁ、甲野先生はそう言われるのは嫌いでしょうけど・・・)が、私のために技をみせ、そのコツである術理を全部伝えてくれるのです。
どこか大きな組織に属してしまえば、そのトップの方から学ぶ機会を得るのはとっても大変です。しかも、「自分の聞きたい事を遠慮なく聞く」、だなんて!
 
しかし、甲野先生は今も昔も「個人」です。
一対一で向き合わせてくれるのです。その時、私が持った疑問に対して真剣に向き合い、時として、その質問、疑問すら、ご自身の稽古にされてしまいます。(そのなにか、気づきに役に立ったって時がまた、うれしいんですけど(笑))
 
 
自分が上達するって、なにかが変わるときです。
何かが大きく変わるからこそ、それまで出来ないと思っていた事が普通に見え、出来てしまうんです。
そんな普通でない成長を感じさせてくれるのが、甲野先生です。
 
 
 
頑固な頭を持っている人は何度もそれを繰り返し、自分の頭を柔らかくしなくてはいけません。(僕は、それを楽しいと思った人間です。)
パッと、その瞬間、自分の先入観が壊れた人は、何十年と出来なかった事がパッとできたり、思い悩んでいた事が解決してしまう場合もあります。
 
普通の講座のように、この講習会に参加すると、なにか資格がもらえるわけでもないですし、今、現実に追い求めている特定の競技がなければ、何を習って良いのか分からない人もいるかもしれません。
 
でも、実は私はなにもしていない人にこそ、甲野先生を見て欲しいと思うんです。
何回も足を運んぶ必要はありません。一生の間に一度でも、です。
同じ人間としてこんな人もいるのだ、という姿を目にする経験って、絶対に必要だから。
 
 
 
テレビを見れば、すごい人は山ほどいます。
でも、甲野先生のすごさは違うんです。(いや、もちろん、その技は十分、すごいんですけど・・・)
甲野先生のすごさは、なにか特別な事をして、生きてきたからすごいのではなく、人間として誰しもが持っているなにかを感じさせてくれるものだと思っています。
ココがうまく伝えられなくて、もどかしいんですが、ぜひ、ちょっと、覚えて置いてください。
 
 
 
幸い、名古屋には年に数回来ていただいています。
今、ダラダラと書いたような事を伝えたいので、名古屋の講習会はとにかく、時間も多く、甲野先生と肌を合わせ、技を受けてもらえるように、人数にも気にしています。
ご自身の中で自分ってなんだろう、って気持ちがわいた時、その時に思い出してみてください。大歓迎いたします。
 
そして、カラダラボではその稽古の場を用意しているつもりです。
とにかく、自由に、どんなものにも縛られず、ただ、自分の体を見ることのできる場所として、文化センターの講座も、大人の武道塾も考えています。
 
日曜日の講習会まで時間はありませんが、まだ、もう少し、受け付けております。詳しくは下記のサイトをごらん下さい。

【稽古予定】更新しました。

来年3月までの予定をようやく更新しました。

文化センターの分だけですけど。
 
文化センターの講座はほとんどが見学できるし、途中からの入会もOKなはずです。
大垣の中日文化センターだけは途中入会できなかったかもしれません。
 
お近くの講座までぜひ、どうぞ。
体力も器用さもなにもいりません。
自分の持っているこの身体のすごいところを教えますので。
 
 
来年早々、甲野先生の講習会決まりました。
1/6(日)浜松です。
詳細はこちらから。