子供たちが危ない!

最近、ビックリしたことがありました。それは、この三つです。
 
1、ちょうちょ結びができない
2、片足立ちができない
3、体重移動ができない
 
実は、タイトルは嘘です(笑)。本当に危ないのは僕らです。
自分の中にできないものを見つけても、自分でなんとかしようとしなくなってしまったらお終いだなぁ、と思いました。彼らを通して、自分の中のできていない部分、忘れてしまったものを実感しました。今日はそれを書いてみようと思います。
 
 
 
えっ!と、驚いて彼らにそれらを教えながら、思いました。
今、こうしてちょうちょ結びを教えているけど、私自身はそれ以外を知らないぞ・・・と。
日常的に仕事でロープを使っている人は鮮やかにロープを使います。どんなに引っ張っても取れない結び方を、その時に一番適切な結び方で。
魚釣りが趣味な人なら釣り糸を鮮やかにくるくるって。
 
そういう必然性がなくなったので私ができる結び方はちょうちょ結びだけ。
そういう私は子どもたちがちょうちょ結びができないことを笑えないなぁ、って。
 
 
 
最近、あるものを固定する機会があったのですが、その時にはプラスチックで出来たロープにそれ用の固定するものを使いました。簡単にしっかりと間違いなく固定できる優れものです。
下手に縛って事故が起こるよりはよっぽど賢い選択です。
 
 
世の中、こうして、どんどん便利になっているはず。子どもたちにだけ身体を使うことを強いても、大人が身体を持て余してしまってはねぇ・・・。
 
 
 
片足立ちはこんな感じ。
よく、老化チェックで目を閉じての片足立ちしますよね。でも、あれ、自分だけの問題じゃないですか?
武道の状況で必要な片足立ちは自分だけの問題ではなく、相手との衝突でも崩れない片足立ちなんです。
 
例えば左足前で右手で突きをだします。当然、左足に重心が移ります。8対2、9対1で重心を固定します。ちょっとでも崩れようものなら威力はゼロです。むしろ、こっちが崩されます。
 
あぁ、根本的な筋力がないんだなぁ・・・。そう思いました。
今の自分は一応、子供の頃遊んだり、それなりに身体を使うことで出来上がってきた筋力があるけど、それはいずれ、なくなるもの、使えなくなるものです。
今、できるからいいや、ではなく、それに頼りすぎていてしかも、その後の事がありません。
 
この気付きから始めた練習で思わぬ収穫があったのが体重移動です。
 
 
 
体重ってどう考えてますか?
おそらく、今、多くの人にとって体重は嫌うものです。いつの時代もより効率のいいダイエットがブームになります(笑)。もちろん、そういう私もこれまで、様々なものにチャレンジしてきました。
 
とにかく、体重を使うという事がこんなにも大切なものとは夢にも思いませんでした。
なぜなら、当然、大切、と思っていたからです。もう、知っているよ、と。
でも、それは、頭の中で大切、と思っていただけで、身体では全然、実感ができていなかったようです。
 
 
 
愛や相手を思いやる気持ちが大切なんだ、と言われたら誰でも、そうだ、と思うはずです。でも、それって具体的に形のあるものではないので、実は、本当にはわかっていません。甘やかさせる愛もあれば厳しくする愛もあります。人それぞれ、愛は違います。それを追求している人もいるはずですが、多くの人は、知らんぷりです。
 
愛はいいですよね、難しい、とわかっていますから。しかも、なかなか、格が高い!
でも、体重はそうはいきません。もう、みんな、バカにしています(笑)。無くせるものならどんどん捨てたいはずです。
 
 
 
私はこれまで、時間だけはたっぷりとつかって稽古をしてきました。武道歴だけで言うと、もうすぐ40年です(笑)。
体重の凄さに気づいて、これまでの稽古ががらりと変わったんです。
この先、このたった一つの気付きで人生が変わるのを実感しています。いや、もう、すでに、あらゆる行動が体重を基準に始まっていますもん。楽しくなるのは間違いありません。
 
 
 
また、改めて書きますが、こんな風にもいえるかもしれません。
自分にはまだ気づいていない潜在的な能力があるはずだ、脳の力は数%しか使われていないっていうし。でも、その脳を活性化するにはどうしたらいいんだろう?努力で大きく変われるとは思えないし。
 
潜在能力については不思議なことがいろいろなところで目にするようになったので、ある、という事を信じている人は多いはず。でも、手がかりがないんです。その手がかりというか、正体が体重なのかもしれない、そう感じています。
 
 
 
また報告します。お楽しみに!
実際にこの「当たり前の体重」を感じてください。お近くに講座がある人は特に。東海地方は転々としてますので、気楽にどうぞ。
カラダラボのWebサイト

SNSでもご購読できます。