風呂での発見

月曜日、ひさしぶりに仕事の無いオフの日でした。
ただ、家の中にはたくさんの仕事がたまっており、それを一つ一つ片つけました。
まずは古着をリサイクルのお店へ。先日亡くなった叔母の服。
とにかくものすごい量!全部で80キロ近く・・・それが500円と交換なのは喜んでいいのか、悪いのか。思い出がたくさん詰まっていても、それは交換できないらしいです。

家をかたつけ、一息つこうと近くのお風呂へ向かう。
子供がいない大きなお風呂は久しぶりだ。

本来ゆっくりすべきこのお風呂でもつい、色々考えてしまうのはもはや病気かもしれない^^;
新しい風呂の楽しみ方を見つけ、一人試して喜んだ。
平日、それも真昼間だからこそ、のんびり皆に迷惑をかけずに楽しめました。

いったい、どんな楽しみ方かというと・・・
お風呂の中に耳までつかり、その水の中で音を聞いてみました。
普段は聞こえない音がたくさん聞こえます。
特に、息の音。
自分の中にごぉ~っと風が吹いているよう。
これだけいつも、自分の中には変化がある、というのを「実感」できる。
ぜひ一度、自分の息の音を聞いてみてください。
ちょっと感動です。

実はこの呼吸の音は水中でなくても聞こえます。
僕は自分の体に息を吐き出し、自分の体から息を外へと吐き出すように意識をしていますが(つまり、吸うという感覚を無くすわけです)、ちょっと集中しないと、外にあるたくさんの声や音に邪魔をされてしまいます。
この音が聞こえる時、ココロの中がすっときれいになります。集中できるんです。

イルカやクジラの話は科学的なものからロマンチックなものまで色々ありますが、いったい彼らはなにを聞いているのか・・・、そんな事を考えたりして、お風呂に使っているのはきっと、僕だけでしょう(笑)

そしてもう一つ、発見が!
水の中の音を聞くと、自分の頭の音が聞こえてきます。
音というよりも振動が・・・。
ぐっと頭に力を入れると、ぶーん、というように振動しているのに気づきます。
集中しているとき、イライラしている時、感情が動く時、それは目の前の相手に伝わっていますよね。
言葉にするよりも先に伝わっているものが確かにありそうです。

もちろん、これらは「証明」されたものではありません。
でも、自分の「感覚」においては確かなものです。
そこに確かになにかが「ある」と気づいたわけですから。
この感覚をちょっとでも楽しい方へと使っていけそう、そう思えるから人生が楽しくなると考えています。

夜にはいつものように小林寺拳法の指導へ。
大会明けで練習に余裕があったので、道場の仲間へ最新の研究「手放す」と「忘れる」を説明。
木刀を前にして「怖さ」を消す工夫を一緒に試しました。

ちょっとずれていれば怖くないんですね。
そして、その「ズレ」をちゃんと体は認識できるみたいです。
木刀は怖いです。
でも仕事の先行きや人間関係もある意味、「怖い」です。
「怖い」と思った時、いったい何を「思って」怖いと決めたのか・・・
それを考えていくと、怖いと思った対象をずらしていけば自然体で歩いていけるかもしれない・・・

これが現代において武術・武道を稽古する楽しみです。
なんだ、自分は大丈夫だったんだ!と気づけた時の楽しさを伝えたいなぁ~。

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