渦巻きには力があるそうです。
星がどうやって生まれてくるのか?
二つの渦巻きが衝突し、その「間」に星の赤ちゃんが生まれると聞きました。
二つの力がぶつかるところに生まれるものがある、いいじゃないですか(^_^)
武術において「二つの力」とは、自分と相手になります。
その二人の中になにが生まれているのか?
昨年、ありがとうの力、というのを実感し、稽古していたことがありました。
相手を敵と思わず、どうしてもいいから、仲間、大切な人、と考えてみよう、という稽古でした。
その稽古で相手を憎むと身体は固まり、仲間と思えば自由が増えることを確かめてもらいました。
その時の判断の基準は実際に触れ合った「圧力」でしたね。
目を閉じると、体の中に渦巻きの動きを感じるようになって、相手を前にしてみると、その動きの力にふっ、と重さを感じるようになってきました。
相手の視線でも、はっきりと、力がこちらまで影響しているのを感じます。
つまり、相手からも渦巻きのような力がでているみたいです。
もしかしたら、出ているのではなく、自分がそう、見えた、と思ったから感じられたのかもしれません。
これまで、目の前にはなにも「ない」と思っていたからなにもなかったのかも知れません。
この二つの力がぶつかった時に生まれているもの、それを手がかりに相手との間合いを作っていくと、これまで以上に柔らかく対応ができます。
なにより、心の中に生まれたものでも、より、「実感」をもって扱えるのです。
技が進化をして考えなかった軽さで技が効くようになると、それほ「気」ですか?と聞かれることも多いです。
こういった感覚が気なのかどうかはわかりませんが、曖昧なままのものではなく、確かな実感としての感覚ですから迷うことなく、手を取って、伝えられるのです。
まぁ、気やエネルギーと捉えて楽しく稽古するのは止めませんので、自由にやってもらっていますが(笑)
パワースポットがブームだそうですが、プラスの力を受けやすい人はマイナスの力にも敏感ですよね。
それでいて、マイナスの力への対処法を知りません。
そういう事へ興味を向けていけばドンドンと感度は高くなっていくでしょう。
そして、それをモトメテイルヒトモ多いはずです。
でも、いざという時の事を考えてなくてもいいのかな?と心配になります。
武術は一番危ない状況で、なにができるかを求めていくものです。
実際の戦いはなくなりましたが、自分の心はストレスとの戦いが続いています。
稽古の仕方さえ間違わなければ、すごいですよ!