1冊の本がある。
その本の裏表紙に落書きが書いてある。経絡・・・なんたら、かんたら・・・と。
よっぽど興奮していたんだな、きっと。
手元にあったのが本しかなかったんだと思う。その本に経絡について、その時、気づいたであろう事が書き記してある。
その時は興奮していても、改めて、読み返すと、そんなことで・・・と思える。
そうなのだ、全ての気づきはもうすでに、自分の中にあったものだから。
身体というのはそういうものだ。
その経絡だけで、詳しくは中医学の本などを見てもらうとして、身体の中に規則性のある「ルート」がある事があるのだ。
問題はそれを知ってはいても、活用できない、という事。
もちろん、鍼灸師や漢方などを専門にする人は使っているだろう。
でも、僕らに、そんな専門性はいらない。ただ、もっと、自分の身体の事をしり、感じたいだけだ。
力が流れる事を知って、その流れに規則性を見つける事ができた。そして、それが経絡に似ている、と気づいた瞬間だった。手、足、そして、背骨にそって、あるらしい。技は形として残っている。それに中身が入った瞬間でも合ったと思う。
残っている知識は恐ろしいほど膨大。
このそれぞれの経絡。それぞれに内臓が対応し、感情も説明されている。陰陽五行説というものだ。陰陽の法則はそのまま宇宙の法則とも言われている。やはり、武術は宇宙を表現するものなのか・・・その一端を感じられたのかな、この時の興奮は(笑)。