【心を軽くするために】星は回っている

私達が住んでいる地球、あまりにも当たり前すぎて、考える事もない。
それでいて、この地球についてたくさんの事を知るようになった。
地球が丸い、と言い出したのはいつだろう?
そして、それを「普通の人」が疑わなくなったのはいつだろう?
 
子供の頃から、図鑑があり、テレビがあった。そこには丸い地球が映っていた。
インターネットを通してほぼ、リアルタイムで地球の様子を見る事ができる。
星は回っているのだ。
 
地球は太陽の周りを回る。太陽系の惑星はすべてそう。太陽を中心として回る。
宇宙船地球号といった人がいる。なるほど、大きな乗り物なのか。
 
ただ、今この地球に生きている人の中でどれだけの人が、この地球を乗り物と考えているのだろうか?自分が今いる場所を動いている、と感じている人がどれだけいるんだろうか?理論ではこの地球は動いている。もっと言えば、宇宙自体も膨張を続けているらしいから、太陽系も、銀河系も宇宙自体が乗り物なのかもしれない。
 
でも、止まっている、と思っていないだろうか?
 
そんな事を書いている私も、今いる場所が動いているとは、なかなか思えない。
じっと心を落ち着けて、宇宙に意識を飛ばして、気持ちよくなった一瞬だけ、乗組員の一員になれるような感じだ。
 
武術の稽古で見つけた動きがある。
くるくる回る、というもの。
目の前の「怖い相手」を前にした時、その怖さを忘れるために「回る」のだ。
そんなバカな事を・・・と思うかもしれない。
でも、自分が回ることで、自分の身体と心、そして考えている頭にどんな変化が起きているかみんな知らないらしい。ただ、くるりとまわるだけで、どうしようもないと思っていた状況が好転するのだ。不思議だけど、そういうものなんだと思う。
 
つまり、「動く」という事が全てのもの、人にとても大きな働きを与えてくれる。
地球は動いている。でもその動いているのを実感できない。多分感性がまだそこまでたどり着いていないのだろう。じゃあ、この身体を動かしてみよう、という事。
 
子供達に教えてもらった事がある。
彼らは決して止まったりはしない。くるくる回り続けている。そして、笑顔だ。
今自分が求めているものは小さな彼らが全部持っている気がする。
そして、それは自分が小さな頃には持っていたもの。
それを思い出すために稽古をする。

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