怒ると叱るは違うんだ、という事はよく聞く。
そして、褒めて伸ばせ、叱って伸ばせもよく聞く。
経営も鬼の経営、仏の経営があるらしい。
さて、なにがどう違うんだ・・・。
そこで、身体に教えてもらおう。
3点でバランスをとる事の大切さを実感した。ここから考えてみる。
人のあり方としてバランスを取り合っているのが、観念、感情、ふるまい、らしい。
その人とどうなりたいかを定義する観念。
無意識にでもなにかを定義しているからこその感情。
その感情の結果としての身体の緊張と弛緩。
怖いと思う感情は目の前のものは自分よりも上だという先入観から来ているらしい。だって、怖いものは怖いでしょ、っていうのは感情に振り回されてしまっている事。
武術的には身体を操作して、怖いときにでも、ゆっくり呼吸をし、肩を落とし、リラックスさせていく。結果として、怖さが収まっていくわけ。このあたりはまた【身体感覚の足跡】で詳しく書きます。
さて、子供とどう、向き合うか?
観念、感情、ふるまいとして考えると、子供は感情的に泣いたり怒ったりしている事が多い。それは子供にとってのやりたい事、観念があるから。
その向かってくる感情に対してこちらが感情的になってぶつかったらバランスはとれない。感情を抑えるために、振る舞いを変えてみたらどうだろう?それが身体に従う、という事。
つまり、頭に血を上げずに、ゆっくり、呼吸し、子供に対して、見て、聞いて、触れてみる。そこでなにをすればいいのかは考えなくてもいい。ただ、彼とどうなりたいか、だけは考える、これが観念。
大人になると、みんな頭で行動していく傾向がある。そして、少しずつ、感情のタネを溜めていってしまう。爆発する前に発散できればいいんだが、なかなかそれも難しい時代。仕組みを知り、試して、扱えるようになってみたい。だから、稽古する。