【思考実験】30年後の健康生活のために今、出来ること。

今の時代、身体を鍛える事はブームではなく、誰もが、この先老いていく中で考えていかなくてはならない時代となりました。寿命は伸びて嬉しい、幸せだ、と思える反面、ちゃんと自分は健康を維持したまま老いる事ができるか?と考えた事があると思います。

健康ってなんだろう?って事をそろそろ考えた方がいい時代になったのかもしれません。身体をスキャンし、数字で測れる部分を整えていくだけではちょっと足らない、ってわかっている人も多いですよね。だからこそ、多くの人がスポーツジムに通い、筋肉をつけ、老いに対して抵抗しているんでしょう。でも、健康って数字じゃないですよね。ちゃんと生活をし続けられるだろうか、という事を考えなきゃいけません。

なにかをしようとする時に必要なのは力の大きさではなく、バランスです。バランスが大事なんて当たり前な事を・・・と思っているかもしれません。でも、バランスが大切、と思っている人も意外と頑張って筋肉をつけ、大きな力をもとめてトレーニングをしてしまっているんです。
 
添え立ちという古武術介護の技の話をしました。
立ち上がるためには力がいるのではなく、バランスがあれば立ち上がることができるんです。それでもある程度の力はいるだろう?と思うかもしれません。でも、今、立っていられる力があるのなら、それで十分だと思います。
その力を持ち上げるために使うのではなく、バランスをとるために使えばいいんです。

この技を通して「立ち上がるために必要な力」が自分が勝手に作り上げたものだとわかるはずです。老いる事で、どうしても力は減っていきます。しかし、自分が思っている以上に、自分の身体を動かす力は少なくてもいい、それに気がついた人とそうでない人の差はどれだけでてしまうんでしょうか?

必要なのはトレーニングではありません。良く動く身体をちゃんと見ておくだけです。必要なのは、自分の身体の見方。たぶん、便利な機械や薬に頼る大人の方が多いです。残念ながら。このまま今までどおりに暮らして、30年後楽しく生活できそうですか?厳しいトレーニングは間違いです、自分の身体を感じるためになにができるか、考えるだけで良いんです。30年、40年後のために、今から身体を「観る」訓練を始めておくのもいいと思うんだけどなぁ。

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