【思考実験】パワーロボット、バランスロボット

今、機械を導入していない業界ってどれぐらいあるんだろう?
車にフォークリフト、コンベアーにロボット、コンピューターも機械だ。機械だらけで、この身体を使わずとも楽々仕事が出来るように、メーカーや大学の研究者は知恵を絞る。

予算の問題なんかがあるだろうけど、ロボットなど、機械が導入できれば楽になるのに・・・って所はまぁ、いいだろう。まだ、希望があるのだから。でも、人を相手にする介護や細かい作業が必要な現場はそうはいかない。どうしても、人の器用さを使わなくてはいけない所もあると思う。そして、そういう現場で働く人から身体は壊れていく。光の見えないところでの仕事はつらいよね・・・。

この人たちの助けになりたい。
そう思って研究している人たちもいると思う。
でも、そこに落とし穴が・・・。
出来上がるロボットや機械はその研究者の常識から作られているかもしれないという事。
甲野先生の話を聞きにロボットの研究者が来られるというのは興味深い話、そして希望ももてる話。

以前テレビだったけど、人間の筋力をサポートして、重いものを軽い力で持ち上げるというスーツの研究を見た。実用化されればまさにSF、漫画の世界の作品だ。確かに、これなら、仕事も楽になるだろう。力が出せるのだから。まぁ、まだまだ全然使い物にはなりそうになかったけど。

しかし、これはなにかをしようとした時に「パワーが必要」と考えている人の作品だと思う。自分の身体が軽く動くというのはパワーではなくバランス。肩や腰、肘や手首もそうかな・・・とにかく、関節で力が滞り、バランスが崩れる事で倒れそうになる事をもっと知るべきだと思う。力比べの機械を作るのなら別だけども、必要とされる「仕事」がもっと少ない力で行えるようになる、とすれば出来上がる作品は大きく違ってくるはず。

今、この身体で感じているバランス。このバランスの手助けをしてくれる「服」を思い浮かべると、漫画で見た未来人の服装が思い浮かぶ(笑)。身体にピッタリとした服で、それが動きを邪魔せずに、バランスを保ってくれるような生地でできたら・・・モーターなんか無くっても仕事ができるかもしれない(笑)

これが冗談なのか、本気なのかは置いておいて、よくプロ野球選手がつけているネックレスがある。身体のバランスというか、なにかを引き出すための健康グッズだ。あれも、この理屈から言えば、説明がついてしまう。身につける事で、身体の稼動域などが改善される効果ぐらいはきっとあるはず。ただし、人によって、相性もあるはず。

それはパワーストーンと言われる石もそう。
迷信!と言い切る前に自分の身体の感覚を高めて動きを確かめてみよう。ぴたっと合うものであれば、腕の良い整体師に調整してもらったぐらいの効果もでるはず。2、300円の石でだ。決して高いから良いわけではないのだ。

とにかく、身体は敏感に外界から情報を得ている。身体を学ぶ、というのは仕事をする上でも役に立つと思います。自分を知る、人を知るという事なので、当たり前といえば当たり前ですが。

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