武術の稽古は戦いの稽古が多いです。刀を振ったり、抑えてくる相手を振り払ったり。でも、それは日常の生活の中ではほとんど出てきません。稽古で得た身体感覚を使いやすい場面はなんと言っても、重いものを持ち上げる動きです。(それすらも、機械やシステムのおかげでなくなりつつありますけど)
どうやって持ち上げるのか?試して頂きたい動きがあります。
両手にそれぞれ「役目」を与えるのです。どうですか?一生懸命、両手でぐいっとやっちゃいませんか?
まずは、「そのモノとつながる役目」と「動きを作り出す役目」と分けてみます。言葉だけでは難しいかもしれません。でも続けます(笑)。
そのモノとつながる役目の方ですが、指先にかかる圧力を一定にしておく、ぐらいでOKです。今(2011/05)ならもっと丁寧にしますが、役割を与えるだけでも違いますから、感度は気にしなくても大丈夫です。
つなげておいて、あげる。実際にあげる実感があるのは片手だけです。もうひとつはバランスを取っているだけ。でも、なぜか両手でやるよりも軽いんです。面白いです。こんな小さな事も常識を壊すきっかけになります。