上腕ネタばかりが続くけどまだ皆さん、ついてきてくれていますか(笑)。
単純に、前腕から上腕へと焦点を変えただけで出てくる、出てくる。技として有効なものから、感情まで。まさか、自分のプライドを捨てられるきっかけになるとは思いもよりませんでした。
今日は、軽い話です。
風呂敷の使い方です。考えてみると、風呂敷を使わなくなって何十年も立ちます。もちろん、無くなったわけではありませんけど、「日常」の中で当たり前に使うことがなくなり、先人の持っていた知恵を私はすっかり、忘れていました。
そういえば・・・富山の薬売りは風呂敷を上腕に引っ掛けて持っている!そう教えられて、試してみると、腕を使わずにいられる事がはっきりとわかります。当時の人は、これを当たり前として、行っていたはずです。重いものもは重い。そういう常識が昔の人は、重いものも軽く持ち上げられる経験が先にあったかもしれません。そうすると、重いものは重いのではなく、使い方が下手、という思考が作られると思いませんか?
いや・・すごい。風呂敷欲しくなりました。
でも、実際には持って歩くよりも、車の移動、電車の移動が多くなり、使う機会が減っているはず。重いものを持たなくても済むように、時代は進化を遂げているんだと思います。進化の恩恵を受けている身ですから、それは否定できません。でも、だからと言って、せっかく残してくれた身体の使い方を忘れてしまい、自分への信頼をなくしてしまうのはどうかなぁ、と思います。
あっ、今、矛盾した事を書きました。
プライドを捨てる、期待感を捨てることと、自分への信頼を持つと言うのはそのまま聞くと、矛盾しているように聞こえるかもしれません。これを組み合わせて感じられるのが武術の稽古です。また、これについては書くことにします。