【身体感覚の足跡】バランスは三角形で

「バランス」という事を考えてみた時、二つのもので考えてしまいがちです。相手が抑えてくる、それに対して対応する自分がいます。相手と自分との間で頑張ってしまうと、力が強いとか、スピードが速いとか相手よりも勝るものが必要になってきます。
 
相手よりも勝っているときはバランスを考えなくても、そのまま向かっていけばいいでしょう。でも、そういう時ばかりではないはず。そこで、「バランス」です。バランスを維持するのには力はいりません。今ある力を相手を崩すために使うのではなく、相手とのバランスをとるために使えばいいのです。
 
 
 
・・・と言った所で、なかなかこれは伝わりません。なぜかと言うと、もう、みんな「知っている」からです。そこで、バランスを体感しましょう。いい方法があります。
 
電車に乗ったときに、指一本でもカベに触れていたら楽ですよね。この時、「立つ」事を持続するのに力はいりません。ただ、バランスを維持する事が大切なわけです。立っているのはこの両足です。バランスをとっているのはカベに触れている指です。
 
こんな実験をしました。両足で立ち、相手に横から押してもらいました。普通に押してもらうと、どうしても、片足に体重が乗ってしまい力勝負となってしまいます。その時、自分の中の限界が作られちゃうのかな。でも実はこの限界だと思っているのは、勘違いなんです。その勘違いをずっと引きずっているんですよね。そこで、勘違いを実感する実験です。傘でも杖でも、適当な棒を持って立ちます。そして同じように、横からしっかり押してもらいます。この時、杖の先が床にトンとついているだけで、全然耐えられる力が違います。バランスが自然とこの杖でとられるようなんです。
 
二つのままでは気がつかなかったのが三つあればなにも気にせず、バランスが取れてしまうだなんて・・・バランスって大切、って事を身体で実感した瞬間でした。

模索中に日記に残したものがいくつかあります。
参考にどうぞ。
カに歩き
浮くための3点立ち
寝ている姿勢で3点バランス
3つでバランスをとる

天地人

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