胸に野球ボールぐらいのかたまりを意識できるようになって、動きが変わったのが先週。たった、一週間でずいぶんと動きが滑らかになりました。この原因は「人型」から「ボール」へと変わったからだと思いますが、なかなかその感覚を自分の中に作り出すのは簡単ではないようです。
ただ、頭ではわかるんです。丸いものは転がりますからね、そのままです。
あらゆる知識がこの点を問題にしているはずです。分かっているけど、自分が、この身体で表現できないジレンマがあります。そのジレンマはなにも知らなかった時よりも辛かったりしますね。
頭は考えるもの、身体は経験するものです。
このボールが滑らかに転がるってのを身体で経験するためにはボールを触って遊んでみるのが一番です。最近、ボールを使って遊びましたか?
便利ではなかった時代、重いものを移動するのにコロを敷いたり、坂道を使ったりして、丸さを最大限に使って仕事をしたはず。コマを廻して遊ぶ時も、どうしたらキレイに廻るか、廻せるかを工夫したはずです。でも、今は電動、自動ですからねぇ・・・。上手にやれなくても、アクセルを踏み込めば進んでいきますからね。
ビー玉を上から手のひらで押さえてコロコロ転がしてみると、手のひらに滑らかさを感じる事ができます。これ、なんでかな?と考えてみた時に、上下の方向の可能性をなくしているからかな?って感じたんです。ボールが転がるのは平面上です。上下の可能性がないからこそ、加わった力が平面方向へと流れて行きます。止まらないんですね。
次元を一つ落とすと、楽になる、そういう事かもしれません。
相手に襲われるってのは「3次元」の動きです。その動きを「2次元」に落とす事が出来たのがこの玉を転がす術理にあったのかな?と考えたんです。どうなんでしょうね。
そして、もう一つ。3次元までは良く分かります。では、4次元は・・・。4次元を3次元に落とし込む事ができれば、3次元を自由自在に操れるようになってしまうかも・・・とニヤリとしました(笑)。