【身体感覚の足跡】コンパスを作る

コンパスを知っているでしょうか?
 
 
 
そんな事を聞いて・・・馬鹿にするな!と聞こえてきそうです。
コンパスとはどういうものか、あなたももう、知っているはず。
そして、どういうコンパスがいいのかも、どう使うのかも知っているはずです。
 
 
コンパスで大切なのは軸となる針の部分。
その針がしっかりと地面を捕らえているからこそ、もう片方の脚、そしてコンパス全体がくるりと動き出すのです。
 
 
 
あれこれ複雑な仕組みを作るよりも、このシンプルな仕組みの方が故障も少なそうですし、制御も簡単なのは分かるかと思います。
 
 
 
問題はこのコンパスをどう、身体で表現するかです。
 
ピボットターンというのがあります。バスケットボールの用語かと思ってましたが、各種スポーツにもあるようです。
もちろん、武道の中にも親指を軸にして、廻るという体捌きがありますから、形としては一般的なんだと思います。
 
 
 
しかし、この軸に当たる部分の大切さはあまり聞きません。
今、ある使い方によって足指が丈夫になり、地面にさせるようになり、余分な力が身体へと戻ってこなくなりました。
結果として、くるりと抵抗無くスムースに廻れるようになってきました。
 
 
 
単純に廻る、という動きをしただけでも、その速さが違ってきているのです。
これまで「困って」来た事は、自分の軸がつぶれて、回転が無かっただけだったかもしれません。
その遅さを自分のせいだと考えず、廻り方が悪いんだ、となにか別のものを探し回っていたような気がしています。
幸せの青い鳥ではないですが、本当に、すぐそこに、解決策は眠っていたみたいです。
 
 
 
動きの面だけではありません。
軸が決まり、丈夫になる事で、抱えるような動きも楽になりました。
しっかりと相手の重さを受け取った際に、相手の体重と自分の体重、二人分の重さが軸の一点にのしかかってきます。
この一点が丈夫であれば、重さに負けずに、くるりと動き出す事が出来ます。相手の重さが動きを止めるマイナスなものから一転、遠心力を生み出すんでしょうか、力に変わっていくのです。

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