【稽古報告】オレオレ詐欺投げ

すこし、精神的なお話が出すぎてしまったみたいですので、この辺りで身体のお話をしていきますね。
ブログを見ていると変な事ばかり考えているように見えるかもしれませんが、基本的に身体で確かめなければダメな人ですので、稽古の時には「動く」という事が欠かせません。
頭ばかり使いすぎてると、ケンカが多くなるんです、知ってました?
身体に任せてすごしてみると楽なんだけどなぁ(笑)。なかなか世の中は動きません。
 
 
 
さて、今日のテーマは「オレオレ詐欺投げ」。
名前はいい加減ですが、中身は本物。活用範囲も広いかと思います。
以前、お手玉で遊んでいる、とブログで報告しました。
一つを投げるのもできませんでしたが、二つ、三つと玉を増やして、遊んでいます。
三つ投げてみたところで、気づく事がありました。
「玉が上がる」という動きは同じですが、その原動力が違うのです。
一つはおなじみの「意識」の力。まぁ、投げようと思って、投げる動きです。普通の動きですね。
そして、もう一つは転ぶ力。身体が転ぶことで、思わず、玉が上がってしまった、そんな感じです。
 
 
 
実際に動きを身体で感じてもらうのが一番ですが、それは無理というものですから、画像だけアップしておきます。
この状態で手を持ち上げようとすると、まず、相手に止められます。
その止められた状態から逃げるためにたくさんの技が存在しているわけです。
子供と大人ほど力が違えば気にせず持ち上げていけばいいのですが、武術では自分と同等、むしろ、自分よりも力の大きな相手を倒せなくては意味がありません。
さて、どう料理しちゃいましょうか(笑)。
 
 
 
前回はコブシを丁寧に握る事で、自分の中の迷いを消す事で、解決しました。
この時、相手側から観察してみると、面白い事が分かります。
自分は迷いがなくなる。つまり、相手がどんな抵抗、対応してこようとも翻弄されなくなるのです。
この時、相手から見ると、自分の動きをまったく気にしない様子は、逆に気になってくるのです。
誰かに声をかけたものの、相手に気づかれなかった時の気まずさって、わかりますよね。あれです(笑)。
 
 
 
しかし、無視をする、という動きはものすごく難しいです。気にしないようにしようと思っても、つい、反応してしまうものです。。
それが指を決めると相手のことを無視し続け、自分の動きだけをただ、行う事ができるのです。
 
 
 
この動きを一つ、先へと進めてみました。
こちらが迷わない、というのは大前提ですが、さらに相手には自分を過剰に気にしてもらうのです。
気にする、という動きはそこに「居つく」という事です。
なにかを気にしている間、それ以外の動きや力には無防備になってしまうのです。
その習性(なのかな?)を利用しました。
 
  
 
この時役に立つのが「転ぶ」という動き。
ユーチューブに置いてあるこの動きです。

転ぶ動きは「意識」を使いません。
あっ、と思った時にはスッテンコロリン、身体がひっくり返ります。
当然、そこには物理的な動きが存在します。
意識して動いた動きも、転ぶことで生まれてきた動きも、抑えている相手からすれば、同じようなものです。
抑えている対象である手が自分へと向かってくるのですからね。
 
 
 
抑えている手が動き出した時、相手にそれを「気にして」もらうのです。
多くの人が自分に向かってきた手を止めるのに、「意識の力」で止めにかかります。
止めなきゃ、と思ってしまうからです。
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動き出した手に反応し、とめてしまうと、「次」の動きをするまで、時間がかかります。
この瞬間こそ、相手が無防備な状態です。
この時、相手を動かす次の手を打てばいいというわけです。
こんな感じですね。
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とはいえ、この二つの動き(反応させる動きと投げる動き)をタイミングよく行う、というのは難しい、と思う人もいるかも知れません。
この二つの動きを「意識」して行えば、「イチ、ニ」となって、相手にもバレバレです。
だからこそ、それぞれを「転ぶ動き」と「意識する動き」に分けるのです。
もしかしたら器用な人は意識するだけでできるかもしれません。
でも、私は、できなかった人間です。
そのできなかった人間でもできるようになる方法はないだろうか?と探して見つかったのが「転ぶ」という動きです。
転ぶという動きは誰にでもできる動きなのですが、どうしても怖い。
転ぶことが怖い人にとっては意識の力で身体を動かす他に方法はありません。
(あっ、もう一つ、「反射」というのもありますが、この反射を使いこなす「普通の人」はいなくなってしまいました。)
しかし、せっかくの武器ですからね。ぜひとも使いこなしてもらいたいものです。
 
 
 
少しずつ、頭で考えなにかをする、という以外の力がある、という事も言われだしてきましたが、どうしても、感覚的なために、なかなか理解されません。
特に意識の力と機械や他の人の力が組み合わさった時には大きな力を発揮しますから、それこそが大切、と思い込んでしまいます。 
この意識の力は大変有効なんですが、欠点があります。
それは「一つの事しかできない」という事です。
目の前の紅茶を飲む事ができるのは、意識的に手を動かし、持ち上げ、口に運ぶ事ができるからですが、紅茶を意識すれば横のケーキがみえなくなり、机の事も忘れてしまいます。
横に座っている人を気にしてしまえば、緊張し、紅茶の味を楽しむどころではありません(笑)。
 
 
 
しかし、機械の入りきれない状況だってあります。
武術はまさにその状況ですが、皆それぞれがお持ちの悩みも機械やサービスで解決しないからこそ、悩みのはずです。
 
 
 
まず、武術で解決する。それが私のやり方です。
武術で身体と心との関係を確かめる事で安心することで、自分の苦手な場面で自信を持って、試す事ができるようになります。
今日は「意識の力」以外に、もう一つ、「転ぶ」という力を再確認し、活用していただくためにお話しています。
 
 
 
この「転ぶ」という動きの研究を始めて、人間ってやさしいんだな、と思うようになりました。誰でも、どんな人でもですよ(笑)。
目の前にバランスを崩し、転ぶ人がいると、皆「気にしてくれる」のです。
 
反応の良い方は手を差し出してきます。
そうでもない人も、気持ちだけは「あっ」と心配してくれます。
あっ、と思った瞬間、一つしかない、大切な、自分の「意識の力」を使ってしまうのです。
使ってくれた、といっても言い過ぎではありません。
 
 
 
この時の状況を、転ぶ側から見たものを説明しましょう。
要求される動きは「転ぶ」という事ですが、「転ぶ」事を意識の力を使わず、本当に転んでみなくてはいけません。
うまく転べたとすると、相手はそれを心配し、こちらの身体に釘付けになります。
この時、まだ、自分の意識の力は温存されています。
つまり、相手はこちらに目が釘付けになり、動く事ができなく、こちらはまだ、意識の力を温存している、という有利な状況を作り出す事ができます。
そして相手の様子を確認し、動きが止まった時点で、いよいよ、意識の力を発動するのです。
 
 
 
技の画像で見てみましょうか。
相手から見て左に転び、相手の意識を左側に集中させます。
意識されている、というのを感じたら、次に右側へと身体を移します。
タイミングは重要ですが、意識の力と転ぶ力、二つの力を意識して使えれば難しい動きではありません。「二つの動き」ができるかどうかが鍵となります。
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今日のテーマを覚えていますか?
「オレオレ詐欺投げ」でしたよね(笑)。
最近のオレオレ詐欺は巧妙になっていて、気をつけていても、被害に遭う方が続出しているとの事。
時々聞くニュースによれば、その詐欺の手口は「劇場化」して、たくさんの登場人物が現れ、気がつくと、相手を疑うフィルターが取れてしまうとの事です。
 
 
 
仲間がいれば、一人を翻弄するのは簡単でしょう。
武術で言えば、相手を捕まえている間に、仲間にポコンと、叩いてもらえば終わりです。
しかし、稽古の状況は一人で戦わなくてはならないものを設定しています。
自分という人間は一人なのですが、役割として、最低二人分動かなくてはならないのです。
その「二人」というのが「意識の力」であり、「転ぶ力」なのです。
まず、転び
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持ち上げます。
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持ち上げる、という動きを相手は気づいていますが、もう、すでに相手を止めようと動いてしまっているために、動きが間に合わずに、崩されてしまうわけです。
 
 
 
相手をかわす動きも同じです。
意識して左、右とかわそうとしてもまず、相手についてこられます。
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まず、相手に意識してもらうために、転びます。
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そして相手が気にしてもらったあと、すかさず、かわしていくのです。
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これが刀になればこんな感じ。
まず、転びます。
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そして、手を出し、かわします。
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重要なのはそこに複雑な手順があるわけではない、という事です。
私たちはつい、手順を求めてしまいがちです。
「正しい手順」、「正しい方法」があると思っていませんか?
そんなものはありません。
手順で示された道を進むために、気を引く役目、実行する役目があれば、相手に抵抗をすり抜け、手順どおりの技を行う事ができるようになるからです。
 
 
 
普段、こういうこと、当たり前にやっているんですよ。
ただ、気がつかないだけ。
私はお手玉でようやく気がつきました(笑)
いや、知ってはいたんです。
でも、転ぶということが分かっていなかったので、たどり着けませんでした。
今の時代は転ぶことが少なくなりました。
自分が転ばなくても、機械やシステムが仕事をしてくれる時代ですからね。
 
 
 
でも、心に生まれてしまった悩みにはその機械やシステムは役に立ちません。
おそらく、昔の人は大人になる間にたくさん転んで、痛い思いもしたのでしょうが、そこに転ぶ力の威力、働きをしって、使いこなす事を覚えたのでしょうね。
上手に身体を使う大人を見て、子供たちは育つのでしょう。
しかし、現代は真逆。
失敗しないように、転ばないようにと親は教えます。
 
 
 
新しい機械やシステムが出てくるのを待つだけでは人生楽しくありません。
出てきたのならばありがたく使わせてもらうとして、今、自分にできる事をもう一度、確認してみませんか?
この程度の動きであれば、すぐにできますからね。
難しいと思わず、試してみて下さい。
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