3年後、後悔しないために

稽古会は驚きの場である。
カラダラボで開いている稽古会。
ただの体を動かす体操の会とは全くちがう。
そして、理想だけ高い稽古でもない。
なにも考えずに体を動かしても、無意識の自分はなかなか、変わらない。
何年も何十年も変わらない自分をみて、自分に出来ることと、出来ないことを作ってしまっていないか?
自分の中にこうなったらいい、ああなったらいいのに…と、期待や希望はあっても、それを自分で解決してやろう!という気持ちが少なくなってはいないだろうか?
昔の自分はそんな感じだった。
そして、いつしか、自分がやりたいことを考える事もやめてしまった。考えなければ、がっかりもしなくていいから。
身体を動かすことで、感性がグングンと高まっていくことを知って、ようやく、やりたいことをしてみよう、という気持ちがわいてきた。
人間らしい行動ってなんだ、と難しい事も考えるようになった。
いつの間にか、その他大勢の一員としてでしか、自分を見れなくなっていたわけだけど、それにすら気がつかずにいたわけだ。いや、これもまた、考えたくなくって目をそらしていたのかもしれない。
身体って、すごい。
頭でっかちになってしまった現代人だけど、身体はちゃんと、残っている。
手足を改めてみてみれば、そこに心を見つけることができるのだ。
丁寧って事はどういうことだと思う?
黙々と疑いを持たずに練習する事が良い事、と思わされている。
でも、それは考えると言うことを放棄したことかもしれない。
教科書を通して、先生の言うことに文句を言わずに聞く、という勉強法に洗脳されてしまったからだろうか?
時間だけはドンドンすぎていく。
3年後、自分が向き合った時間を納得したものにするためには、今の自分の生き方に向き合う必要がある。
私が甲野先生に出会ったのは22才。失うものはなにもなかった。
だからこそ、全く新しい動き方、考え方にも入っていくことができた。
大人であればあるほど、捨てることは難しいかもしれない。
でも、今の自分の考え方、決断が未来の自分を作ってしまうのだ。
言葉で反省をしたりするのは簡単…。
しかし、なかなか、それを身体で感じるのは難しい。
武術はそれを自然に感じさせてくれる。
私の思い描いている稽古会は、ひたすら、動きの質を高めていく事だけ。
言葉だけを見ると、心の通わない冷たい稽古のように思えるかもしれない。
でも、実際は全然違う。身体が動き、感性が高まるにつれて、自分の心を見ることができる。
普通の練習会にある上下関係や損得の関係は、どうしても、余分な頭を働かせてしまう。
先生に遠慮し、聞きたいことも聞けない練習。
まさに、それが、自分の可能性を閉じ込めてしまっている。
練習の仕方を一気に変えるのは怖いかもしれない。
私自身、今の考え方で練習を始めたとき、道場で浮いてしまった。
道場の空気も読まずに、勝手な事をしてたら、そりゃ、そうなる。
でも、それに負けずに、稽古を続けてこれたからこそ、今、自分の体に正直でいられるようになった。
勝手な事をしても追い出されなかったのは、正直、ラッキーだったからだと思う。
普通では考えられない。
あれから、周りを見渡しても自由を許してくれる稽古の場を私は知らない。
周りにないのであれば、作るしかない。
それが今の稽古会。
とにかく、なにからなにまで、普通の練習とは違うと思ってください。
教える技術はありますが、そんな事はどうでもいいんです。
大切なのは、一人一人の体が教えてくれることがある、と言うこと。
つまり、自分をどう信じるか、という事です。
どんな悩みを持っていても解決していく方向が見つかります。
なぜなら、自分の身体に問いかければいいのだから。
もう、知識はいりません。
逆に、今、持っているたくさんの知識が、身体の感性と合体する事によって、考えていた以上に働く事ができます。
稽古会に参加しても、形に残るものはなにもありません。
段位のような資格もありません。
たくさんの段位を持ってきても、誰も、スゴいとほめてさえくれません(笑)
しかし、それらを手放すことで、ようやく、身体そのものと向き合うことが出来るのです。
新しい感覚、世界を感じさせてくれるものは多くありません。
ただ、手を挙げる。
そんな動きだけで、自分を掘り下げるのです。
簡単ですが難しいです。
でも、そこに、楽しさがあります。
近々の稽古会は下記のとおり。
参加される方は直接メールをください。
3/13 午後5時〜大垣(途中参加OK)
3/14 午後6時〜名古屋(途中参加OK)
3/15 午後1時〜名古屋(途中参加OK)
3/17 午後3時〜名古屋(途中参加OK)
jun@karadalab.com
3/20は浜松にて、甲野善紀先生を招いて稽古です。こちらも、募集中です。
jun@karadalab.com

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