【稽古日誌】浜松教室は6年目に突入!

技の進展もあって、ついつい、夜更かしをして睡眠不足のまま今日は浜松へ。
浜松中日文化センターでの講座でした。
 
この浜松中日文化センターでの講座。早いもので、これで丸5年。この10月より、6年目に突入しました!
なんのツテもコネもないまま、身体の楽しさを伝えようと独立したのが2007年。
そんな私によく、中日文化センターは声を掛けてくれました。
ありがたい事です。そして、当時から、ずっと稽古を共にしてくれる仲間にも感謝です。ありがとうございます。
 
 
 
そういえば、最初、お話を頂いた時には古武術介護がブームのようになっていました。
ただ、私は介護の専門家ではありませんし、介護のみに使う古武術はもったいない、と思っていました。
当時の担当の方に、実際に技を受けてもらい、カリキュラムはなく、常に変化のある講座でよければやらせていただきます、と言った事を思い出しました。
よく、そんな大きな事が言えたものです(笑)。
 
 
気がつけば、5年。
当初の予定通り、カリキュラムに縛られず、常に、一番新しい気づきをもって、講座に向かう事が出来ています。
よかった、あの一言を言っておいて(笑)。
 
 
 
さて、今日の浜松の講座では肘を使っての重心操作と腕を道具と見立てた指先の重心操作の2本立て。
時間的には無理があったものの、私たちの意識はちゃんと全部、受け止められるぐらいの能力がありますからね、遠慮なく、全部、言葉にさせていただきました!
今月、言葉にしておくと、次回、すぅ~っと入っていくんです。
 
 
人間って自分の知らない事にであうと、耳をふさぎます。驚いちゃうんですね。
でも、どんなに難しい事も、2度目であれば、1回目よりも奥へと入っていきます。
私が伝える術理は訓練、練習するものではありません。
どんな人の中にも存在している身体を強くする法則です。
肘や指と仙骨の関係をしれば、自然と、姿勢が変わり、結果としてストレスに対して強くなるんです。
逆に、練習をしよう!と強く念じれば念じるほど、無意識には自分はできていないのだから、練習するのだ、と刷り込まれてしまいます。
練習、いらないんです。
誤解をされやすい言葉ですけど・・・。
 
 
 
今日一日、ずっと稽古を共にしてくれている一番古い方と色々話し、改めて自分にとっての古武術とはなんだったんだろう?と考える事が出来ました。
 
身体の楽しさを伝えたい、と始めたカラダラボですが、身体の楽しさってなんだろう?って。
 
なにかが出来れば楽しい、うれしい、というのはわかりやすい楽しさです。
でも、そういうのとは違い、ただ、自然と生まれてくる楽しさが古武術にはある、そう思ってきました。
だからこそ、古武術介護もスポーツも勝負のための武道への応用も求められれば全部伝えますが、どうでもいい、と思っているんです。
 
 
特別な時に必要とする武術ではなく、ただ、今、この瞬間をしっかりと受け止め、そこに楽しさ、喜びを感じられるようになるのが、私が甲野先生から学んだ古武術です。
稽古を重ねて、たくさんの気づきがありました。
気づくたびに動きは見違えるように変わり、昔、夢にも思わなかった事が普通に出来るようになってきました。
でも、そんなのどうでもよかったんです。
 
 
 
気づくたびに分かるのは、なんの心配も不安も持たなくても良かった、という事でした。
もう、すでに、自分はこの人生を楽しむための全てを頂いているんだ、という事です。
 
 
ただ、知らない、気づいていない、という事です。
使いふるされてる言葉ですが、古武術は自分探しだ、と言えるかもしれません。
ただ、身体を通しての自分探しです。
そこで見つかる自分とは、波動であり、骨であり、筋肉であり、道具を扱う自分です。
そして、自分ではないものもある意味、自分です。
頭の自分がいて、心と体の自分がいて、社会という環境の自分がいます。
少しずつ自分という存在が自分の中でくっきりしていくんです。
楽しくないはずありません!
 
 
 
本屋さんに行けば、たくさんの答えがあります。
今、こうして、私が伝えている事も答えの一つです。
でも、大切なのは自分が信じたい答えをちゃんと身体で実感をする、という事です。
その楽しさが分かれば、もう、未来はバラ色ですね、間違いなく(笑)
 
 
みんな、誰でも、自分だけの身体を持っています。
この体があるからこそ、本当の自分という存在が見えてきます。
自分探しをしに日本を飛び出て外国に行く人がいます。
どうなんでしょう?見つかるのかな?
でも、古武術でなら、必ず、知らない自分が見つかります。
もし、その見つけてしまった自分が嫌なら、もっと掘り下げればまた、違った一面が見つかります。
どんどん、見つかり続けるんです。
 
 
 
きっかけは小さなものかもしれません。
ぜひ、一度、経験してみてください。
 
 
ちょうど、来月、師匠である、甲野善紀先生が名古屋へやってきてくれます。
ちょっと閉塞感を感じている人は特に、おすすめです。
普通ではない人をご自分の目で見て、肌で感じてみてください。
うまく言葉では説明できませんが、きっと、すごい、経験になりますからね。

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