【稽古日誌】本について。

ひさしぶりに本を買って、読んでみたんです。
 
もともと、本を読むのには抵抗があって、国語が嫌いだから理系に進んだような人間でした(笑)。
物語とか、大嫌いだったし、国語の問題で作者はなにをつたえたいんでしょうか?なんてのは、自分にわかるはずないじゃん、って考えてたんだよね。
 
 
 
大学生の頃も必要な本は仕方なく読むぐらいで自分から求めて読みたい!って読んだ記憶は全くないんです。
 
それでも、気がつけば、ものすごく本を読むようになって、本棚には何百冊の本が溜まる様になっちゃいました。
そのきっかけって・・・と考えてみたら、やっぱり、甲野先生だったんです(笑)。
 
 
 
甲野先生に興味を持つ事になる一冊の本があります。
今も売ってるのかなぁ?
「井桁術理」を解説した本でした。合気ニュースというところから出ていた気がします。
 
その本を当時の少林寺拳法部の監督に頂き、読むことになるのですが、なかに書いてある事が「感覚的な」言葉ばかりで、なにもわからないんです。
それまで学んできた技はほとんどが手順。
相手をこうして、ここに崩すと、投げる事ができます、みたいな。
しかし、その本に書いてあるのは、まったく違うんです。
 
 
 
手をつかまれた時の感覚、その時の肩の感覚、体をねじらないように、互い違いに、割って使う・・・、頭の中には当然、???がいっぱいでした。
 
いつもなら、ちょっとわからなければ、手を出さないんです。
自分にはどうせ出来ない、って考えちゃうから。
でも、その本に主に書いてあるのは二つの技だけだったし、その井桁術理に気づいた事で、あらゆる事が劇的に変わったって書いてありましたからね。
たくさんの技、たくさんのコツを学ぶのはダメかもしれないけど、一つだったらできるかもしれない、って考えたような気がします(笑)。 
 
 
 
その二つの技というのが「柾目返し」と「正面の斬り飛ばし」です。

この動画の中で行っているのはほぼ、この二つ。
それ以外にまぁ、両手でもたれたり、下に崩したり、ってのもありますが、まぁ、掴まれた時の技と触れた瞬間に崩す技ですね。
 
この二つだけでもやれるようにしたい、と考え、さらに、柾目返しからやろうと決めて、研究を始めてみました。
そうそう、練習ではなく、研究でした。
だって、誰も教えてくれないし、手がかりは甲野先生の本だけだったもん。
 
 
 
そうなると、本に書いてある一言一言はなぜ、こんな言葉になっているんだろう?と疑問に思い、試し、また、考えるってのを繰り返してました。
なぜ、この時、こんなにも集中できたのかわからないぐらい。暇だったのかな(笑)。
タイミングが良かったんです。気持ちのね。
 
 
本を何回も読み返し、気がつけば、いろいろと発見もありましたが、どうも、限界を感じて、勇気を振り絞って、手紙を書いたんです。
当時はね、甲野先生の本の中にご住所も書かれていて・・・平和な時代でした(笑)。
その手紙がきっかけで、今日のご縁がつながっていると思うと、あの時、勇気を出して行動してよかった、と思います。
ただ、ほとんどの人からすれば、手紙を書くぐらいの事は勇気を必要としないことかもしれませんけどね(笑)。
 
 
 
まぁ、そんなこんなで、甲野先生の技に触れる日がやってきたんですが、もう、これが、言葉にならずに、唖然とするばかり。
本を読んで、工夫をしてきたことが全部、子供だましだったのを思い知りました。
やはり百聞は一見にしかずですし、一触にはかなわないです・・・。
 
そのはじめての体験の事もまた、思い出しながら書きますね。今日は「本」の話です。
久しぶりに本を買って読んだんです。そこから脱線して、今ようやく、戻ってきました(笑)。
 
 
えっと、そのままでいいよ、みたいな本です(笑)。
なんとなく、甘い感じの本ですよね。
もし、私が努力の塊のような人間だったら、ぴゅーっと投げ捨ててるはず。
 
自分は無理にかわらなくてもいい、自分以外の誰かになろうなんて考えなくてもいい。
楽しく笑顔で過ごしていれば、人生は開ける・・・なんて、言葉にしてみると、ふふっ、と笑いたくなるような感じですね。
 
頑張らなきゃだめだ、ってのは最近の日本ではずっと、言われ続けています。
成績を上げるためには勉強するしかないし、努力を惜しんではいけないって言われます。
それは学校でも仕事でも人間関係でも。
 
ただ、私はその努力やがんばりで結果を感じられずに挫折をした人間です。
いや、だからこそ、もうちょっと、頑張ったらいいじゃないか、と聞こえてきそうですが、まぁ、しかたないですよね、自分で作った壁に負けてしまったのですから。
 
今から15年ぐらい前かなぁ。
頑張らなくてもいい、笑顔で楽しく暮らしてろ、って聞いたのは。
ありがとうって言ってれば、人生良くなるよ、って。
初めて目にしたときには、こんなものっ!って思いました(笑)。
 
なんで、自分が痛い思いをした時、被害を受けたときにありがとうなんだよ!なんて。
まぁ、若かったんでしょうね。ものすごく、嫌悪感を感じたのを記憶してます。
ただ、同時に、それは、これまでの価値観とは真逆なもので、きっと、心の奥にいいなぁ、なんて気持ちも作ったんだと思います。
 
今、色々と体を通して感じられることは、自分は平気なままでよかった、という事なんです。
力いっぱい抑えられても、逃げられないように思えても、それは勘違い。その時の先入観で自分はダメだ、って思っているだけ、体に任せてあげたら、全然平気だぞ、って教えてくれます。
 
 
平気だったら、不安になる事もありません。
その瞬間、ありがとう、という気持ちを持つ事も出来ます。
 
今やっているのは昔、あれだけ嫌悪感を持った事を体で確かめ続けているようなものです。
もしかしたら、こうして、自分の中の両極端の気持ちに気づく事が修行なのかもしれないですね。
 
今、自分が一番恐れている事、嫌っている事ってなんだろう・・・そんな事を考えさせてもらいました。 
 
 
 
あぁ、そうだ、武術はその自分が嫌なものに「すぐ」「簡単に」向き合わせてくれるものかもしれない。
だって、手を抑えられて動けない、ってのは自分の体で感じる嫌な事だから。
その嫌だ!って気持ちをどう受け止めるかで、また、稽古が進み、発見が出来て、それまで気づかなかった自分に気づけるんです。
 
 
変わらなくてもいい、ってのは、今の自分になにかをつけていくのではなく、本当の自分を見てみてら結構大丈夫だよ、って事だと思っています。
そして、頑張らなくて良い、ってのはガマンをして稽古するんじゃなくって、楽しくて気がついたら稽古していた、って状態になるって事だと思うんです。
 
結果として、どんどん別人になろうとする向上心の塊に見えたり、ずっと、稽古、練習、を続ける努力の人に見えても、いやいやしてるのとは違うんですよね。
 
 
 
言葉で書けば、伝わりやすいものと誤解を生むものがあるけど、その言葉を繰り返していく事で、だんだんと真意が伝わっていくものだと信じています。
こうして、ノープランで書いていくのもそう。
ちょっとでも、気になって、考える事が生まれてくれたらうれしいし、体験したい!って思ってくれた時に手助けできるようになればもっと、うれしいです。
 
 
いつも、気にかけてくれてありがとうございます。

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