【稽古日誌】経験こそ稽古

先週行われた中部大学の少林寺拳法部の幹部交代式。
今日、幹部となって初めての練習を見に行ってきた。来月には新人大会もあるという事で、みんな目的を持ち、がんばってました。
 
 
 
目的があるときってやる気が出るんです。
そんな時にワザワザこちらから押しつけるような指導はしません、絶対に(笑)。
自分の中から沸いてくる興味があるのなら、堂々とそれに向き合う事が一番なんだ、ってのが伝わればうれしいです。
 
 
 
もちろん、その考え方はこれまでの自分の稽古から確信のあるもの。
学生時代、たくさんの教えを聞きながらもどうしても、身につけられなかったのは、教わる事を頭だけで判断をしようとしていたから。
 
それが、自分のしたいこと、感じることに集中してひとつひとつ解決をしていくことで、想像もしなかった動きが出来るようになったのだから、迷いようがありません。
 
 
 
ハイハイ、と素直に言うことを聞く学生は教える側は楽かもしれない。
でも、それはどちらも、暗に我慢をしてその場を取り繕ってるかもしれないもん。
自分の中の不安や疑問を心の中に押し殺していると、いざというとき、緊張として出てきてしまうんです。
 
 
 
学ぶってのはとにかく経験だとおもうの。
その経験ってのは身体で感じるって事。
昔、甲野先生に学び始めた頃、ビデオカメラを買う余裕がなくって、テープレコーダーを持ち込んで、先生の使う言葉を残しておこう、って記録させてもらっていた事がありました。
でも、これ、その場の経験のチャンスを逃してしまう事だったかもしれない、って今は思うんです。
まだ、テープレコーダーだったからおいておくだけだったけど、ビデオを手に入れてからは、後からみればいいや、と回し続けていた時もありました。
 
 
 
ビデオを通して、動きは映るかもしれない。
でも、全ては映らないし、そもそもそのビデオからなにを受け取るのかは自分の中にある感覚次第だもんね。感覚を掘り下げ、鋭くすることが武術の稽古そのものだもん。
 
手を合わせたり、その場をともにして空気感を味わうことで感覚を認識していくことが何よりの経験だと思うなぁ。
 
目から得る情報量ってすごいっていうよね。
特に、現代は。
でも、それに囚われるからこそ、みんなが同じようになっちゃうと思うんです。
目からの情報を主に作られた技の手順は共有がしやすいけれども、ついつい、それに囚われがちになります。
 
 
 
今、こうしてみんなが見ている画面も実はたくさんの「点の集まり」だよね。
線に見えるものもじっと目を凝らせば点の集まりにすぎません。
武術の技ってこういう事かもしれないの。
 
 
 
手のひらの中に一点が見つかるってのは、それだけに意識していると、他の身体の部分が無意識に任せることができるようになるんです。
 
不安が生まれると、つい、なにかをしたくなるでしょ。それがなくなるから、結果的に身体が安定して早さもでるんです。
 
でも、もし、これが肩を支点にして腕を使う技になると、その腕の動く部分を先回りして抑えてしまうと、技が止められてしまいます。
柾目返しや浪の下のような単純な技であれば、相手の虚を突くことで技として効かせるようにもしやすいですが、打撃系のような相手の気配をより敏感に察知してうごくような状況だと、ちょっと辛くなります。
 
 
 
そんなときにも、自分がどこにも縛られない一点であれば、相手の防御をかいくぐり、相手の中へと入っていけるようになるんです。
どちらが「正解」ってのはありません。
使い勝手の悪い一点よりも、熟練された技をもつ線の動きの方がいいかもしれません。
ただ、その時、自分がどんな動きを求めているのかを問いかけなきゃいけないんです。
自分の心の声を聞き、それに従って、やりたいことをやれる自由があるって感じられることこそ、幸せ何だと思うから。
 
 
 
なんの話だっけ(笑)。
そうそう、大学へ行ってきたんだった。
そこで、暇そうにしている学生を相手に太刀を捌く動き、相手の意識を操作する小手投げなど、これまできっと体験したことのない技を経験してもらいました。
まだ、彼らからすると、私は敷居の高い「監督」に映るかもしれません。
でも、今日の体験はきっと、彼らの心に刻まれたはず。この先、どんなに他人に誉められても、自分の中にあれはできない、って動きがあれば、追求する心って抑えきれなくなるはずだから。
 
 
 
自分の中に求めるものが生まれて、そして、それを手に掴むことができるって、わかれば人生はきっと、ダイナミックで楽しくなります。
困難がないから幸せではないんです。そんなものって無いもん。
どんな困難が現れてきても、なんとかなるだろう、って気持ちを身体がくれるんです。
私も20年前、前監督にその事を教えてもらいました。
今、自分が楽しく納得して自分の人生を生きていけるのも、監督がいたからです。その役目を今、自分がしているって思うと、不思議です。
 
 
 
それにしても、若さって本当に自由だなぁ、と思いました。
昨日の技に対する感想や質問がとにかくいい感じなんだもんなぁ。
 
また、動きを変えていくことで、どんどん、フィードバックさせていきますね。

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