下駄の効用 その2

 この1ヶ月、下駄の効用とも言うべき楽しい事を見つけてきた。試してくれた人はいるだろうか。試してくれた人のために、ちょっとでも手がかりになればともう少し下駄について書いてみようと思う。
 
 下駄は発明だ。試せば試すほど、この下駄を生活の中に取り入れてきた昔の人の感性のすごさを感じる。下駄に乗る事で「誰でも」地面からの力を借りる事ができるようになる。ただ歩くだけで相手を崩していけるようになるのは「たぶん」そういうこと。
 
 
 
 理由は「たぶん」だけれども、現実は「確かめられる」。
 どんなに下駄になにもない、と思えても現実の存在である相手を動かす事ができるのだから、なにかしらの力があるのは確かだ。「力」があることがわかれば、それを使えばいい。どうしたらもっと、それに乗れるようになるのか、と。
 
 
 
 前回、下駄を手に持ってあるいてみると、動きが変わる、と書いた。下駄を手に持って竹刀を持ち打つと重さと速さが変わってくる。なぜ、手に持っただけで動きが変わるのか。
 
 理由を探したいところだけど、ふと、思いついた事がある。
 この手に持つ下駄はなんでもいいのか・・・。疑問が生まれたなら試す、それが稽古だ。一本歯の下駄、普通の下駄、歯のない下駄。そして便所の下駄のような鼻緒のない下駄もなかなかいける。どうやら何でもいいみたいだ(笑)。
 
 
 
 では、この下駄が「おもちゃ」であったらどうだろう?
 さっそく、置物の下駄を探してみた(笑)。タイミングよくそれを手に入れ、気分は最高!下駄を指にはめ、歩いてみた。
 
 
 ・・・しっかりと抑えてくれと頼んでおいた相手は不思議そうな顔をして後ずさりしていく。下駄で崩され、おもちゃで崩される。もう、苦笑いするしかない(笑)。
 また、竹刀を持ち、打ち合ってみた。竹刀がぶつかり、押し合いになるところが、全然普通に、切り崩す事ができてしまう。
 竹刀に関しては本当に不思議。相手は剣の扱いをしらないはずなのに、簡単に崩されてしまうんだから。ぎりぎりの相手と戦い、負けるのであればまた次、がんばろう、と思える。しかし、これだけ、簡単にやられてみると、ものすごい気楽。手放して生きる、という気持ちを得るのに一番近道かもしれない。
 
 
 
 
 おっと、忘れてはいけない。今、手にしているのは「おもちゃ」の下駄なのだ。いったい、このおもちゃがなにを変えてくれているのだろうか。
 
 
 
 
 「気のせい」という言葉がある。下駄に乗り、動きがかわるのは「気のせい」かもしれない。考えてみると、この「気のせい」でどれだけ現実が変わるのか私はよく知らない。全然自分の気持ちの事を知らないのだ。
 
 子供たちは「自分の気持ち」に疑いを持っていないように思える。無邪気に笑い、夢を語る。しかし、私はいつのまにか、自分に限界を作り、自分がなにかをしようとした時、それは無理だ!と疑いを作ってしまう癖を持ってしまったのだ。
 なぜか、下駄はその疑う気持ちを出さない自分にしてくれる。自分の中でふと「そう思ってしまった」事だけにこの「気のせい」はパワフル。なかなか消える事ない気のせいなのだ。
 
 
 
 
 下駄にどんな力があるのかはわからない。
 でも、やっぱり、日本人の潜在意識、DNAにでも刻み込まれているような気がする。もしかしたら外国人は下駄ではなく、靴のほうがしっくりくるかもしれない(笑)。そういうよくわからない事も含めて、ぜひ、自分の身体でいろいろと試してもらいたい。
 
 
 
 実は下駄を手にする、という発見も仲間のおかげ。座りの柾目返しを試していたとき、握られている手と反対側に下駄をはめ、足のようにし、手を上げてみた事から見つけた事。手にすれば軽くなるという現象も、普段、当たり前すぎる動きの中ではついつい、見逃してしまうのだ。
 
 しかも、もっと、すごいものが!自分の中に生まれる心のビクリビクリを消してしまう働きもあるのだ!そして、これも、仲間のおかげ。私はなにもしていない(笑)。発見すらも自分の「我」の力ではなく、流れに任すことでどんどんでてくるのかもしれない。
 
 
 
 心のビクリビクリを収める方法は簡単。下駄を抱くのだ。手足から下駄に任すのと同じように、この背骨にも任すものが必要だったのかもしれない。ずっと、ネガティブなものを持っているのを自覚していただけにこの変化は超びっくり!また、改めて気持ちに特化して下駄の効用を書いてみたいと思う。しばしお待ちを。
 
 
 
 下駄は人を選ばない。使い方もよくわからない。たぶん、8割ぐらいは「気のせい」(笑)。下駄のデメリットはかっこ悪い、って事と、プライドがズタズタになる事ぐらいだ。だから、こっそり、家の中で下駄を履き、手に持って感じを確かめて欲しい。変わらないならそれでもいいんだけど、現実に変わってしまう事を「稽古」は教えてくれる。
 
 
 遊び心は発見を加速してくれる。下駄を抱く事を見つけた仲間は昨日、太ももに下駄を結わえて走っていた(笑)。これがまた、軽いのだ!!もう、理由は探さない。試して遊ぶ。こういうのも稽古なのだ(笑)。
 
 
 

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