9月の大人の武道塾「すれ違いを当たり前に」

自転車に乗っているように動き続ける

8月21日、突然、「すれ違う」という感覚に気づいた。

前回のブログで、それを感じたままに言葉にしてある。あれから2週間、すれ違いは当たり前になり、なぜ、これまで気づかなかったのだろう、と不思議ではならない。

当たり前になればなるほど、その動きのエッセンスは日常生活の中に溢れていた事に驚かされる。これまでの発見も「誰もができる」確信を持って伝えてきたけど、こんなにも簡単なものはなかった。

その感覚に似ているものを見つけた。自転車だ。

よく考えると、自転車という乗り物は不思議だ。だれが発明したんだろう?

安定を求めたくなる現代人でも、自転車の持つ「不安定感」のメリットは良くわかっている。不安定さがなければ機能しない道具が自転車だ。

その自転車の感覚とすれ違い続ける動きがものすごく似ているのだ。

私たちはなにかを見つけるとき、そこに意識を「集中」させてしまう。

その集中のおかげで考える力がついたのかもしれない。でも、嫌なもの、怖いものにも集中をしてしまうのが難点。いったん見つけてしまった怖いものから目を背けることがいかに難しいか、大人ならよくわかるはず。

嫌なもの、怖いものが怖くなくなる

自転車は動き続けるもの、動き続けなくてはいけないものだ。怖いからといって足を下ろしてはいけない。最優先に「動き続ける」というのが無意識にある。これがすごい!

このマインドを普段、つまり、両足を地面につけているときにでも発揮できるのがすれ違い。

ほんの少し、マインドが変わるだけでどれぐらい変わってしまうか?言葉にするともう、とんでもなく胡散臭く聞こえるほど変わってしまう(笑)。

これまで、ずっと、出来なかったレベルの動きが出来るようになった。

そして、それの面白いのは動きが完成したのではなく、自分が考えていた上達の道に「真反対」なものが見つかった、という事。

小学生の達人が誕生

どんな動きにも「最初の一歩」というのがある。筋トレならこれで筋肉が大きくなるとわかるのが一歩かな。これまでの私の場合は「意識的にどこかを動かす」というのが目標、その初めの一歩は「右肩を引く」だった。その動きのおかげで「身体は意識をすれば別々に動くんだ」とわかった。

意識できる部分をどんどん増やしていく。こんな稽古、研究をこの20年やってきた。稽古の成果もちゃんと得られて想像もしなかった動きができるようになった。自分を縛っていたのは身体の能力ではなく、頭が作っていた限界だったようだ。

しかし、どうしても出来ない技、出来そうにない技は残り続ける。その一つが大勢を相手にしたときの技。

二人、三人、五人、十人。

一対一では持てる自信も相手が複数になるととたんにゼロになる。なぜなら、相手の動きの予測が格段に難しくなるからだ。

しかし、すれ違いに気づき、動きを止めないようにし続けると結果的に何人を相手にしても「同じ」だ、とわかったのだ。

人は意識一つで簡単に転ぶ。頭ではわかっていたけど、まさか、こんなにも簡単に転ぶものだったとは(笑)。

小学生にすれ違いを教え、何度か、それを遊びながら体験させていると、だんだんと彼もそのタイミングがわかってくる。そのタイミングで動くように、と指示をしてみるとどんどん、動きが滑らか、止まらないようになってきた。何気なく彼の手を引っ張ってみる。その瞬間、わずかに彼は身体を動かし、私の腕とすれ違う。彼の体の大きさからは信じられないぐらいの力でぶわっと崩されてしまったのだ。

両方を学ぶ

ほんの2週間だけどどんどん、すれ違いの技が増えてきた。

私がずっと望んできた動きだけに非常に楽しい。しかし、もしかしたら合気道系の武道をやられている人はこのすれ違いのタイミングは常に稽古で感じているのかも。

ただ、タイミングはわかってもそのタイミングを求めない相手との間に気持ちのいいすれ違いを作るのは難しいのかもしれない。実際、私が手を合わせた人できれいなすれ違いを体験させてくれた人はいない。(いや、もしかしたら、岡本先生の動きはそうだったのかな・・・)

すれ違いだけを学んだとき、どうしても、心の奥にすれ違えずに衝突してしまったらやだな、という弱気が生まれる。私にも弱気があったが、もともとすれ違う動きはできない、と思い込んでいたから、正面衝突からの動きに集中できたと思う。

すれ違いを求めたとしても、衝突し止まってしまう事もある。その時にも身体がちゃんと働いてくれる、という安心感があるから気楽な気持で相手とすれ違うタイミングを探せる。両方あるから、両方が生きてくるのだ。これまでも楽しい稽古だったが、これからはもっと、楽しい稽古ができる(笑)

9月の大人の武道塾

求める動きの質は2倍になった。その分、研究範囲も広くなる。だから、これからさらに自由に稽古が必要になりそう。というわけで9月は浜松も掛川も長々稽古を企画した。また、初めての人がいきなり6時間、7時間稽古をするのか!と驚かれるのもわかるので、1時間、2時間という短時間での体験時間も用意しました。

どうしても言葉にすると長くなりますが、実際に手を合わせてみれば、普通に見えます。手からなにかが出ているわけではありません。むしろ、気の問題を考えずにすむから技が利くようになるのかも。

9月の予定は下記のとおりです。

 

大人の武道塾は決まった動きを繰り返し練習する場所ではありません。

常に「最新の」工夫、気付きをもとに、身体の不思議、動きの楽しさを経験してもらい、毎日の生活を生き生きとしたものにするきっかけになれば、と思っています。

下記の日時で開催しますが、常に「最新」です。直前に内容も変わる可能性もあります。しかし、「全て」誰もが持つ「身体」を意識したものであり、新しい身体観はきっと、驚きを与えてくれるはずです。お好きな時に、お好きな場所へご参加ください。すべて、一回稽古制です。入会、退会手続きなどは必要ありません。ご自身の身体の感覚に気付いてほしいので号令に合わせた練習はありません。なので、体力的な心配は全くありません。

参加費はすべて3000円です。

申し込みはページ下のフォームからどうぞ。お問い合わせも同じフォームからできます。

日  時 会場 会場 住所 お知らせ

2015/9/19(土)14:00~15:00

カラダラボ道場

(少林寺拳法の道場と兼ねています)

名古屋市緑区浦里4−202 初心者向け 第1部

2015/9/19(土)15:00~16:00

カラダラボ道場

名古屋市緑区浦里4−202

初心者向け 第2部(1部から続けて参加できます。)

2015/9/19(土)14:00~20:00

カラダラボ道場 名古屋市緑区浦里4−202

常連さん向け

入退室自由

2015/9/19(土)18:00~19:00

カラダラボ道場 名古屋市緑区浦里4−202

初心者向け 第3部

2015/9/19(土)19:00~20:00

カラダラボ道場 名古屋市緑区浦里4−202 初心者向け 第4部(3部から続けて参加できます。)

2015/9/23(水・祝)10:00~12:00

掛川市 竹の丸 静岡県掛川市掛川1200-1  初心者向け

2015/9/23(水・祝)15:00~16:00

浜松市福祉交流センター 浜松市中区成子町140-8  初心者向け 第1部

2015/9/23(水・祝)16:00~17:00

浜松市福祉交流センター 浜松市中区成子町140-8 初心者向け 第2部(1部から続けて参加できます。)

2015/9/23(水・祝)15:00~21:00

浜松市福祉交流センター 浜松市中区成子町140-8 常連さん向け

入退室自由

2015/9/23(水・祝)19:00~20:00

浜松市福祉交流センター 浜松市中区成子町140-8  初心者向け 第3部

2015/9/23(水・祝)20:00~21:00

浜松市福祉交流センター 浜松市中区成子町140-8 初心者向け 第4部(3部から続けて参加できます。)

問い合せ:karadalab@gmail.com 090-5606-5648

下記、題名に参加したい日時をご記入下さい。

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