甲野先生との二日間

土曜日、日曜日と甲野先生のそばでお手伝いをさせていただき、「濃い」時間を過ごさせていただきました。

土曜日は名古屋での稽古会、これはカラダラボの主催です。今回は場所、2次会、ホテルなど、普段と違うことばかりで、落ち着く暇が無かったのか、先生の話も満足に聞けずに気がついたら一日終わっていた・・・そんな感じがしました。

ただ、この土曜日、大きな出来事が。
韓氏意拳の光岡師範が偶然名古屋へ来られていたので、2次会に参加をしていただいたのですね。光岡師範とはこれまで2度ほどお会いした事があります。その2度があまりにもインパクトがあったせいか、目の前にすると、一体何を話していいのやら・・・なにも考えられなくなってしまいます。聞きたいことはたくさんあったはずなのに。

そんな様子を察してくれたのか、「挙式」という手を上げる練習をみてあげる、と言ってくださいました。実は出来れば触りたくない・・・そんな思いでいたのを見抜かれたのか!と気持ちが揺れまくりです。

もう、最近の研究課題である無心どころではありません(笑)
じかに手をとってもらい、お店の人に外でやってくれ、といわれるまでのおよそ3分、この感触はきっとこの先の稽古に生きてくると思います。とにかく何を得たか、というよりも、やはり出来なかったか・・・という事を実感するには十分すぎる時間でした。

2日たち、ようやく出来ない自分をしっかりと見つめなおすところまで回復したわけですから。(回復するきっかけになったのはやはり稽古であり、話を聞いてくれる仲間がいるからです。ありがとう!)

とにかく落ち込んでしまった土曜日ですが、それを引きずるわけにはいけません。せっかく甲野先生が日曜日の鈴鹿の講座に同行を許してくれたのですから。この日曜日は講座までの時間が十分にあったことから、普段とはまた違った雰囲気でお話しを聞くことが出来ました。特に「違和感」という事が上達のためには必要なんだ、という事を改めて感じられたのは助かりました。土曜日のショックも大きな「違和感」です。この大きな違和感が形にならないはずがありません。

この2日間、甲野先生と手を合わせたのは白子駅での電車を待つまでの15分程度です。その15分の間にもご自身の感覚に浸り、技を変え続ける姿勢と感覚はどんな言葉を頂くよりも大きな稽古になりました。腹へと向かっていく力、その力は今の私にはありませんが、技を受けたことで、その力を求めずにはいられません。ここでも大きな宿題を頂いてしまいました。

また11月に福井の稽古会にあわせて名古屋へ来ていただく約束までさせて頂き、ありがたく思っています。そちらはまたホームページやメールで案内をさせて頂きますのでお待ちください。

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